株式会社嶋村・パソナ共催 竹原啓二氏特別講演「ベンチャー時代のリクルートの採用戦略および人材育成戦略とは?」事後レポート
[20/02/07]
提供元:PRTIMES
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2020年1月19日(日)15:30〜 於 パソナ梅田キャリアセンター
株式会社嶋村は、株式会社パソナと共催で、竹原啓二氏を招いた特別講演「ベンチャー時代のリクルートの採用戦略および人材育成戦略とは?」を、1月19日(日)にパソナ梅田キャリアセンターにて開催いたしました。本レポートではその様子をご報告いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-432935-0.jpg ]
本講演は、竹原啓二氏と、次世代を担う起業家の輩出と人財育成に取り組む嶋村塾(シマムラジュク)主宰の嶋村吉洋氏の想いが一致し、開催に至りました。当日は、経営者の方、経営幹部の方、起業を志されている方、ベンチャー創業メンバーの方、リクルートOBOGの方、組織づくりに関心のある方々など、総勢108名の方にご参加いただき、大盛況のうちに終わりました。
現在では従業員が4万5千人を超え、連結で約2兆3000億円を売上、多くの経営者を世の中に生み出している(株)リクルートですが、最初の7〜8年は長い滑走路を進み続け、その後設立10年目にして売上36億円を達成されたそうです。その急成長の理由はリクルート独自の文化づくりにあると言われています。今回は、リクルートがベンチャー期に新卒で入社した竹原啓二氏から「リクルートが創業期・発展途上に行った施策について」と「採用のノウハウ」の2部構成で、書籍を読むだけではわからない貴重なご経験をたくさんお話しいただきました。
講演のはじめには、「どんな課題意識を持っているのか」を参加者同士でシェアしあう時間を設けたり、講義中はリクルート独自の文化から驚きの声や笑い、竹原氏から参加者への問いかけがあったりなど、会場全体でコミュニケーションをとりながら和やかな雰囲気で進みました。
■竹原氏講演内容
10年目にして売上36億円、20年目には502億、30年目には2928億、58年目となる現在は1兆9000億と、目覚ましい成長を遂げているリクルートですが、最初の7〜8年は長い滑走路を進み続けていったそうです。当日はこの前半期20〜30年で培われたリクルートの経営の要諦についてお話しいただきました。
まずはじめに、リクルートの特徴的な文化として、エネルギーの込められた採用活動についてお話いただきました。「応募者をたくさん集め、面接や試験による選抜」が一般的な採用方法ですが、これでは採用がルーティン化していてよくないと竹原氏はコメントしました。リクルートの採用は全マネージャー総動員での「仲間探し」。マネージャーが一人ずつ大学を担当し、全国各地の大学へ出向いて学食や研究室に飛び込み、生徒一人ずつとコミュニケーションを取っていきます。優秀な人材獲得への執着ぶりは、生徒数や学科の種類、定員数までも把握するほど。ある年では、新卒1000人を採用し、このとき仲間探しをした合計は84,000人だったそうです。40万人しか学生がいない中、2割の人と直接会っていることになります。このようにリクルートでは、「いい人を仲間に入れる、生き生きと仕事ができる環境づくりをする」という徹底した経営手法を大切にしてきました。
「人と人との信頼の裏打ちされた組織風土が薄弱な会社は崩れる」と話す竹原氏。組織の硬直化防止や活性化促進には、1.自己開示、2.目標設定、3.評価とフィードバックの3点セットが非常に大事だそうです。
1.自己開示では、新しい仲間が入ってきて一緒に働く際には、マネージャーから「リクルートに入った理由や、こんな思いで仕事をしている」ことを社員へ共有し、滑り出しの時の人間関係をよくすることを徹底。2.目標設定では、一人一人へ目標設定や仕事量の理由や期待していること、会社の方針から丁寧に1時間以上に渡り話します。3.評価とフィードバックでは人が人を評価する理由を共有し、全員が納得して仕事ができるようにしています。
採用活動から入社した後まで、魂の込められたベタベタのコミュニケーションが徹底されています。その他、経営情報の共有として80種類以上もある社内報の活用や、組織活性化の実現のための具体的な施策について、実例も添えながら事細かくお話いただきました。
