スペインの大手金融機関Kutxabankにおける投資ポートフォリオの最適化検証で、「デジタルアニーラ」の有効性を確認
[22/12/22]
提供元:PRTIMES
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スペインの大手金融機関であるKutxabank, S.A.(クチャバンク)(注1)(以下、Kutxabank)が推進する投資ポートフォリオの最適化検証プロジェクトにおいて、組合せ最適化問題を高速に解く当社の量子インスパイアード技術「Fujitsu Quantum-inspired Computing Digital Annealer」(注2)(以下、「デジタルアニーラ」)が採用され、このたび、第1フェーズとなる実証実験で、「デジタルアニーラ」を活用して開発された新しいアルゴリズムの有効性が確認されました。第1フェーズは2021年から2022年7月まで行われ、今後、2023年12月にかけてプロジェクトの第2フェーズが実施され、現在の実運用業務環境にあわせて本アルゴリズムの最適化を図っていく予定です。
本プロジェクトは、スペインの企業であるQuantum Mads(注3)、およびオープンイノベーションプラットフォームであるINNOLAB Bilbao(注4)が参画する共同プロジェクトであり、実証実験ではQuantum Madsが中心となり、当社の「デジタルアニーラ」を活用して問題の定式化に必要な変数の数を減らすアルゴリズムを開発しました。本アルゴリズムを用いて過去3年分の膨大なデータを処理し、現在Kutxabankが実際の業務で使用している古典的アルゴリズムと比較したところ、リターンとそれに伴うリスクやボラティリティ(注5)の指標において大幅な改善が確認でき、「デジタルアニーラ」によって、より適した投資配分の算出が可能なことを実証しました。
本プロジェクトでは今後、実運用業務環境において顧客の投資のニーズや機会を検出することができるプロトタイプの作成と、それに基づく新たなソリューションの開発を目指しています。
【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【 注釈 】
(注1)Kutxabank, S.A.:本社所在地 スペイン バスク州 ビルバオ、CEO Francisco Javier García Lurueña。
(注2)Fujitsu Quantum-inspired Computing Digital Annealer:現在の汎用コンピュータでは解くことが難しい組合せ最適化問題を解くことに特化したドメイン指向型(特定の領域に処理能力を特化)計算機アーキテクチャ(メモリや演算回路からなるコンピュータの基本設計)による情報処理技術。
(注3)Quantum Mads:所在地 スペイン バスク州 ビルバオ、CEO Javier González。
(注4)INNOLAB Bilbao:AIやデータサイエンスの知見を活用し、社会課題解決を目的とした新たなデジタルソリューションの開発に貢献する、地域の顧客とテクノロジー企業を結ぶオープンイノベーションを推進する組織。所在地 スペイン バスク州 ビルバオ。
(注5)ボラティリティ:株価や為替、証券などの価格の変動率の大きさや、収益率が期待通りになる度合い。
【 関連リンク 】
・「デジタルアニーラ」紹介サイト:https://www.fujitsu.com/jp/digitalannealer/index.html
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