再評価される国産大葉
[22/06/19]
提供元:PRTIMES
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年間販売数200万袋達成
2022年6月に株式会社ブリッジウェル(江東区)が販売する高品質大葉OVALの年間販売実績が10枚入りパック換算で200万袋に達した。国内大手スーパーへ採用が拡大しており、その背景としてコロナやロシアのウクライナ侵攻など昨今の世界情勢がある。
今、日本では原油高・円安・輸送リスクなどの問題が起こっているが、これらの問題が国産大葉を再評価する動きへと繋がっている。国産大葉は愛知、茨城、大分、新潟、広島などが産地であるが、中でも愛知は群を抜いて生産量が多く、全体の70%のシェアを占めている。一方で輸入品は中国産、ベトナム産がメインとなる。スーパーの野菜コーナーで中国産のニンニクを見かけることがあっても中国産やベトナム産の大葉を見かけることはない。ではどこに輸入品の大葉は使用されているのか?スーパーで売られているお刺身のツマや飲食店で輸入大葉が使われている場合がある。食べることを目的とした野菜としてではなくメインに添えるツマもの用途であることから安価な輸入品が使われる。輸入大葉の品質についてはサイズのバラつきがあったり、萎れてしまって使えないことがあるとよく聞く。(刺身のツマ用の場合、刺身がより大きく見えるよう小さい大葉が好まれて使われる)
この輸入大葉が今見直される時期に来ている。その理由は大きく2つ。1つ目が円安や原油高によって上昇した値段に対する品質のアンバランスと2つ目が輸送リスクだ。円安は日本の低金利政策が招いたと言われているが、ここ直近の上昇率は安価な大葉を国産の価格と一歩手前か同水準に近づけるまで影響を与えている。また、輸入大葉は空輸便を使って輸入されるがその時の燃料代(燃料サーチャージ)が原油高によってかなり上がっている。更にはコロナによってコンテナの滞留・不足が発生し、海上輸送の混雑から空輸便への切り替えが進んだことにより空輸便の供給が追いつかず、空輸便の値上げラッシュとなっている。このコンテナ不足は当分の間解消されないと各通関業者はみており、輸入に伴う輸送費は原油高と供給タイトのダブルパンチでかなり値上がりしており今後も続くと思われる。
輸入大葉には輸送リスクも伴う。まず空輸便のブッキング(枠確保)がなかなかできず、仮にブッキングができたとしても他に優先される荷物があればドロップ(飛行機に乗せてもらえない)も珍しくない。入ってくる予定だった荷物が入ってこない自体に陥るリスクがある。更に大葉は葉物の中でも特に薄く、繊細なため、環境温度が低すぎると黒く変色してしまう不良が起こりやすい。輸送中に冷風口の近くにある部分だけ冷凍焼けを起こしたりする。温度が上がったり、下がったりを繰り返す温度変化にも弱く、海外から輸入する際には非常に注意が必要になる。
円安と原油高による値段の上昇および輸送リスクを考えれば、国産大葉を再評価するタイミングに来ていると言えるのではないか。また、SDGsを意識した取り組みを考えるのであれば、輸入品から国産品に積極的に切り替えることは、地理的により近い場所の方が輸送エネルギー消費が少なくて済み、「13. 気候変動に具体的な対策」として胸を張って言えるであろう。
今、愛知の豊橋温室園芸農業協同組合の大葉が国産大葉として再評価されつつある。同組合のもつ大葉のブランドOVAL(オーバル)は収穫以降の工程を全て自動化し、かつコールドチェーンを維持することで高品質の大葉として供給している。通常、大葉は10枚束に輪ゴムで留める作業を外注へ委託しているが、この外部委託先が人員不足や高齢化によって供給不足となってきており、機械による自動化を導入するきっかけとなった。食料自給率の低い日本が持続可能な社会を実現する上で非常に画期的な取り組みの一つであると言える。
外注を活用する場合、農家で収穫した大葉を外注先に運び、そこで作業してから農家に戻すという一連の流れになるが、作業には1~2日余分にかかってしまう。作業環境も各外注先によってばらつきがある。一方でOVALの場合、収穫したあとすぐに保冷庫に保管され、すぐに温度管理されたパッケージのラインに投入される。10枚入りや20枚入りの小袋にも組合でパッケージングまでされ、そのまま早ければ即日出荷も可能となる。出荷されるまでのリードタイムは外注を利用するのに比べて1~2日早く出荷できる場合もあり、鮮度が高い状態で出荷ができる。また、人の手に触れる機会も少なく、輪ゴム留め作業もないため、爪などがあたり茎のところからイタミが進むこともない。
OVALは消費者の元に届いた時には他と同じに見えても圧倒的に鮮度が高いので香りもよく、より長く保管もできる可能性がある。日本一の生産量の豊橋温室園芸農業協同組合が安定した品質のものを安定供給できるのであれば、今の状況下であればあえて輸入大葉を使う必要はなく、SDGsの観点からも国産の大葉を再度評価してみるタイミングであると思われる。
[画像: https://prtimes.jp/i/52695/18/resize/d52695-18-00cc71d77004c87133a2-0.png ]
【参考リンク】
豊橋温室園芸農業協同組合
http://www.toyoon.or.jp/
愛知県園芸農産課
https://www.pref.aichi.jp/press-release/20220414ooba.html
本件に関するお問い合わせ先
会社名:株式会社ブリッジウェル
OVALのお取り扱い:https://www.bridge-well.com/business/food/
