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タイ向けにM701JAC形ガスタービン2基からなる140万kWの天然ガス焚きGTCC発電設備の契約締結

◆ IPPのヒンコンパワー社から、EPCフルターンキー契約で受注
◆ 25年間の長期保守サービス契約(LTSA)も併せて締結




三菱パワー株式会社(本社:横浜市西区)は、タイの独立系発電業者(IPP)であるヒンコンパワー社(Hin Kong Power Company Limited)から、M701JAC形ガスタービン2基で構成される天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の契約を締結しました。当社は同発電設備をフルターンキー方式で納入し、併せて25年間の長期保守サービス契約(LTSA)も締結するもので、2024年3月および2025年1月の商業運転開始を予定しています。

このGTCC発電設備は、バンコクの西方約100kmに建設されるもので、設備を保有するヒンコンパワー社は、タイのIPPであるラーチ・グループ社(RATCH Group Public Company Limited)およびガルフ・エナジー・デベロップメント社(Gulf Energy Development Public Company Limited)の合弁によるSPC(特別目的会社)です。完成後、電力はタイ電力公社(EGAT)に販売され、高効率のクリーン電源として同国の電力需要を安定的に支えていくこととなります。

当社は、ラーチ・グループ社が出資するプロジェクトへ、1990年代以降、GTCCやスチームパワーの大型発電設備を複数納入しています。また、ガルフ・エナジー・デベロップメント社が出資するプロジェクトには、過去10年で4件のGTCC発電所建設を受注した実績があります。今回のプロジェクトを含めると、ラーチ・グループ社ならびにガルフ・エナジー・デベロップメント社へは、ガスタービンを累計で22台納入することになり、発電所の総出力は計1,500万kWに達します。こうした両社への長年にわたる実績が、今回の契約締結にもつながりました。

GTCC発電は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができ、化石燃料を使う発電の中で最もクリーンかつ高効率な方式です。従来の石炭火力と比較して約70%のCO2排出を抑制することができ、140万kW の発電量で年間約700万トンのCO2削減が期待できます。三菱パワーのガスタービンは高効率で業界をリードする存在で、とりわけJ形は世界最高水準の高効率運転を実現する当社の主力機種であり、JAC形は空気冷却方式を採用したタイプです。

三菱パワーは今後も、最新鋭ガスタービンであるJ形とGTCC発電設備の普及に一層力を注ぎ、世界各地の経済発展に不可欠な電力の安定確保、ならびに資源の有効利用と環境負荷の低減に貢献していきます。


[画像: https://prtimes.jp/i/25611/155/resize/d25611-155-749762-0.jpg ]
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