「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催
[23/11/27]
提供元:PRTIMES
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世界で広まりつつあるハームリダクションの考え方を踏まえ、海外の先進事例や脳科学的見解などを紹介経済、税の安定確保への政策も提言
報道関係者各位
2023年11月27日
たばこハームリダクション研究会
「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催
世界で広まりつつあるハームリダクションの考え方を踏まえ、
海外の先進事例や脳科学的見解などを紹介
経済、税の安定確保への政策も提言
[画像1: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-9b6ad13a655840a81b76-0.png ]
たばこに関する「ハームリダクション」についての研究・啓発を行う「たばこハームリダクション研究会」(事務局長:山森 貴司)は、11月6日東京都内にて「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しました。
「ハームリダクション」とは、個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣をただちに止めることができないときに、その行動に伴う害や危険をできる限り少なくしていくことを目的とした、公衆衛生上の実践や政策を指します。当研究会は、たばこに関する「ハームリダクション」の考え方を広く世の中に浸透させるために、2021年から毎年「たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しています。2023年は、初めてリアル開催にて「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しました。
本シンポジウムでは、衆議院厚生労働委員長 衆議院議員 田畑 裕明氏、AOI国際病院副院長 熊丸 裕也氏、関西学院大学教授 佐藤 哲彦氏、脳科学者 澤口 俊之氏、エコノミスト 門倉 貴史氏が登壇し、それぞれ公共政策、社会経済、禁煙治療、脳科学の視点から見た「たばこハームリダクション」の有用性について活発な議論が行われました。
初のリアル開催となった今回のシンポジウムでは、まず「ハームリダクションとはなにか」について講演を実施。また、たばこハームリダクションを公衆衛生政策に反映させた海外の先進的な事例も紹介され、禁煙支援のため、紙巻たばこの代替品として電子たばこの使用を政府が推奨するイギリスの事例や、スヌース※(たばこ葉を袋に入れて頬と歯茎の間に挟む嗜好品)が浸透しているスウェーデンにおける科学的研究事例が紹介されました。加えて、脳科学の視点からのニコチンの効果についても取り上げました。また、加熱式たばこの普及により、たばこハームリダクションという概念を日本でどのように浸透させるべきかについて、意見が交わされました。
最後に、日本に関しては、国民の健康増進、経済の発展、税収の安定的確保といった、これまで相反するものと捉えられがちであった各課題について、たばこハームリダクションの考えを取り入れた、バランスの取れた政策を導入することにより解決していくことが望ましい、との提言でシンポジウムは締めくくられました。
シンポジウムの録画については、下記リンクをご参照ください。
第一部 講演
https://youtu.be/mjkJgxwKUTo
第二部 パネルディスカッション
https://youtu.be/NJbtiYdQwAA
各登壇者のコメント
たばこハームリダクション研究会 事務局長 山森 貴司のコメント
[画像2: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-165ada95c713833a2343-1.png ]
「当シンポジウムも3回目を迎え、ようやく初めてリアルで開催することができました。「たばこハームリダクション」という言葉は日本国内ではまだ13.4%(※)しか浸透していません。当研究会としては、そもそもハームリダクションという考え方は、害を減らしながら、より良い国民のクオリティオブライフ作りに貢献でき、経済的にも効果が見込まれると考えています。今後も、このようなシンポジウムなどのイベント、X、FacebookといったSNSなどを通じてたばこハームリダクションの社会的意義を広く世の中に伝えてまいります。」
※株式会社BCNが「習慣的に紙巻きたばこもしくは加熱式たばこを吸う人」2000人、「身近に喫煙者がいる非喫煙者」1000人を対象に実施した調査結果より:「たばこハームリダクション」の観点から健康の維持・改善を促進、喫煙と税の在り方を考える - BCN+R (bcnretail.com)
■田畑 裕明 衆議院議員(衆議院厚生労働委員長)
[画像3: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-5fefe55b4a4e81765bea-2.png ]
「若年層の喫煙者も自発的に加熱式たばこを選択している人が多く、端的には自然と行動変容が起きているとみています。厚労省など行政が旗振りをすることはもちろん、たばこは有害ですが、その害を軽減する手法として、加熱式たばこという選択肢があるということを社会全体に政治からも発信していくことも大事だと考えます。
税の使途を含めて、健康で長生きをするために、国民の財産である医療資源を均等に活用する仕組みをどう作っていくかが大切だと考えています。」
■佐藤 哲彦氏(関西学院大学教授)
