コラーゲンの最小ユニット、ゼライス社独自の新成分「コラーゲン・トリペプチド」 動脈硬化へのヒト臨床試験で予防・改善効果を示唆 日本動脈硬化学会学術雑誌で発表
[17/08/28]
提供元:PRTIMES
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ゼライス株式会社(代表取締役:稲井謙一、本社:宮城県多賀城市)では、ゼライス社独自の研究により開発した機能性成分である「コラーゲン・トリペプチド」の動脈硬化に対するヒト臨床試験の成果が、日本動脈硬化学会の学術雑誌「J. Atheroscler. Thromb(JAT)」に掲載されました。同学会のWEBサイトでも公開されています。(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_36293/_article)
独自の研究開発成分「コラーゲン・トリペプチド」動脈硬化予防効果を示唆
さらなる研究で確かな効果を。商品化も予定
[画像1: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-402731-0.jpg ]
ゼライス社が独自で研究開発した成分「トリペプチド」は、コラーゲンの最小ユニットです。そのため、速やかに吸収されてコラーゲンと関連する結合組織(皮膚、骨、関節軟骨、血管壁など)に効率的に取り込まれることが分かっています。
ゼライス社では、金沢医科大学と共同で健常人を対象としたヒト臨床試験を実施し、動脈硬化への影響について研究を重ねてきました。
その結果、コラーゲン・トリペプチドは血中脂質のバランス改善や血管の弾力性の回復などが示され、動脈硬化に対する予防・改善効果が期待できることがわかりました※。
研究に携わったゼライス株式会社中央研究所 所長の酒井康夫氏は、「今回の論文を元に、さらに研究開発を進めて、血管および動脈硬化に対するトリペプチドの効果をより確かなものとしていくとともに、商品化に向けて研究を進めています」と語っています。
※論文概要
Effect of Collagen Tripeptide on Atherosclerosis in Healthy Humans
(コラーゲン・トリペプチドの動脈硬化への影響)
著者:友杉直久(金沢医科大学)、山本祥子*(ゼライス)、竹内正義(金沢医科大学)、米倉秀人(金沢医科大学)、石垣靖人(金沢医科大学)、沼田徳暁(ゼライス)、勝田省吾(金沢医科大学)、酒井康夫(ゼライス)
掲載誌 :Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (Advance Publications)
早期公開アドレス:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_36293/_article
○概要:
ヒト健常人ボランティア30名にコラーゲン・トリペプチド(CTP)を6ヵ月間飲んでもらい、動脈硬化指標であるlow-density lipoprotein cholesterol(LDL-C)とhigh-density lipoprotein cholesterol (HDL-C)の比(LDL-C/HDL-C比)、Toxic advanced glycation end-priducts (TAGE)値、cardio-ankle vascular index(CAVI)値および関係する検査項目について、摂取前後の変化について評価した。その結果、LDL-C/HDL-C比は初期値が2.5以上であった高値群において有意に低下し、CTPが血中脂質のバランスを改善することが示された(Fig. 1)。TAGEは全被験者の実施前後において有意な改善を示し、血中の終末糖化産物の発生が抑制されることが示された。特に、初期値が10 units/mL以上のハイリスク群で改善効果を示した(Fig. 2)。CAVI値は有意に低下し、CTPを摂取することで血管の弾力性が回復することが示された(Fig. 3)。CAVI は、加齢に伴い10 歳で0.5ポイント増加することが知られており、CTP 6ヵ月間の摂取で0.2ポイント低下したことは、その予防・改善効果の高さを期待させる。以上の結果から、「CTPの摂取が動脈硬化の改善効果を示す。」ことが示唆された。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-491948-6.jpg ]
※用語解説
TAGE:タンパク質と糖が加熱されることでできる物質であるAGEは、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされている。中でも、グリセルアルデヒドに由来するAGEであるToxic AGE (TAGE) は、動脈硬化、糖尿病血管合併症、心血管病、非アルコール性脂肪肝炎などの発症や進展に強く関わっているといわれており、生活習慣病のバイオマーカーとして用いられている。