「仕事とは自分が当事者としてやるという自我を持つことが重要」と竹原氏は熱く語ります。リクルートの大成長の要因となった数々の施策の中には、社員一人ひとりがこの自我を持つきっかけが散りばめられているように感じます。
竹原氏は講演の最後に「今日お話したたくさんの施策について、自分の会社だったら?自分だったらどうする?とぜひ自分の立場に置き換えて考えてみてほしい。いい話だったで終わらせるのは勿体無い。みなさんの事業が発展することを祈っています」と参加者へエールを送りました。
<当日のようす>
[画像2: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-210595-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-181887-2.jpg ]
シマムラジュクは「これからの100年をつくる起業塾」として未来を切り開く人たちが集まり共に学び合い応援し合う新しい塾のカタチを掲げ、持続可能な社会をづくりや事業輩出のための活動、講演会を開催してまいります。
■竹原啓二氏プロフィール
[画像4: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-577385-3.jpg ]
1976年にリクルート入社。当時は、従業員が約300名のまさに創業期。
ホットペッパーや、アントレ事業などの立ち上げを行い、HR事業部・住宅事業部・情報通信事業部など数々の事業を担当。2000年には常務執行役員に就任する。約28年間に渡りリクルートの事業拡大に貢献。
2004年に東京大学副理事として、東京大学の経営改革に従事。2007年には株式会社フューチャーデザインラボを設立し、コンサルティングと外国人留学生の就職マッチング事業を立ち上げる。
■イベント概要
タイトル :「ベンチャー時代のリクルートの採用戦略および人材育成戦略とは?」
日時 : 2020年1月19日(日) 15時30分〜18時00分(開場15時00分)
会場 : パソナ梅田キャリアセンター 梅田DTタワー 地下1階(大阪市北区梅田)
主催 : 株式会社嶋村、株式会社パソナ
【株式会社嶋村 会社概要】
会社名 : 株式会社嶋村
代表者 : 代表取締役社長 嶋村吉洋
本社所在地 : 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
設立年月日 : 平成22年7月29日
資本金 : 10,000,000円
URL : https://shimamura-inc.jp/
株式会社嶋村は、株式会社パソナと共催で、竹原啓二氏を招いた特別講演「ベンチャー時代のリクルートの採用戦略および人材育成戦略とは?」を、1月19日(日)にパソナ梅田キャリアセンターにて開催いたしました。本レポートではその様子をご報告いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-432935-0.jpg ]
本講演は、竹原啓二氏と、次世代を担う起業家の輩出と人財育成に取り組む嶋村塾(シマムラジュク)主宰の嶋村吉洋氏の想いが一致し、開催に至りました。当日は、経営者の方、経営幹部の方、起業を志されている方、ベンチャー創業メンバーの方、リクルートOBOGの方、組織づくりに関心のある方々など、総勢108名の方にご参加いただき、大盛況のうちに終わりました。
現在では従業員が4万5千人を超え、連結で約2兆3000億円を売上、多くの経営者を世の中に生み出している(株)リクルートですが、最初の7〜8年は長い滑走路を進み続け、その後設立10年目にして売上36億円を達成されたそうです。その急成長の理由はリクルート独自の文化づくりにあると言われています。今回は、リクルートがベンチャー期に新卒で入社した竹原啓二氏から「リクルートが創業期・発展途上に行った施策について」と「採用のノウハウ」の2部構成で、書籍を読むだけではわからない貴重なご経験をたくさんお話しいただきました。
講演のはじめには、「どんな課題意識を持っているのか」を参加者同士でシェアしあう時間を設けたり、講義中はリクルート独自の文化から驚きの声や笑い、竹原氏から参加者への問いかけがあったりなど、会場全体でコミュニケーションをとりながら和やかな雰囲気で進みました。
■竹原氏講演内容
10年目にして売上36億円、20年目には502億、30年目には2928億、58年目となる現在は1兆9000億と、目覚ましい成長を遂げているリクルートですが、最初の7〜8年は長い滑走路を進み続けていったそうです。当日はこの前半期20〜30年で培われたリクルートの経営の要諦についてお話しいただきました。
