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海外就職・転職希望者向けオンラインセミナー【レポート】

コロナ禍を経てアジアの建設・プラントマーケットは回復基調へ 発展途上国の急成長により生まれた富裕層の生活インフラニーズも背景にアジア6か国の求人ニーズや転職事例も解説

世界11ヵ国で人材紹介事業を展開し、東南アジアでは最大級の規模(※1)を誇る株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(代表取締役会長兼社長:田崎ひろみ)は、2022年5月21日(土)「建設・プラント業界 海外就職・転職希望者向けのオンラインセミナー」をJAC Recruitment 東南アジア(シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイ、ベトナム)+日本の計6拠点合同で開催、2022年の建設・プラント業界におけるトレンドや、各国の求人ニーズ、現在の求人情報について解説しました。ここでは、セミナーの内容を一部抜粋してご紹介します。
(※1) 自社調べ (アジアで人材紹介事業を展開する同業他社の売上規模を比較)






【セミナー概要】

名称:建設・プラント業界 海外就職・転職希望者向けのオンラインセミナー
開催日時:2022年5月21日(土)
主催:株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(東南アジア+日本の計6拠点合同)


【東南アジア諸国における建設・プラント業界のトレンド 】


[画像1: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-bbf766f618216a7166c9-0.jpg ]

●2022年第1四半期は前年同期比36%増、コロナ禍を経てマーケットは回復傾向に

コロナ禍が始まって以来、東南アジアおよび日本における「建設・プラント業界」の海外関連求人数は、減少と持ち直しの増減を一進一退で繰り返してきましたが、直近のデータでは東南アジアでデルタ株が猛威をふるった2021年の第3四半期を底として2四半期連続で上昇傾向を見せ、マーケットが回復基調に入ったことを示しています。2022年の第1四半期においては、前年同期比36%増となりました。
またコロナ禍にあっても日本の本社側の求人においては大きな落ち込みは見られませんでした。大型のプロジェクトを受注していることから、決められた工期を厳守すべく、リモートを駆使するなどの工夫によりプロジェクトを進めてきたとみられます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-c0eccab89d2aae671efc-1.jpg ]

                               JAC Recruitment 自社調べ

●建築・土木・プラントすべてにおいて求人は増加傾向、
背景にあるのは発展途上国の急成長による、中所得層の拡大、生活インフラニーズの増加

土木(上下水道・港湾・道路・空港・鉄道)、建築(商業団地・工業団地・高層マンションなど)、プラント(日系企業の工場・データセンター・発電プラントなど)いずれにおいても求人は増加傾向にあります。背景となっているのは、発展途上国の急成長です。一昔前は生活する上で必要最低限の水や電気、移動手段を整えることが、発展途上国における目先のミッションとされてきましたが、昨今これらが整ってきたことにより現地の人々がより良い仕事を求める傾向が生まれました。結果、効率的な移動手段のニーズに繋がり、道路や鉄道のプロジェクトが増加しました。また、旅行などを楽しむ人々が増え、空港建設のニーズも増加しました。商業施設の利用機会や富裕層による高層マンション購入も増え、これにより更に働き手が増えることで、データセンターや電力供給のための発電プラントの案件も増加しています。
ただ、現地の人々の技術力が向上し、良い仕事を得た結果、海外工場の安価な人件費に頼ってきた日系企業の新規の工場進出は多少減少しました。

●中国・韓国に圧倒される日本のODA受注、
鍵となるのは確かな技術力を持つエンジニアのプロジェクトへの参加

プロジェクト案件数は増加傾向にあるものの、日本だけでなく欧州・中国・韓国も受注に向け動き出しています。特に中国・韓国の影響が大きく、日本のODA受注数は現状1%ほどとも言われています。この現状を打開すべく、優秀なエンジニアをプロジェクトに参加させる必要も生まれています。結果として現在、豊富な海外経験を持たない方や、60歳を超えた方なども、確かな技術力があれば海外プロジェクトに参加できる可能性が高まっています。
海外の建設・プラント事業に携わるメリットとして主に 1.やりがい 2.キャリア 3.処遇 が挙げられます。まず、日本国内では考えられない大きな規模のプロジェクトで、高い自由度の中、自身の技術力を最大限に活かせるというやりがいです。次に、今後も高まる海外ニーズに向け、長期的なキャリア視点において海外経験の希少性は更に高まります。実際に定年後に海外プロジェクトへの転職を希望される方において、海外経験の有無により当社でもご紹介できる案件数には大きな開きがあります。最後に処遇ですが、日系企業では海外に渡航するにあたり月額30万円などの多くの手当がつくことがあり、また現地就業でも技術力が高く評価されれば駐在と同じような待遇を得られることもあります。


