MediaTek、MWC 2023で革新的な衛星コネクティビティ技術を披露
[23/02/24]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
MediaTekはスマートフォンなどのデバイスで双方向衛星通信を可能にし、あらゆる場所で信頼性の高いコネクティビティを実現すべく取り組んでいます
台湾、新竹 - 2023年2月24日 - MediaTek(本社:台湾・新竹市、以下 MediaTek)は、世界最大のモバイル関連展示会「MWC 2023」において、スマートフォンで双方向衛星通信を可能とする革新的な3GPP非地上系ネットワーク(NTN)技術を披露します。加えて、MediaTekの衛星コネクティビティ機能を搭載した最初のスマートフォンも発表されます。さらに今後数か月で、同機能を備えたデバイスが数多く発表される予定です。そして、MediaTekは、次世代の衛星対応デバイスに向けた、同社の次世代5G New RadioNTN(NR-NTN)技術を先行公開します。
衛星ネットワークは、モバイルでの通信範囲のギャップを埋めることを目的としており、信頼性の高い遠隔通信手段となります。衛星対応のスマートフォンがあれば、ハイキングや人里離れた地域でのドライブ、あるいは船上など、これまで圏外となっていた場所でも常に連絡を取り合うことができます。これは、ユーザーに安心感を与えるだけでなく、緊急時の通報が可能になるということでもあります。現在、3GPP NTN技術における最大の潜在市場はスマートフォンですが、農業、林業、物流といったIoT用途でも衛星コネクティビティの需要が高まっています。また自動車産業も、今後数年間で衛星通信技術の主要な市場になると考えられています。
MediaTekアシスタントジェネラルマネージャーのCliff Linは次のように述べています。「スマートフォンやその他デバイスでの双方向衛星通信は、私たちを新たなコネクティビティの時代へと導き、多種多様な業界に新たな可能性を切り拓くことでしょう。標準的なアプローチに基づく当社のスタンドアロン3GPP NTNチップセットは、あらゆる4Gまたは5Gデバイスに組み込むことが可能で、シームレスな衛星コネクティビティ体験を提供することができます。」
今後数年間、MediaTekの衛星通信ポートフォリオは、3GPP 5G リリース17(R17)仕様に基づくIoT-NTNとNR-NTNの両技術を対象にします。IoT-NTNは低データレート接続用に設計されているためメッセージングに最適で、NR-NTNはビデオ通話をはじめとするアプリケーションをサポートできる高データレートに対応しています。現在、衛星ネットワークは大規模なIoT-NTNにしか対応できないため、MediaTekのチップを組み込んだ衛星対応のスマートフォンやその他のデバイスの第一弾は、双方向の衛星メッセージングサービス向けに設計される予定です。
MediaTekは英国の家電メーカーであるBullittと協力して、3GPP NTN技術を実装した世界初の商用スマートフォンを提供します。BullittのSatellite Connectに対応したMotorolaのdefy 2とCAT S75スマートフォンは、いずれもMediaTekのMT6825 3GPP NTNチップセットを採用しています。Bullitt Satellite Connectサービスは、世界中のより広範な地域で、双方向の衛星メッセージング、位置情報の共有、および緊急SOS機能をユーザーに提供します。
MediaTekから近日中に発表される予定のNR-NTNチップセットによって、デバイスはナビゲーションやリアルタイム通信など、より高いデータレートのサービスに対応きるようになります。今後数年間で衛星ネットワークがNR-NTNの容量を拡張するにつれて、スマートフォン、IoTデバイス、自動車があらゆる場所で高信頼性のコネクティビティを活用できるようになり、消費者、企業、産業にとって驚異的なユースケースが登場することになるでしょう。
主要メーカーが双方向衛星通信をスマートフォンなどのデバイスに簡単に統合できるよう、MediaTekのIoT-NTNソリューションは、あらゆる4Gまたは5Gデバイスに追加が可能なスタンドアロン型チップセットとなっています。このチップセットは、プロプライエタリーなソリューションをベースとする競合他社のソリューションとは異なり、オープンな3GPP R17 NTN規格に基づいています。OEMメーカーにとって、この規格のメリットは、デバイスが3GPP R17 IoT-NTNに認証されると、すべてのIoT-NTN準拠ネットワークで使用可能になることです。さらに、移動体通信事業者は、サービスプロバイダーと提携してローミングサービスを提供したり、この規格をサポートする衛星ネットワークを独自に構築できます。
