【プレスリリース】フィリピン台風 135万人の幼児に栄養不良の恐れ 携帯電話で子どもを発見・保護 子ども2万8,000人に予防接種を準備
[13/11/22]
提供元:PRTIMES
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※本信は、ユニセフ本部とフィリピン事務所からの情報を元に日本ユニセフ協会でまとめたものです。
■栄養不良の恐れ
被災地で、栄養不良状態の幼児が増えています。フィリピンで発生する様々な人道危機の中で必ずと
言ってよいほど頻繁に発生する子どもたちの栄養問題に対応するために常設された、政府やユニセフ
などの専門家で構成されるNational Nutrition Cluster(栄養問題クラスター/対策委員会)は、被災
した500万人にものぼる子どものうち135万人の5歳未満児に、栄養不良の恐れがあると報告しています。
タクロバンの避難所で実施されている子どもたちの健診でも、これまでに、重度の急性栄養不良の子が
9名、中度の栄養不良の子が7名確認されています。既報のとおり、ユニセフは、水や衛生問題への
対応に加え、栄養不良の治療用の食品や微量栄養素サプリメントなどの物資の支援、完全母乳育児の
推進や適切な補完食に関する知識の普及など、子どもたちの栄養問題も、治療・予防の両面から、
最優先課題の一つとして取り組んでいます。
■携帯で子どもを発見・保護
混乱の中、家族と離ればなれになった子どもたちを発見・保護し、家族との再会などの支援につなげる
ため、ユニセフは、現地時間の今日(11月22日)、携帯電話を使ったシステムをタクロバンに設置
します。「Rapid FTR」 (FTR=Family Tracing and Reunification)と呼ばれるこのシステムは、
家族や保護者と離れ離れになった子どもたちの情報を集め、登録し、支援団体や行政機関の間で共有
するためのデータ保存システムです。ユニセフは、このシステムを開発したユニセフ・ウガンダ事務所
から、電話とラップトップ、太陽光パネルなどで構成された総重量180kgの機材を空輸。パーニル・
アイオンサイド子どもの保護専門官やこのシステムの開発に協力してくださった民間会社の技術者など、
総勢5名のチームが現地入りしています。「Rapid FTR」は、はぐれてしまった子どもの数をより早く
把握し、彼らが必要な保護を受けられるための支援をします。状況が落ち着けば、フィリピンの
社会開発省に、この家族再会プロセスを引き継げればと考えています。
■予防接種キャンペーンを準備
ユニセフは来週、6ヶ月〜5歳未満までの2万8,000人の子どもたちを対象に、はしかやポリオの予防接種
キャンペーンを展開。あわせてビタミンAの投与を実施するため、現在、被災地の自治体などと協力し、
コールド・チェーン(ワクチンを低温に保ちながら輸送する物流システム)の復旧に取り組んでいます。
※ フィリピン事務所の穂積代表や応援派遣されている根本巳欧緊急専門官はじめ、
現地スタッフへのご取材をご希望の方は、以下まで直接お問い合わせ・お申込みください。
Zafrin Chowdhury, ユニセフ・フィリピン事務所
Tel:+632 901 01 77, Mobile: +63 917 867 8366, Eメール:zafrinchowdhury@gmail.com
Kent Page, ユニセフ・フィリピン事務所
Tel +63-929-768-2367, Tel: +1-917-302-1735, Eメール: kpage@unicef.org
Marge Francia, ユニセフ・フィリピン事務所
Tel: +632 901 01 73, Mobile: +62 917 858 9447, Eメール:mfrancia@unicef.org
Chris de Bono, ユニセフ東アジア・太平洋地域事務所広報官(在マニラ)
Mobile:+63 929 768 2367, Eメール:cdebono@unicef.org
Marixie Mercado, ユニセフ本部(ジュネーブ)
Mobile 4179 756 7703, Eメール:mmercado@unicef.org
***
募金告知ご協力のお願い
ご協力ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
ユニセフ「フィリピン台風緊急募金」
■郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座
振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
※通信欄に「フィリピン台風」と明記願います。
※窓口での振り込みの場合は、送金手数料が免除されます。
■三井住友銀行募金口座
支店名: 三井住友銀行東京公務部
口座番号:普通預金 162609
口座名: 日本ユニセフ協会 緊急募金口2
※期間:2013年11月13日(水)〜 2014年2月28日(金)
※コンビニATMや他行からの振込み手数料等については対象外となります。
■募金に関する一般お問い合わせ
フリーダイアル 0120-88-1052(平日9時〜18時)
■本プレスリリースに関するお問い合わせ
(公財)日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 jcuinfo@unicef.or.jp
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、世界の子どもたちの命と健やかな成長を守るために
活動する国連機関です。現在、150以上の国と地域で活動しています。ユニセフは、子どもの権利を
守る主要な機関として、保健、教育、栄養、水と衛生、保護、緊急支援などの支援活動を実施して
います。活動資金は、すべて個人や企業・団体・各国政府からの任意拠出金でまかなわれています。
(www.unicef.org)
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、
日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、
政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)