【各国の建設・プラント業界のトレンドと求人ニーズ】

●シンガポール
外国人のビザ厳格化によりニッチで専門性の高い求人傾向に。エグゼクティブ・シニアクラスの即戦力採用も増加
プロジェクト管理の求人ニーズが増加、プラント関連は縮小撤退の影響を受け減少

シンガポール島内では外国人のビザ厳格化により、ニッチで専門性の高い求人傾向にあります。10メートル以上の大口径のトンネルを掘ったことのある土木エンジニア、30 M 以上の高層ビルを海外で施工経験のある方等、ピンポイントな経験を求める求人が多く見られます。そのぶんエグゼクティブからシニアクラスの即戦力採用に至るケースが多く、給与水準は他の東南アジア他国と比較すると高くなっています。
シンガポールには多くの企業がアジアヘッドクォーターを置いており、シンガポールで採用し、そこから他国に派遣をされる求人も多く見られます。これらの企業ではコロナ禍の影響は限定的で、優秀な人材がいれば積極的に採用していきたいという意向が見られます。日系・外資系含めて土木・建築・設備・施工管理ポジションやプロジェクト管理のポジションなどの求人が増加しています。また、日本とシンガポールを繋ぐ窓口を任せたいという開発サイドの施主側の求人も生まれています。プラント関連はコロナ禍の前後で日系・外資系共にシンガポールから縮小撤退するケースが続いており、求人数は減少しています。

[画像3: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-f3af288fbadef51c4092-2.jpg ]


●インドネシア
MRT (都市高速鉄道)の第2期工事や首都移転、大型商業施設の建設により求人が増加
現場管理やマネジメント人材が不足。英語力含め、年齢よりも経験を重視した即戦力にニーズ

現在インドネシアでは MRT の第2期工事や首都移転、アパートなどを併設した大型商業施設のプロジェクトの増加により、主にゼネコン・サブコン・建設コンサルの求人が増加しています。
現場管理やマネジメント人材が不足しており、各種施工管理や建築士、プロジェクト管理ができる方が求められている傾向です。管理・マネジメントという職種上、日常的に英語を使えるレベルが求められており、年齢やポテンシャルより、経験を重視した即戦力にニーズがあるように見受けられます。

[画像4: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-318252c55f47b82aa278-3.jpg ]


●マレーシア
ロックダウン解除後の昨年下期からプロジェクト再開の動きが一気に加速し、多くのゼネコンで人手不足の状態
日系企業で建設を伴わない投資が増加した結果、非日系企業の案件獲得に対応できる人材ニーズも

マレーシアでは2度目のロックダウンが解除となった昨年の下半期から、止まっていたプロジェクトを再開させる動きが一気に加速し、全体的にゼネコンは人手不足の状態です。今年に入ってからは建設設備の施工管理ができる方を急募するケースが増加しています。
また、日系企業の案件ではITやリテール業界など建設を伴わない投資が増えていることから大手ゼネコンでは非日系企業の案件獲得に向けて対応できる人材を確保しようとする動きが出てきています。実際に非日系企業のマーケティング経験者や外資系企業との契約書に強い方など今までになかった職種の求人や非日系ベンダーと業務を遂行できる英語力を必要とする求人も見受けられるようになりました。

[画像5: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-7b7ed7d02938d8a1d28e-4.jpg ]


●タイ
コロナ禍による採用控えの2年を経て、今年に入り求人が回復。日系企業による施工管理者のニーズ高まる
英語力より、図面を共通言語とした現地職人とのコミュニケーション能力が問われる

