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【Event Report】SHIBUYA SPACE NIGHT !〜宇宙をテーマにしたビジネスアイデアコンテスト、宇宙・ビジネスのフロントランナーが、「宇宙×ビジネス」の可能性を熱く語る!!〜




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  2017年7月4日(火)、渋谷の東京カルチャーカルチャーで、「宇宙」×「ビジネス」をテーマにした「SHIBUYA SPACE NIGHT! 〜ビジネスチャンスは宇宙にある!〜」が開催された。いま新しいビジネス分野として世界的に注目されている「宇宙」。このイベントは、その宇宙ビジネスを取り巻く潮流や、ビジネスチャンスとしての可能性について、登壇者と参加者で一緒に語り合えるカジュアルな雰囲気のなか、宇宙飛行士の山崎直子さんをはじめ「宇宙ビジネス」を語れるプロフェッショナルな方々のトークセッションや、株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽さんら、日本のビジネスシーンの最前線で活躍する方々のアイデアの着想や宇宙ビジネスの捉え方など、実際の応募のヒントになる貴重な話に溢れていた。
 会場は、渋谷という土地柄もあり、平日夜の開催でもカジュアルな服装の若者が半数を占め、熱心にメモを取る女性の姿も多くみられた。

”日本が標準化・ルール作りをやれるチャンスがまだまだある”

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 イベントのオープニングは、宇宙飛行士の山崎直子さんから。「宇宙ビジネスのチャンスについて」「なぜ今、日本で宇宙なのか?」について、山崎さんが熱く語った。
「宇宙は範囲も広く切り口もたくさんあり、わかっていないことも多いが、地上の技術が関わることで大きく化ける分野があるのではないか。そして日本が標準化・ルール作りという部分で主導権を取るチャンスがまだまだあって、ベンチャーを立ち上げたい人、企業内で新規事業を考えている人、個人で何かを始めたい人、すべての人にとってのチャンス」と力説。会場からは、「アメリカの宇宙ビジネスに遅れをとっているが、日本は追いつき、追い越せるか」という質問に対して、「他国と違うやり方で支援していきたい。宇宙を利用する産業はまだ駆け出しで、日本がリードできる部分を見つけなければならないが、チャンスはある」と重ねて力強く述べた。

”あなたのアイデアをプロが、事業化までメンターとして支援”

 第2部「宇宙ビジネスの道しるべ」は、山崎氏と宇宙ビジネスコンテストの立ち上げに関わった経済産業省・新規産業室の畑田康二郎氏、JAXAの有川善久氏、モデレータを務めたスカパーJSATの橋本氏によるトークセッション。
 この2年で民間企業が宇宙ビジネスに参入するための法整備が整い、日本でも宇宙に参入する企業も登場。これら宇宙産業の振興が現実味を帯びてきていることを踏まえ、その道のプロたちによる意見が飛び交った。インターネットやスマホの、登場当初は予測できなかった利用の広がり、産業が拡大していることが例としてあげられた。さらに、私たちが宇宙と密接に関連したビジネスと認識していなくても、実は宇宙を活用している事例として、飛行機内のwi-fi、ビッグデータを利用したビジネスがトピックスとしてあがり、来場者の関心を誘っていた。
 
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 山崎さんからは、「地上の技術と宇宙の技術を分けて考えずに、今皆さんが考えているビジネスアイデアなどに少し視点を変えて”宇宙”をとり入れ、アイデアを出して欲しい」と語った。
 4人の登壇者の意見として、「S-Boosterの大きな特徴は、それらのアイデアを4つの事業会社はビジネス面で、JAXAは技術面で、それぞれのプロフェッショナルが事業化まで支援すること。また、経験豊富なメンター陣によるメンタリングをしっかりと受けられること。各業界のスペシャリストの教えを請い、事業化が実現まで伴走するというスタートアップ企業が活用する世界標準の手法を採り入れ、世界で戦える産業ビジネス育成を目指していきたい」というコメントがあった。

”エンタメ、金融が、宇宙ビジネスのキラーコンテンツになるのでは?”

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 第3部「ビジネスチャンスとしての宇宙」は、今、注目を浴びる起業家の一人で、実際に宇宙ビジネスに関心を持ち、自身でも宇宙関連の別会社を始動している、株式会社メタップスの佐藤航陽氏、宇宙ビックデータ利用に関わられている株式会社電通デジタルの谷澤正文氏、宇宙飛行士を目指すタレントの黒田有彩氏、宇宙エバンジェリストの青木英剛氏らによるトークセッション。
 佐藤氏が「衛星データの活用があまり広がっていない」と課題をあげると、谷澤氏は「現状の効率化に役立つ衛星データの活用ではなく、おいしいビールやお米づくりなど品質向上につながる分野こそ、日本が得意としているのでチャンス」とコメント。また、佐藤氏が宇宙ビジネス全般をリサーチしてみた感想として、「エンタメや金融がキラーコンテンンツになりうる」という意見がでて会場を沸かせた。さらに「新しいものは、はじめは注目されるが利用は少ない。ここにキラーアプリ・キラーコンテンツができると爆発的に広がるので、皆様に見つけて欲しい」と会場に呼びかけた。
 黒田氏からは、「私は今、音楽×宇宙などに取り組んでいるんですが、仕事の仲間とこの話をした時に、宇宙で育った豚のブランド化というアイデアが出て(笑)。でも自由な発想が必要なんだと思いました」と既成概念にとらわれない発想もありではないかというエールが送られた。
 さらに、谷澤氏からは「自分が得意とする分野と宇宙を掛け合わせるのも、アイデアを生み出すときに有効かもしれない」とコンセプト着想のヒントも飛びだした。会場からの「宇宙ベンチャーへの投資を判断する基準は?」という質問に対し、青木氏は「自分がその会社の社員になりたいか、わくわくするかどうかは大きなポイント」とベンチャーキャピタリストとしての知見が。
さらに「大きな夢、ビジョンを持つ人ほど応援する人も多くなる。だから”宇宙ビジネス”を難しく考えすぎず面白いと思うアイデアを出して欲しい」と来場者と活発な意見を交わしていた。
 熱気に包まれた会場では、トークイベント終了後にネットワーキングの時間があり、多くの方が会場に残りアイデアの交流を図っていた。


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■資料
https://prtimes.jp/a/?f=d26651-20170707-8905.pdf
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