まずはじめに、リクルートの特徴的な文化として、エネルギーの込められた採用活動についてお話いただきました。「応募者をたくさん集め、面接や試験による選抜」が一般的な採用方法ですが、これでは採用がルーティン化していてよくないと竹原氏はコメントしました。リクルートの採用は全マネージャー総動員での「仲間探し」。マネージャーが一人ずつ大学を担当し、全国各地の大学へ出向いて学食や研究室に飛び込み、生徒一人ずつとコミュニケーションを取っていきます。優秀な人材獲得への執着ぶりは、生徒数や学科の種類、定員数までも把握するほど。ある年では、新卒1000人を採用し、このとき仲間探しをした合計は84,000人だったそうです。40万人しか学生がいない中、2割の人と直接会っていることになります。このようにリクルートでは、「いい人を仲間に入れる、生き生きと仕事ができる環境づくりをする」という徹底した経営手法を大切にしてきました。
「人と人との信頼の裏打ちされた組織風土が薄弱な会社は崩れる」と話す竹原氏。組織の硬直化防止や活性化促進には、1.自己開示、2.目標設定、3.評価とフィードバックの3点セットが非常に大事だそうです。
1.自己開示では、新しい仲間が入ってきて一緒に働く際には、マネージャーから「リクルートに入った理由や、こんな思いで仕事をしている」ことを社員へ共有し、滑り出しの時の人間関係をよくすることを徹底。2.目標設定では、一人一人へ目標設定や仕事量の理由や期待していること、会社の方針から丁寧に1時間以上に渡り話します。3.評価とフィードバックでは人が人を評価する理由を共有し、全員が納得して仕事ができるようにしています。
採用活動から入社した後まで、魂の込められたベタベタのコミュニケーションが徹底されています。その他、経営情報の共有として80種類以上もある社内報の活用や、組織活性化の実現のための具体的な施策について、実例も添えながら事細かくお話いただきました。
「仕事とは自分が当事者としてやるという自我を持つことが重要」と竹原氏は熱く語ります。リクルートの大成長の要因となった数々の施策の中には、社員一人ひとりがこの自我を持つきっかけが散りばめられているように感じます。
竹原氏は講演の最後に「今日お話したたくさんの施策について、自分の会社だったら?自分だったらどうする?とぜひ自分の立場に置き換えて考えてみてほしい。いい話だったで終わらせるのは勿体無い。みなさんの事業が発展することを祈っています」と参加者へエールを送りました。
<当日のようす>
[画像2: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-210595-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-181887-2.jpg ]
シマムラジュクは「これからの100年をつくる起業塾」として未来を切り開く人たちが集まり共に学び合い応援し合う新しい塾のカタチを掲げ、持続可能な社会をづくりや事業輩出のための活動、講演会を開催してまいります。
■竹原啓二氏プロフィール
[画像4: https://prtimes.jp/i/52391/2/resize/d52391-2-577385-3.jpg ]
1976年にリクルート入社。当時は、従業員が約300名のまさに創業期。
ホットペッパーや、アントレ事業などの立ち上げを行い、HR事業部・住宅事業部・情報通信事業部など数々の事業を担当。2000年には常務執行役員に就任する。約28年間に渡りリクルートの事業拡大に貢献。
2004年に東京大学副理事として、東京大学の経営改革に従事。2007年には株式会社フューチャーデザインラボを設立し、コンサルティングと外国人留学生の就職マッチング事業を立ち上げる。
■イベント概要
タイトル :「ベンチャー時代のリクルートの採用戦略および人材育成戦略とは?」
日時 : 2020年1月19日(日) 15時30分〜18時00分(開場15時00分)
会場 : パソナ梅田キャリアセンター 梅田DTタワー 地下1階(大阪市北区梅田)
主催 : 株式会社嶋村、株式会社パソナ
【株式会社嶋村 会社概要】
会社名 : 株式会社嶋村
代表者 : 代表取締役社長 嶋村吉洋
本社所在地 : 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
設立年月日 : 平成22年7月29日
資本金 : 10,000,000円
URL : https://shimamura-inc.jp/