[画像4: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-7a577e0121c9139dfc5e-3.png ]
「ハームリダクションの基本的な考え方は、当事者が主体的に自身の健康について考える機会と方法を尊重する、あるいはそのための政策になります。医療的な処遇でも、禁止するといった刑事的な処遇でもなく、社会的な政策です。
ハームリダクションは、世界的に広まりつつある考え方で、ハームリダクションインターナショナルというNGOは2年に1回、レポートを発行しています。アジアでも、半分の国が政策を行っています。ですが、日本ではまだ実施されていません。各国では、基本的には悪とされるものを丸ごと禁止するのではなく、統計的なところなどを踏まえて、街としてリスクを減らすというような発想で行われています。
たばこについては、Global State of Tobacco Harm Reduction(https://gsthr.org/)という団体で国際会議も開催され、たばこハームリダクションを巡る世界的な課題が話し合われています。日本においては、ハームリダクションという言葉、そしてその浸透のためには『わかりやすく名づけること』が重要だと考えます。」
■熊丸 裕也氏(AOI国際病院 副院長・健康管理センター長)
[画像5: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-1ae1f13b460ce332eade-4.png ]
「私は医師として禁煙治療に取り組んで来ましたが、厚労省の調査でも示されていますし、また私の経験からも言えるのは、禁煙治療をして1年後に禁煙が続いている人は3割ということです。日本社会はリスクを極端に嫌う傾向がありますが、避けられない・止められないリスクをどう減らすかを考える方が現実的です。たばこハームリダクションに関連する海外の学会に参加した際、それを欧米の知識人はよく理解していると感じましたし、特にイギリスとスウェーデンは進んでいます。
スウェーデンでは、スヌースという、たばこ葉を袋に入れて頬と歯茎の間に挟む嗜好品が普及しており、ニコチンを燃やさずに身体に吸収させる場合、がんの原因にはならないという科学的データも既に存在しています。また、イギリスでは科学的根拠に基づいて、英国王立内科学会が電子たばこを推奨しています。しかし、日本は医療関係者の間にも、ニコチンに対する誤解が根強くあります。がんなどのたばこ関連疾患の主な原因はニコチンそのものではなく、燃焼により発生する有害性物質であることは、欧米では常識となっています。
医師の中には、禁煙した人が再び喫煙を始めるのではないか、若年層がいきなり加熱式たばこを始めてしまうのでは、と危惧している方が多いですが、集計結果では、そういった方々は、0.5%から1%ぐらいで決して増えてはいないという結果が出ています。また、加熱式たばこが出たころより中高生で喫煙を開始する者が増えたというデータはないということもわかっています。
我が国において、このようなハームリダクションという概念の科学的データの確保に素早く着手できるのは公衆衛生学だと思います。こういった日本の医学界を変えるため、エビデンスをもとに、たばこハームリダクションをもっと普及させていきたいと考えています。」
■門倉 貴史氏(エコノミスト、BRICs経済研究所代表)
[画像6: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-e914aee1fa2dead90e04-5.png ]
「2020年に改正健康増進法が施行され、来年の春には新幹線の喫煙ルームもなくなります。これからどんどん喫煙率は下がる流れになるでしょう。一方で、たばこ税を値上げすることによる税収の増加以上に、喫煙者が減ることによる減収効果の方が大きくなることが想定されます。安定的な2兆円の財源が失われるということになれば、消費税の1%に相当する金額なので影響は大きい。喫煙者が加熱式たばこに移行すれば健康の被害というのはかなり抑えられますし、受動喫煙の被害もかなり抑えられる。さらに、たばこ税は引き続き徴収でき、税収も維持できるわけですから、非常に良い流れになってくるのではないかと考えています。」
■澤口 俊之氏 (脳科学者、武蔵野学院大学大学院教授)
[画像7: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-8793b2339cff97ae7ea0-6.png ]
「パーキンソン病は認知機能に関する病気ですが、65年ぐらい続く調査では、喫煙している方の方がパーキンソン病のリスクが低いという結果がでており、ニコチンには明らかに正の効果があるという結果がでています。また、昨今では、軽度認知障害から認知症に移行することが多く、この場合レカネマブ(アルツハイマー病の進行を抑制する治療薬)を使っても効果がありません。また、ニコチンは、二次的な神経ネットワークを増強することもわかっています。ニコチンがメモリーの働きを改善するということです。その観点からみると、たばこの有害物質を軽減して、ニコチンを摂取すれば良いということになるのです。」
たばこハームリダクション研究会は、今後も、たばこハームリダクションの社会的意義を広く世の中に伝える様々な活動・情報発信を行ってまいります。
たばこハームリダクション研究会とは
「たばこハームリダクション研究会」は、紙巻たばこがもたらす健康被害やリスクを低減する考え方を踏まえた、たばこの未来のあり方について、調査研究・普及活動の他に、講演会、議論の場などを開催し、たばこハームリダクションの考え方を世の中に伝えることを目的とした有志の団体です。過去のシンポジウムの様子などは下記リンクよりご参照ください。
