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医療系学生が、アプリを通じて炎症性腸疾患(IBD)患者さんの生活を体験




当社は、3月28日(土)、炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease、以下、「IBD」)の患者さんの生活を体験するシミュレーションプログラム「In Their Shoes」を、医療系学生を対象に実施しました。当初は対面形式でのイベント開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の状況に対応し、講師も含め全員がオンライン会議システムを使用し参加しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/56051/1/resize/d56051-1-632892-4.jpg ]



「In Their Shoes」は、スマートフォンのアプリケーションからの指示に従ってIBD患者さんの日常生活を体験し、患者さんの気持ちをより適切に理解することを目的として開発されたシミュレーションプログラムです。「In Their Shoes」 とは、英語で「その人と同じ立場や境遇に?を置いて考える」ことを意味します。当プログラムは、IBD 患者さんや患者さん団体の協力を得て海外で開発された、科学的根拠に基づくストーリー性のあるプログラムであり、当社の包括的な患者さんケアへの取り組みである、“Patient First Program(ペイシェント・ファースト・プログラム)”の取り組みの一つです。

IBDは比較的若年に発症し、10歳代から30歳代に好発することが知られています。患者さんの多くは、頻回の下痢や血便、腹痛、発熱、さらには慢性疲労に悩まされながら日常生活を送っています。しかし、IBDは見た目に分かりづらい疾患であるため、患者さんは学校や職場などで周囲の理解が得られず、様々な悩みを抱えながら生活しています。このたび、IBDの好発年齢層である20代の医療系学生に、IBD患者さんの抱える課題を理解してもらうことを目的に「In Their Shoes」を実施しました。

日本で初めての社外への提供となる今回の「In Their Shoes」では、IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)、一般社団法人日本薬学生連盟及び栄養学生団体【N】に所属する27名の医学生、薬学生、看護学生及び栄養学生等がプログラムに参加しました。参加者は、アプリケーションに送信される指示に従い、急にトイレにいくよう催促される、ランチタイムで食事制限が課され食事の選択肢が限られる、などのシミュレーション体験を行いました。

参加者からは、「IBD患者さんの日常生活を体験することによって、宴会の料理が食べられない、トイレが混雑していたら間に合わないなど、IBD疾患を自己管理しながら日常生活を送ることの難しさや患者さんの気持ちを理解できました」「IBDは見た目だけでは分からない病気だからこそ、IBD患者さんが病気について話しやすい雰囲気、それを聞いた周りが受け入れる雰囲気が大切だと感じました。そのための一歩として、まずはこの病気について知っている人が増えるといいなと思いました」などの声があがりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/56051/1/resize/d56051-1-319882-2.jpg ]


「In Their Shoes」の実施にあわせて、IFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)、一般社団法人日本薬学生連盟及び栄養学生団体【N】、並びにエームサービス株式会社との共催で、2つのワークショップを実施しました。チーム医療ワークショップにおいては、「In Their Shoes」のプログラムで体験した患者さんの気持ちに寄り添いながら、学生がそれぞれの専門分野を活かし、IBD患者さんの抱える課題や悩み、解決策を考えました。また、IBD患者さんの夢の食べ物「IBDreamめし」を考案するレシピワークショップも実施しました。今回考案された「IBDreamめし」のレシピは、本年の5月の世界IBDデーに併せ発表予定です。

今回のイベントにおける参加者の体験談や、イベントの模様、並びに「IBDreamめし」レシピは、特設WEBサイト(https://ibd-intheirshoes.jp/)に順次掲載してまいります。今後も当社は、患者さんに包括的なケアを提供し、ケアの成果を最大化するために、様々な活動に取り組んでいきます。


<ペイシェント・ファースト・プログラムについて>
当社のジャパンメディカルオフィスは、2019年6月、包括的な患者さんケアへの取り組みである、“Patient First Program(ペイシェント・ファースト・プログラム)”を立ち上げました。本取り組みは、患者さんのクオリティ・オブ・ライフの向上、患者さんを取り巻く関係者(医師や薬剤師、看護師などの医療関係者、行政、患者さんの介護をされる方など)のサポート、医療資源の適正化を目的としています。

<武田薬品について>
武田薬品工業株式会社(TSE:4502/NYSE:TAK)は、日本に本社を置き、自らの経営の基本精神に基づき患者さんを中心に考えるというバリュー(価値観)を根幹とする、グローバルな研究開発型のバイオ医薬品のリーディングカンパニーです。武田薬品のミッションは、優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献することです。研究開発においては、オンコロジー(がん)、希少疾患、ニューロサイエンス(神経精神疾患)および消化器系疾患の4つの疾患領域に重点的に取り組むとともに、血漿分画製剤およびワクチンにも注力しています。武田薬品は、研究開発能力の強化ならびにパートナーシップを推し進め、強固かつ多様なモダリティ(創薬手法)のパイプラインを構築することにより、革新的な医薬品を開発し、人々の人生を豊かにする新たな治療選択肢をお届けします。武田薬品は、約80カ国で、医療関係者の皆さんとともに、患者さんの生活の質の向上に貢献できるよう活動しています。

詳細については、https://www.takeda.com/jp/をご覧ください。

以上
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