会社説明:コンサルティング業界と商社業界の出身者により2019年に設立されたスタートアップです。RPA導入をはじめとしたITコンサルティングからトレーサビリティの高い大葉の卸事業まで幅広い領域で事業を展開しています。
2022年6月に株式会社ブリッジウェル(江東区)が販売する高品質大葉OVALの年間販売実績が10枚入りパック換算で200万袋に達した。国内大手スーパーへ採用が拡大しており、その背景としてコロナやロシアのウクライナ侵攻など昨今の世界情勢がある。
今、日本では原油高・円安・輸送リスクなどの問題が起こっているが、これらの問題が国産大葉を再評価する動きへと繋がっている。国産大葉は愛知、茨城、大分、新潟、広島などが産地であるが、中でも愛知は群を抜いて生産量が多く、全体の70%のシェアを占めている。一方で輸入品は中国産、ベトナム産がメインとなる。スーパーの野菜コーナーで中国産のニンニクを見かけることがあっても中国産やベトナム産の大葉を見かけることはない。ではどこに輸入品の大葉は使用されているのか?スーパーで売られているお刺身のツマや飲食店で輸入大葉が使われている場合がある。食べることを目的とした野菜としてではなくメインに添えるツマもの用途であることから安価な輸入品が使われる。輸入大葉の品質についてはサイズのバラつきがあったり、萎れてしまって使えないことがあるとよく聞く。(刺身のツマ用の場合、刺身がより大きく見えるよう小さい大葉が好まれて使われる)
この輸入大葉が今見直される時期に来ている。その理由は大きく2つ。1つ目が円安や原油高によって上昇した値段に対する品質のアンバランスと2つ目が輸送リスクだ。円安は日本の低金利政策が招いたと言われているが、ここ直近の上昇率は安価な大葉を国産の価格と一歩手前か同水準に近づけるまで影響を与えている。また、輸入大葉は空輸便を使って輸入されるがその時の燃料代(燃料サーチャージ)が原油高によってかなり上がっている。更にはコロナによってコンテナの滞留・不足が発生し、海上輸送の混雑から空輸便への切り替えが進んだことにより空輸便の供給が追いつかず、空輸便の値上げラッシュとなっている。このコンテナ不足は当分の間解消されないと各通関業者はみており、輸入に伴う輸送費は原油高と供給タイトのダブルパンチでかなり値上がりしており今後も続くと思われる。
輸入大葉には輸送リスクも伴う。まず空輸便のブッキング(枠確保)がなかなかできず、仮にブッキングができたとしても他に優先される荷物があればドロップ(飛行機に乗せてもらえない)も珍しくない。入ってくる予定だった荷物が入ってこない自体に陥るリスクがある。更に大葉は葉物の中でも特に薄く、繊細なため、環境温度が低すぎると黒く変色してしまう不良が起こりやすい。輸送中に冷風口の近くにある部分だけ冷凍焼けを起こしたりする。温度が上がったり、下がったりを繰り返す温度変化にも弱く、海外から輸入する際には非常に注意が必要になる。
円安と原油高による値段の上昇および輸送リスクを考えれば、国産大葉を再評価するタイミングに来ていると言えるのではないか。また、SDGsを意識した取り組みを考えるのであれば、輸入品から国産品に積極的に切り替えることは、地理的により近い場所の方が輸送エネルギー消費が少なくて済み、「13. 気候変動に具体的な対策」として胸を張って言えるであろう。
今、愛知の豊橋温室園芸農業協同組合の大葉が国産大葉として再評価されつつある。同組合のもつ大葉のブランドOVAL(オーバル)は収穫以降の工程を全て自動化し、かつコールドチェーンを維持することで高品質の大葉として供給している。通常、大葉は10枚束に輪ゴムで留める作業を外注へ委託しているが、この外部委託先が人員不足や高齢化によって供給不足となってきており、機械による自動化を導入するきっかけとなった。食料自給率の低い日本が持続可能な社会を実現する上で非常に画期的な取り組みの一つであると言える。
外注を活用する場合、農家で収穫した大葉を外注先に運び、そこで作業してから農家に戻すという一連の流れになるが、作業には1~2日余分にかかってしまう。作業環境も各外注先によってばらつきがある。一方でOVALの場合、収穫したあとすぐに保冷庫に保管され、すぐに温度管理されたパッケージのラインに投入される。10枚入りや20枚入りの小袋にも組合でパッケージングまでされ、そのまま早ければ即日出荷も可能となる。出荷されるまでのリードタイムは外注を利用するのに比べて1~2日早く出荷できる場合もあり、鮮度が高い状態で出荷ができる。また、人の手に触れる機会も少なく、輪ゴム留め作業もないため、爪などがあたり茎のところからイタミが進むこともない。
OVALは消費者の元に届いた時には他と同じに見えても圧倒的に鮮度が高いので香りもよく、より長く保管もできる可能性がある。日本一の生産量の豊橋温室園芸農業協同組合が安定した品質のものを安定供給できるのであれば、今の状況下であればあえて輸入大葉を使う必要はなく、SDGsの観点からも国産の大葉を再度評価してみるタイミングであると思われる。
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【参考リンク】
豊橋温室園芸農業協同組合
http://www.toyoon.or.jp/
愛知県園芸農産課
https://www.pref.aichi.jp/press-release/20220414ooba.html
本件に関するお問い合わせ先
会社名:株式会社ブリッジウェル
OVALのお取り扱い:https://www.bridge-well.com/business/food/
会社説明:コンサルティング業界と商社業界の出身者により2019年に設立されたスタートアップです。RPA導入をはじめとしたITコンサルティングからトレーサビリティの高い大葉の卸事業まで幅広い領域で事業を展開しています。