HP:https://www.tobacco-harm-reduction.jp/
X:https://twitter.com/thinkaboutsmoke
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=61551025710729
報道関係者各位
2023年11月27日
たばこハームリダクション研究会
「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催
世界で広まりつつあるハームリダクションの考え方を踏まえ、
海外の先進事例や脳科学的見解などを紹介
経済、税の安定確保への政策も提言
[画像1: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-9b6ad13a655840a81b76-0.png ]
たばこに関する「ハームリダクション」についての研究・啓発を行う「たばこハームリダクション研究会」(事務局長:山森 貴司)は、11月6日東京都内にて「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しました。
「ハームリダクション」とは、個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣をただちに止めることができないときに、その行動に伴う害や危険をできる限り少なくしていくことを目的とした、公衆衛生上の実践や政策を指します。当研究会は、たばこに関する「ハームリダクション」の考え方を広く世の中に浸透させるために、2021年から毎年「たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しています。2023年は、初めてリアル開催にて「第三回たばこハームリダクションシンポジウム」を開催しました。
本シンポジウムでは、衆議院厚生労働委員長 衆議院議員 田畑 裕明氏、AOI国際病院副院長 熊丸 裕也氏、関西学院大学教授 佐藤 哲彦氏、脳科学者 澤口 俊之氏、エコノミスト 門倉 貴史氏が登壇し、それぞれ公共政策、社会経済、禁煙治療、脳科学の視点から見た「たばこハームリダクション」の有用性について活発な議論が行われました。
初のリアル開催となった今回のシンポジウムでは、まず「ハームリダクションとはなにか」について講演を実施。また、たばこハームリダクションを公衆衛生政策に反映させた海外の先進的な事例も紹介され、禁煙支援のため、紙巻たばこの代替品として電子たばこの使用を政府が推奨するイギリスの事例や、スヌース※(たばこ葉を袋に入れて頬と歯茎の間に挟む嗜好品)が浸透しているスウェーデンにおける科学的研究事例が紹介されました。加えて、脳科学の視点からのニコチンの効果についても取り上げました。また、加熱式たばこの普及により、たばこハームリダクションという概念を日本でどのように浸透させるべきかについて、意見が交わされました。
最後に、日本に関しては、国民の健康増進、経済の発展、税収の安定的確保といった、これまで相反するものと捉えられがちであった各課題について、たばこハームリダクションの考えを取り入れた、バランスの取れた政策を導入することにより解決していくことが望ましい、との提言でシンポジウムは締めくくられました。
シンポジウムの録画については、下記リンクをご参照ください。
第一部 講演
https://youtu.be/mjkJgxwKUTo
第二部 パネルディスカッション
https://youtu.be/NJbtiYdQwAA
各登壇者のコメント
たばこハームリダクション研究会 事務局長 山森 貴司のコメント
[画像2: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-165ada95c713833a2343-1.png ]
「当シンポジウムも3回目を迎え、ようやく初めてリアルで開催することができました。「たばこハームリダクション」という言葉は日本国内ではまだ13.4%(※)しか浸透していません。当研究会としては、そもそもハームリダクションという考え方は、害を減らしながら、より良い国民のクオリティオブライフ作りに貢献でき、経済的にも効果が見込まれると考えています。今後も、このようなシンポジウムなどのイベント、X、FacebookといったSNSなどを通じてたばこハームリダクションの社会的意義を広く世の中に伝えてまいります。」
※株式会社BCNが「習慣的に紙巻きたばこもしくは加熱式たばこを吸う人」2000人、「身近に喫煙者がいる非喫煙者」1000人を対象に実施した調査結果より:「たばこハームリダクション」の観点から健康の維持・改善を促進、喫煙と税の在り方を考える - BCN+R (bcnretail.com)
■田畑 裕明 衆議院議員(衆議院厚生労働委員長)
[画像3: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-5fefe55b4a4e81765bea-2.png ]
「若年層の喫煙者も自発的に加熱式たばこを選択している人が多く、端的には自然と行動変容が起きているとみています。厚労省など行政が旗振りをすることはもちろん、たばこは有害ですが、その害を軽減する手法として、加熱式たばこという選択肢があるということを社会全体に政治からも発信していくことも大事だと考えます。
税の使途を含めて、健康で長生きをするために、国民の財産である医療資源を均等に活用する仕組みをどう作っていくかが大切だと考えています。」
■佐藤 哲彦氏(関西学院大学教授)
[画像4: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-7a577e0121c9139dfc5e-3.png ]