CAVI:心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で、血管年齢を知ることができる(下図参照)。加齢や生活習慣病により動脈硬化が進行すると、血管の弾力性や柔軟性が失われることで、CAVIが高値となる。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-926034-5.jpg ]
[出典]:鈴木賢二ら:新臨技会誌.48: 2-10 (2008)
図は、「新しい動脈硬化指標CAVIのすべて〜臨床から応用まで〜」(日経メディカル開発)から引用
独自の研究開発成分「コラーゲン・トリペプチド」動脈硬化予防効果を示唆
さらなる研究で確かな効果を。商品化も予定
[画像1: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-402731-0.jpg ]
ゼライス社が独自で研究開発した成分「トリペプチド」は、コラーゲンの最小ユニットです。そのため、速やかに吸収されてコラーゲンと関連する結合組織(皮膚、骨、関節軟骨、血管壁など)に効率的に取り込まれることが分かっています。
ゼライス社では、金沢医科大学と共同で健常人を対象としたヒト臨床試験を実施し、動脈硬化への影響について研究を重ねてきました。
その結果、コラーゲン・トリペプチドは血中脂質のバランス改善や血管の弾力性の回復などが示され、動脈硬化に対する予防・改善効果が期待できることがわかりました※。
研究に携わったゼライス株式会社中央研究所 所長の酒井康夫氏は、「今回の論文を元に、さらに研究開発を進めて、血管および動脈硬化に対するトリペプチドの効果をより確かなものとしていくとともに、商品化に向けて研究を進めています」と語っています。
※論文概要
Effect of Collagen Tripeptide on Atherosclerosis in Healthy Humans
(コラーゲン・トリペプチドの動脈硬化への影響)
著者:友杉直久(金沢医科大学)、山本祥子*(ゼライス)、竹内正義(金沢医科大学)、米倉秀人(金沢医科大学)、石垣靖人(金沢医科大学)、沼田徳暁(ゼライス)、勝田省吾(金沢医科大学)、酒井康夫(ゼライス)
掲載誌 :Journal of Atherosclerosis and Thrombosis (Advance Publications)
早期公開アドレス:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jat/advpub/0/advpub_36293/_article
○概要:
ヒト健常人ボランティア30名にコラーゲン・トリペプチド(CTP)を6ヵ月間飲んでもらい、動脈硬化指標であるlow-density lipoprotein cholesterol(LDL-C)とhigh-density lipoprotein cholesterol (HDL-C)の比(LDL-C/HDL-C比)、Toxic advanced glycation end-priducts (TAGE)値、cardio-ankle vascular index(CAVI)値および関係する検査項目について、摂取前後の変化について評価した。その結果、LDL-C/HDL-C比は初期値が2.5以上であった高値群において有意に低下し、CTPが血中脂質のバランスを改善することが示された(Fig. 1)。TAGEは全被験者の実施前後において有意な改善を示し、血中の終末糖化産物の発生が抑制されることが示された。特に、初期値が10 units/mL以上のハイリスク群で改善効果を示した(Fig. 2)。CAVI値は有意に低下し、CTPを摂取することで血管の弾力性が回復することが示された(Fig. 3)。CAVI は、加齢に伴い10 歳で0.5ポイント増加することが知られており、CTP 6ヵ月間の摂取で0.2ポイント低下したことは、その予防・改善効果の高さを期待させる。以上の結果から、「CTPの摂取が動脈硬化の改善効果を示す。」ことが示唆された。
[画像2: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-491948-6.jpg ]
※用語解説
TAGE:タンパク質と糖が加熱されることでできる物質であるAGEは、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされている。中でも、グリセルアルデヒドに由来するAGEであるToxic AGE (TAGE) は、動脈硬化、糖尿病血管合併症、心血管病、非アルコール性脂肪肝炎などの発症や進展に強く関わっているといわれており、生活習慣病のバイオマーカーとして用いられている。
CAVI:心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で、血管年齢を知ることができる(下図参照)。加齢や生活習慣病により動脈硬化が進行すると、血管の弾力性や柔軟性が失われることで、CAVIが高値となる。
[画像3: https://prtimes.jp/i/28026/1/resize/d28026-1-926034-5.jpg ]
[出典]:鈴木賢二ら:新臨技会誌.48: 2-10 (2008)
図は、「新しい動脈硬化指標CAVIのすべて〜臨床から応用まで〜」(日経メディカル開発)から引用