3GPP R17 NTN対応というメリットに加えて、MediaTekのMT6825 IoT-NTNチップセットは他にも多くの機能を備えています。MT6825は、対地同期赤道軌道(GEO)上の衛星コンステレーションに接続できます。これは3GPP NTN準拠ネットワークに簡単に変換可能で、現在は軌道上の広い範囲で利用することができるものです。シームレスな体験を提供するため、ユーザーが手動でメッセージを確認する必要がある競合ソリューションとは異なり、MT6825によってデバイスが衛星からのメッセージを自動的に受信することを可能にします。このチップセットは高性能なシステムを必要とせず、電力効率が非常に優れているため、バッテリー寿命が長く、高度に統合された設計で、市場投入までの時間を短縮することができます。
MediaTekは長年にわたり、衛星コネクティビティのイノベーションを積極的に推進してきており、3GPP NTN仕様策定の主要な貢献者として、他の業界リーダーと緊密に協力して5G NTNソリューションのテストと開発に取り組んでいます。
MediaTekは、2023年2月27日から3月2日までスペインのバルセロナで開催されるMWCに出展します。ホール3、スタンド3D10のMediaTekブースで衛星コネクティビティのデモをご覧いただけます。
MediaTek Inc.について
MediaTek Inc.(台湾証券取引所:2454)は、その製品が年間約20億台のコネクテッドデバイスに採用されているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイル、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、およびIoT製品向けの革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発で市場をリードしています。イノベーションに対する積極的な取り組みにより、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや自動車用ソリューション、高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野で市場を牽引する地位を確立しています。それらの技術はスマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、5G、音声アシスタントデバイス(VAD)、ウェアラブル端末など幅広い製品に活用されています。MediaTek は、スマートテクノロジーを通じて、人々が視野を広げ、容易に目標を達成できるようになるサポートを行っていきます。世界のブランド企業と協業して、優れたテクノロジーを誰もが利用できるようにすることを、企業活動の原動力としています。
詳しくは弊社HPをご覧ください。https://www.mediatek.jp/
台湾、新竹 - 2023年2月24日 - MediaTek(本社:台湾・新竹市、以下 MediaTek)は、世界最大のモバイル関連展示会「MWC 2023」において、スマートフォンで双方向衛星通信を可能とする革新的な3GPP非地上系ネットワーク(NTN)技術を披露します。加えて、MediaTekの衛星コネクティビティ機能を搭載した最初のスマートフォンも発表されます。さらに今後数か月で、同機能を備えたデバイスが数多く発表される予定です。そして、MediaTekは、次世代の衛星対応デバイスに向けた、同社の次世代5G New RadioNTN(NR-NTN)技術を先行公開します。
衛星ネットワークは、モバイルでの通信範囲のギャップを埋めることを目的としており、信頼性の高い遠隔通信手段となります。衛星対応のスマートフォンがあれば、ハイキングや人里離れた地域でのドライブ、あるいは船上など、これまで圏外となっていた場所でも常に連絡を取り合うことができます。これは、ユーザーに安心感を与えるだけでなく、緊急時の通報が可能になるということでもあります。現在、3GPP NTN技術における最大の潜在市場はスマートフォンですが、農業、林業、物流といったIoT用途でも衛星コネクティビティの需要が高まっています。また自動車産業も、今後数年間で衛星通信技術の主要な市場になると考えられています。
MediaTekアシスタントジェネラルマネージャーのCliff Linは次のように述べています。「スマートフォンやその他デバイスでの双方向衛星通信は、私たちを新たなコネクティビティの時代へと導き、多種多様な業界に新たな可能性を切り拓くことでしょう。標準的なアプローチに基づく当社のスタンドアロン3GPP NTNチップセットは、あらゆる4Gまたは5Gデバイスに組み込むことが可能で、シームレスな衛星コネクティビティ体験を提供することができます。」