「ハームリダクションの基本的な考え方は、当事者が主体的に自身の健康について考える機会と方法を尊重する、あるいはそのための政策になります。医療的な処遇でも、禁止するといった刑事的な処遇でもなく、社会的な政策です。
ハームリダクションは、世界的に広まりつつある考え方で、ハームリダクションインターナショナルというNGOは2年に1回、レポートを発行しています。アジアでも、半分の国が政策を行っています。ですが、日本ではまだ実施されていません。各国では、基本的には悪とされるものを丸ごと禁止するのではなく、統計的なところなどを踏まえて、街としてリスクを減らすというような発想で行われています。
たばこについては、Global State of Tobacco Harm Reduction(https://gsthr.org/)という団体で国際会議も開催され、たばこハームリダクションを巡る世界的な課題が話し合われています。日本においては、ハームリダクションという言葉、そしてその浸透のためには『わかりやすく名づけること』が重要だと考えます。」
■熊丸 裕也氏(AOI国際病院 副院長・健康管理センター長)
[画像5: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-1ae1f13b460ce332eade-4.png ]
「私は医師として禁煙治療に取り組んで来ましたが、厚労省の調査でも示されていますし、また私の経験からも言えるのは、禁煙治療をして1年後に禁煙が続いている人は3割ということです。日本社会はリスクを極端に嫌う傾向がありますが、避けられない・止められないリスクをどう減らすかを考える方が現実的です。たばこハームリダクションに関連する海外の学会に参加した際、それを欧米の知識人はよく理解していると感じましたし、特にイギリスとスウェーデンは進んでいます。
スウェーデンでは、スヌースという、たばこ葉を袋に入れて頬と歯茎の間に挟む嗜好品が普及しており、ニコチンを燃やさずに身体に吸収させる場合、がんの原因にはならないという科学的データも既に存在しています。また、イギリスでは科学的根拠に基づいて、英国王立内科学会が電子たばこを推奨しています。しかし、日本は医療関係者の間にも、ニコチンに対する誤解が根強くあります。がんなどのたばこ関連疾患の主な原因はニコチンそのものではなく、燃焼により発生する有害性物質であることは、欧米では常識となっています。
医師の中には、禁煙した人が再び喫煙を始めるのではないか、若年層がいきなり加熱式たばこを始めてしまうのでは、と危惧している方が多いですが、集計結果では、そういった方々は、0.5%から1%ぐらいで決して増えてはいないという結果が出ています。また、加熱式たばこが出たころより中高生で喫煙を開始する者が増えたというデータはないということもわかっています。
我が国において、このようなハームリダクションという概念の科学的データの確保に素早く着手できるのは公衆衛生学だと思います。こういった日本の医学界を変えるため、エビデンスをもとに、たばこハームリダクションをもっと普及させていきたいと考えています。」
■門倉 貴史氏(エコノミスト、BRICs経済研究所代表)
[画像6: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-e914aee1fa2dead90e04-5.png ]
「2020年に改正健康増進法が施行され、来年の春には新幹線の喫煙ルームもなくなります。これからどんどん喫煙率は下がる流れになるでしょう。一方で、たばこ税を値上げすることによる税収の増加以上に、喫煙者が減ることによる減収効果の方が大きくなることが想定されます。安定的な2兆円の財源が失われるということになれば、消費税の1%に相当する金額なので影響は大きい。喫煙者が加熱式たばこに移行すれば健康の被害というのはかなり抑えられますし、受動喫煙の被害もかなり抑えられる。さらに、たばこ税は引き続き徴収でき、税収も維持できるわけですから、非常に良い流れになってくるのではないかと考えています。」
■澤口 俊之氏 (脳科学者、武蔵野学院大学大学院教授)
[画像7: https://prtimes.jp/i/112348/4/resize/d112348-4-8793b2339cff97ae7ea0-6.png ]
「パーキンソン病は認知機能に関する病気ですが、65年ぐらい続く調査では、喫煙している方の方がパーキンソン病のリスクが低いという結果がでており、ニコチンには明らかに正の効果があるという結果がでています。また、昨今では、軽度認知障害から認知症に移行することが多く、この場合レカネマブ(アルツハイマー病の進行を抑制する治療薬)を使っても効果がありません。また、ニコチンは、二次的な神経ネットワークを増強することもわかっています。ニコチンがメモリーの働きを改善するということです。その観点からみると、たばこの有害物質を軽減して、ニコチンを摂取すれば良いということになるのです。」
たばこハームリダクション研究会は、今後も、たばこハームリダクションの社会的意義を広く世の中に伝える様々な活動・情報発信を行ってまいります。
たばこハームリダクション研究会とは
「たばこハームリダクション研究会」は、紙巻たばこがもたらす健康被害やリスクを低減する考え方を踏まえた、たばこの未来のあり方について、調査研究・普及活動の他に、講演会、議論の場などを開催し、たばこハームリダクションの考え方を世の中に伝えることを目的とした有志の団体です。過去のシンポジウムの様子などは下記リンクよりご参照ください。
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