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マカフィー、2024年のサイバーセキュリティの脅威動向予測を発表

〜AIの進化に伴うオンライン詐欺の横行〜

マカフィー株式会社(本社:東京都渋谷区)は、本日、2024年に注意すべき重要なセキュリティ動向をまとめた2024年のサイバーセキュリティ脅威動向予測を発表しました。サイバー詐欺師が急速に進歩するAI(人工知能)技術を悪用して危険なディープフェイクを作成し、個人情報盗難やますます巧妙化するサイバー詐欺を実行し続ける中、2024年に消費者が直面する可能性のある問題を明らかにします。

米国マカフィー(McAfee, LLC、本社:米国カリフォルニア州)の最高技術責任者(CTO)であるスティーブ・グロブマン (Steve Grobman)は、次のように述べています。

「AIがサイバー犯罪の障壁を下げ続け、AIを駆使したサイバー脅威の新時代を迎えるにつれ、詐欺はより巧妙になり、正規のメッセージやサイトと見分けるのがより難しくなるでしょう。専門家でさえも本物と偽物を見分けることが困難なほどリアルなフィッシングメールから、選挙結果、子供たちの将来、そしてあらゆるものに影響を与えかねないディープフェイクまで、脅威の状況について人々が知識を得ることがかつてないほど重要になっています。マカフィーは、オンライン上の個人情報をよりよく保護するための継続的なイノベーションに取り組むとともに、真実、信頼、透明性をオンライン体験の最前線に押し出し、すべての人にとってより楽しく安全なデジタルライフをお届けします。」

マカフィー2024年サイバーセキュリティの脅威動向予測
- 2024年選挙を妨害するディープフェイク
米国大統領選挙、インドの総選挙、欧州連合(EU)の議会選挙など、AIが生成した音声、動画、写真などディープフェイクによる詐欺が増加するなか、有権者は情報の真偽を見極めることが求められます。有権者は、対立候補を批判する政治家に対して懐疑的になることを学んできましたが、たとえそれらの写真や映像がAIによって作成されたものであっても、視覚的または音声的証拠に裏付けられた主張は、政治家の評判を傷つける可能性があります。

- ソーシャルメディア上のAI詐欺に注意
AIにより、サイバー犯罪者がソーシャルメディアを操り、かつてないほど世論の形成に影響を与える可能性があります。また、詐欺師は、AIを活用した強力なツールで写真、映像、音声を捏造します。そして、巧妙に作られた偽の情報はソーシャルメディアで大量に発生します。サイバー犯罪者が、有名人やインフルエンサーの名前や画像を用いて、詐欺ではないように見せかけることや、AIによる詐欺の温床になりやすいECプラットフォームに十分注意を払う必要があります。

- 子どもたちの間でのネットいじめが増加
2024年に向けて最も厄介なトレンドのひとつは、ディープフェイク技術を悪用することによりネットいじめが再び増えることです。若者は、簡単にアクセスできるツールを、単に楽しむためだけでなく、リアルな偽コンテンツを作成するためにも使うことができます。サイバーいじめっ子たちは、噂を広めるだけでなく、パブリックドメインで入手可能な画像(一般利用が可能な素材)を操作し、偽造画像を再投稿することができるようになりました。こうした虚偽の画像や言葉が増加していくことは、子供やその家族に重大かつ永続的な危害を及ぼし、プライバシーやアイデンティティ、健全性を害する可能性があります。

- 寄付の危険性
詐欺師は、人生の転機、共感、恐怖、悲しみといった人の深い感情を悪用します。特に非情な手口は、寄付の詐欺です。サイバー詐欺師は偽の寄付サイトを立ち上げたり、善意の寄付者を騙して正当な活動を支援しているかのように見せかけるために偽のページを作成します。サイバー詐欺師はこうした偽物の寄付サイトを本物に見せかけるためにあらゆる手段を取ります。2024年には、特に人の関心を得やすい紛争や人道危機に関連する詐欺が増える可能性が高いことが予想されます。

- 新種のマルウェア、声と映像のクローン詐欺がAIにより加速
AIは、愛のポエムを書く、宿題の答えを手伝う、または、いくつかのプロンプト(システムの操作時に入力や処理などを促す文字列)で芸術作品を作るなど、様々なことができる一方で、素早くコーディングすることもでき、その脅威は増大しています。サイバー犯罪者の手にかかれば、AIは高度なマルウェアや悪質なウェブサイトを驚くべきスピードで作成する強力なツールになります。また、説得力のあるフィッシングメールやスミッシングメールの作成と拡散も、より迅速かつ容易になると予想されます。これは、無防備な標的を欺き、金銭をだまし取ることを目的としたディープフェイクの動画、写真、音声コンテンツの作成にも及びます。このような脅威への参入障壁が低くなるにつれて、詐欺はあらゆるプラットフォームの人々を標的にし、特にモバイル端末での脅威が高くなることが想定されます。

- 2024年パリ五輪に向け詐欺が急増
サイバー犯罪者は、人々にとって重要な瞬間を、個人情報や支払詳細を漏洩させる絶好の機会として狙います。話題の映画のプレミア上映会から、注目を集めるイベント、重要なショッピングシーズンまで、盛り上がる瞬間を利用して、様々な詐欺の手口を仕掛けます。2024年、オリンピックをめぐる世界的な興奮は、詐欺の温床になりえます。サイバー詐欺師は、チケットの購入、旅行の予約、話題のコンテンツへのアクセス、景品への参加などを熱望するファンをターゲットに、この国際的な大規模イベントに対する消費者の熱狂を利用し、人々を脅威にさらします。


マカフィーについて
マカフィーは、消費者と中小企業向けのオンライン保護のグローバル・リーダーです。デバイスだけでなく人を保護することにも重点を置くマカフィーの消費者および中小企業向けのソリューションは、常時オンラインの世界におけるユーザーのニーズに適応し、適切なタイミングとセキュリティで家族、地域社会、ビジネスを保護する、総合的で直感的なソリューションを通じて、ユーザーが安全に生活できるよう支援します。詳細情報については、https://www.mcafee.com/ja-jp/index.html をご覧ください。
*McAfee、マカフィー、McAfeeのロゴは、米国およびその他の国における米国法人 McAfee, LLCまたはその関連会社の商標又は登録商標です。
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