タイの建設・プラント業界では、コロナ禍の影響でここ 2年ほど採用控えが見られましたが、今年に入り求人数も復活しています。ゼネコン、サブコン、プラントエンジニアリングの業界で、その半数以上が施工管理ないしはプロジェクトマネジメントの求人です。タイで日本人社員を採用する建設プラント業界の企業の9割が日系企業であり、これらの企業が抱えるプロジェクトの大半もまた施主が日系であることから、日本人施工管理者の需要が非常に高い状況です。プロジェクトとしてはメーカーの工場生産設備が主で、その他にも高層コンドミニアムや大型商業施設の案件も多く見られます。
タイでは英語が公用語ではないため、現地の職人も英語が堪能でないケースが多く、図面を共通言語とし、簡単な英語で意思疎通ができるコミュニケーション能力が重視されています。ハイレベルな英語力はないが、海外転職にチャレンジしたいという方にはお勧めです。

[画像6: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-6af0f1acf98cc18b03d3-5.jpg ]


●ベトナム
コロナ禍の影響も落ち着き、建設工事も回復傾向に
年齢や経験を多角的に評価する傾向。幅広い経験をもとに、広い裁量でプロジェクトに関わるチャンスも

コロナ禍の影響も落ち着き建設工事も戻りつつある状況です。建設コンサル、ゼネコン、サブコン、不動産開発といった業界での求人が多く、職種では建設土木の施工管理のニーズが高まっています。設計、設計監理、設備設計、設備施工管理といった職種も一定ニーズがあります。ベトナムでは、ゼネコンから不動産開発など、業種をまたいだ転職が比較的多くみられるのが特徴です。年齢や経験など多角的に評価され、幅広い経験が評価につながるケースもあります。海外経験はないが、これまでの経験を活かしもっと広い裁量をもって海外で活躍したいという方にはひとつの選択肢となります。

[画像7: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-7ec2cd2bdfd2dd46af2c-6.jpg ]



●日本
ODA案件の増加により建設コンサルタント業界の求人が増加
ゼネコン・サブコン・プラントについては、国内案件が多く海外にエンジニアを割けないといった実態も

日本本社に籍を置き、出張もしくは駐在員として海外プロジェクトに携わる求人については、ODAの増加により建設コンサルタント業界の求人が最も多い状況で、ゼネコン、サブコン、プラントが続きます。これには日本国内で抱えるプロジェクト案件数が多いことから、海外にまでエンジニアを割けないという実態があります。当社に依頼のある職種については、昨今では土木建築以外の機械系・電気系・通信等々、分野が多角化しています。プロジェクト受注が好調なことから、60代、70代のシニアの方々についても歓迎しています。

[画像8: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-ab946d355fe0fa0ed592-7.jpg ]



<資料>本イベント申込者


[画像9: https://prtimes.jp/i/7720/58/resize/d7720-58-04953669b7e1fe88f9b3-8.jpg ]



【参加者傾向】

通常、海外転職・海外就職をテーマにしたイベントにおいては若手層からの申し込みが多くなる傾向にありますが、本イベントには若手層はもちろんのこと40代以上が半数を超えるなど幅広い世代の方にお申込みいただきました。
海外キャリアを志向する若手層だけでなく、ある程度の経験を積まれた後、もしくは退職後のセカンドキャリアとして海外を検討される方も多いことが伺われます。
また、「実際の海外勤務経験」については65%の方々が「有」と回答しており、過去の海外経験を活かして、もう一度海外プロジェクトに関わりたいと考える方も多く見受けられました。


【株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント】

1988年設立。スペシャリストや管理職の人材紹介に特化し、企業と人材を一人のコンサルタントが同時に担当する「両面型」のビジネスモデルとして国内最大規模の東証プライム市場上場企業です。国際ビジネス経験をもつ人材の紹介も強みの一つで、日本国内では外資系企業や日系企業の海外事業などのグローバル領域の売上が全体の50%以上を占めています。外資系企業の人材紹介に特化した JAC International、ジョブサイトの「キャリアクロス」を運営するシー・シー・コンサルティング、英国、ドイツおよびアジア8ヵ国で人材紹介業を展開するJAC Recruitment International Ltdのグループ会社、コンサルティング・金融業界に特化した人材紹介事業を展開するバンテージポイントを傘下に、世界11ヵ国、25拠点で事業を展開するグローバル企業です。

[URL]
http://corp.jac-recruitment.jp(コーポレートサイト)
http://www.jac-recruitment.jp (転職サイト)
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