今後数年間、MediaTekの衛星通信ポートフォリオは、3GPP 5G リリース17(R17)仕様に基づくIoT-NTNとNR-NTNの両技術を対象にします。IoT-NTNは低データレート接続用に設計されているためメッセージングに最適で、NR-NTNはビデオ通話をはじめとするアプリケーションをサポートできる高データレートに対応しています。現在、衛星ネットワークは大規模なIoT-NTNにしか対応できないため、MediaTekのチップを組み込んだ衛星対応のスマートフォンやその他のデバイスの第一弾は、双方向の衛星メッセージングサービス向けに設計される予定です。
MediaTekは英国の家電メーカーであるBullittと協力して、3GPP NTN技術を実装した世界初の商用スマートフォンを提供します。BullittのSatellite Connectに対応したMotorolaのdefy 2とCAT S75スマートフォンは、いずれもMediaTekのMT6825 3GPP NTNチップセットを採用しています。Bullitt Satellite Connectサービスは、世界中のより広範な地域で、双方向の衛星メッセージング、位置情報の共有、および緊急SOS機能をユーザーに提供します。
MediaTekから近日中に発表される予定のNR-NTNチップセットによって、デバイスはナビゲーションやリアルタイム通信など、より高いデータレートのサービスに対応きるようになります。今後数年間で衛星ネットワークがNR-NTNの容量を拡張するにつれて、スマートフォン、IoTデバイス、自動車があらゆる場所で高信頼性のコネクティビティを活用できるようになり、消費者、企業、産業にとって驚異的なユースケースが登場することになるでしょう。
主要メーカーが双方向衛星通信をスマートフォンなどのデバイスに簡単に統合できるよう、MediaTekのIoT-NTNソリューションは、あらゆる4Gまたは5Gデバイスに追加が可能なスタンドアロン型チップセットとなっています。このチップセットは、プロプライエタリーなソリューションをベースとする競合他社のソリューションとは異なり、オープンな3GPP R17 NTN規格に基づいています。OEMメーカーにとって、この規格のメリットは、デバイスが3GPP R17 IoT-NTNに認証されると、すべてのIoT-NTN準拠ネットワークで使用可能になることです。さらに、移動体通信事業者は、サービスプロバイダーと提携してローミングサービスを提供したり、この規格をサポートする衛星ネットワークを独自に構築できます。
3GPP R17 NTN対応というメリットに加えて、MediaTekのMT6825 IoT-NTNチップセットは他にも多くの機能を備えています。MT6825は、対地同期赤道軌道(GEO)上の衛星コンステレーションに接続できます。これは3GPP NTN準拠ネットワークに簡単に変換可能で、現在は軌道上の広い範囲で利用することができるものです。シームレスな体験を提供するため、ユーザーが手動でメッセージを確認する必要がある競合ソリューションとは異なり、MT6825によってデバイスが衛星からのメッセージを自動的に受信することを可能にします。このチップセットは高性能なシステムを必要とせず、電力効率が非常に優れているため、バッテリー寿命が長く、高度に統合された設計で、市場投入までの時間を短縮することができます。
MediaTekは長年にわたり、衛星コネクティビティのイノベーションを積極的に推進してきており、3GPP NTN仕様策定の主要な貢献者として、他の業界リーダーと緊密に協力して5G NTNソリューションのテストと開発に取り組んでいます。
MediaTekは、2023年2月27日から3月2日までスペインのバルセロナで開催されるMWCに出展します。ホール3、スタンド3D10のMediaTekブースで衛星コネクティビティのデモをご覧いただけます。
MediaTek Inc.について
MediaTek Inc.(台湾証券取引所:2454)は、その製品が年間約20億台のコネクテッドデバイスに採用されているグローバルファブレス半導体メーカーです。モバイル、ホームエンターテイメント、コネクティビティ、およびIoT製品向けの革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発で市場をリードしています。イノベーションに対する積極的な取り組みにより、電力効率に優れたモバイルテクノロジーや自動車用ソリューション、高度なマルチメディアソリューションを含む主要テクノロジー分野で市場を牽引する地位を確立しています。それらの技術はスマートフォン、タブレット、デジタルテレビ、5G、音声アシスタントデバイス(VAD)、ウェアラブル端末など幅広い製品に活用されています。MediaTek は、スマートテクノロジーを通じて、人々が視野を広げ、容易に目標を達成できるようになるサポートを行っていきます。世界のブランド企業と協業して、優れたテクノロジーを誰もが利用できるようにすることを、企業活動の原動力としています。
詳しくは弊社HPをご覧ください。https://www.mediatek.jp/