「AI最適運転」によるCO2排出量削減に関する環境省実証事業の完了
[23/06/29]
提供元:PRTIMES
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株式会社ツクリエ(本社:東京都千代田区 代表取締役:鈴木英樹 以下、ツクリエ)が共同事業体として運営する、神奈川県川崎市・新川崎地区にある技術系スタートアップのオープンイノベーション拠点『かわさき新産業創造センター(KBIC)』卒業企業のFracta Leap株式会社(東京都新宿区、社長:北林 康弘 以下、Fracta Leap)と、栗田工業株式会社(東京都中野区、社長:江尻 裕彦 以下、栗田工業)は、両社が共同で取り組む「メタ・アクアプロジェクト*1」にて、環境省の「革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業*2」を進めてまいりましたが、この度、同実証を完了しましたのでお知らせします。
同実証は、「AI運転操作判断システムによる逆浸透膜(RO膜)装置*3の運転最適化」がテーマであり、過去データなどに基づき装置運転をAIで最適化することで、運転コストとCO2排出量を同時に削減することを検証しました。具体的には、「AI最適運転」ソリューションの適用で、従来の人手による運転方式と比較して、運転コストの約4割とCO2排出量の約1割を削減することが可能です(図1)。また、本ソリューションは技術としても独自性・新規性を有しており、既に両社で共同特許を取得しています。
図1 RO膜を対象とした「AI最適運転」の概要
[画像1: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-eabc9c9848e79622f7df-0.jpg ]
また、同実証の手順としては、2022年11月から2023年1月にかけて、電子産業関連プラントにて、「通常運転」時と「AI最適運転」時の消費電力量を比較する形で実施されました(図2)。その結果として、CO2排出量の削減率が目標値に達することが確認され、本ソリューションの効果が実証されています。
図2 今次実証の結果: 消費電力の推移
[画像2: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-f510122443980a1b8d51-1.png ]
図3 今次実証の対象となったRO膜装置
[画像3: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-7359c421ba539b9ef64f-2.jpg ]
今後、クリタグループでは、「AI最適運転」ソリューションを、国内外の脱炭素化を推進されるお客様を中心にご提供してまいります。また、この他にも、社会・産業の課題解決に向けた節水、CO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)排出量削減、資源循環に寄与するソリューションをご提供しています(図4)。詳細については、栗田工業Webサイト(https://kcr.kurita.co.jp/)よりお問い合わせ下さい。
図4 クリタグループの環境負荷低減のソリューション群
[画像4: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-ea8d35e9c2e93ef6c37e-3.png ]
なお、Fracta Leapでは、事業成長に伴って体制を拡充しており、アーキテクト/テックリード、数理最適化エンジニア、データエンジニア、プロダクトマネージャー、事業開発リーダーなどのプロフェッショナル人材を積極的に採用しております。
▼アーキテクト/テックリードポジションは、以下からご応募ください。
https://www.wantedly.com/projects/1123798
▼Fracta Leapの募集ポジションは、以下でご覧いただけます。
https://www.wantedly.com/companies/company_990224/projects
[画像5: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-54364bfdab8092d89abb-4.jpg ]
注
*1 「メタ・アクアプロジェクト」… 持続可能な水処理インフラの実現に向けて、デジタル技術による産業変革を目指すFracta Leapと栗田工業の共同プロジェクトです。AI・IoT技術などを用いて、水処理プラントの設計・生産及び運転管理のスマート化(効率化・高度化)を推進しています。なお、同プロジェクトでは、本リリースの「AI最適運転」に関連して、内閣府主催の「日本オープンイノベーション大賞」の環境大臣賞を受賞しています。
*2 「革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業」… 日本の温室効果ガス削減に係る目標の達成に向けたデジタル技術を活用したグリーンソリューション創発支援と、「ポスト/With コロナ」社会に向けた安全・安心な衛生環境創出支援を組み合わせた環境省の実証事業です。
*3「逆浸透膜(RO膜)装置」… 水中のイオン類や有機物を除去する膜で、主に半導体・液晶の製造に必要な超純水分野や、各種民間工場における排水回収、さらには海水淡水化プラントなどの分野で使用されています。同装置の運転には、給水ポンプで原水に高圧力をかけて膜を透過させる必要があるため、その電力消費量の大きさが水処理産業の重要な課題の一つとなっています。過去に検証で対象となったラインでは、同装置がライン全体の電力消費量の約6割を占めていました。
Fracta Leapの概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33548/table/165_1_3129cee735d1db0a71774b2379e0fa3c.jpg ]
栗田工業の概要
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33548/table/165_2_05a920b484fd2e7d82123054ff9fdea5.jpg ]
本件に関するお問い合わせ先
Fracta Leap株式会社 広報担当
leap-pr@fracta.ai
かわさき新産業創造センター 概要
かわさき新産業創造センター(通称:KBIC)は、「新川崎・創造のもり」内に川崎市がベンチャー企業や企業の新分野進出の支援を目的とし整備した首都圏最大級のインキュベーション施設です。
KBIC本館・NANOBIC・AIRBICの3棟からなり、現在、約50社を超える企業や大学の研究室が入居中。入居率は95%を超えています。
HP:https://kawasaki-sozonomori.jp/
ツクリエとは
スタートアップサイドでいこう
ツクリエは事業を作る皆さまを応援するプロフェッショナルとしての起業支援サービス事業と、価値を創造するクリエイターの皆さまを支援するクリエイティブ創造事業を中心に事業展開をしています。
起業を目指す方、起業家の方を支援するイベント企画や相談事業、アクセラレーションプログラムの開発から、起業家の方との協同事業、商品開発、プロデュースなどを行っています。
URL:https://tsucrea.com/
同実証は、「AI運転操作判断システムによる逆浸透膜(RO膜)装置*3の運転最適化」がテーマであり、過去データなどに基づき装置運転をAIで最適化することで、運転コストとCO2排出量を同時に削減することを検証しました。具体的には、「AI最適運転」ソリューションの適用で、従来の人手による運転方式と比較して、運転コストの約4割とCO2排出量の約1割を削減することが可能です(図1)。また、本ソリューションは技術としても独自性・新規性を有しており、既に両社で共同特許を取得しています。
図1 RO膜を対象とした「AI最適運転」の概要
[画像1: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-eabc9c9848e79622f7df-0.jpg ]
また、同実証の手順としては、2022年11月から2023年1月にかけて、電子産業関連プラントにて、「通常運転」時と「AI最適運転」時の消費電力量を比較する形で実施されました(図2)。その結果として、CO2排出量の削減率が目標値に達することが確認され、本ソリューションの効果が実証されています。
図2 今次実証の結果: 消費電力の推移
[画像2: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-f510122443980a1b8d51-1.png ]
図3 今次実証の対象となったRO膜装置
[画像3: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-7359c421ba539b9ef64f-2.jpg ]
今後、クリタグループでは、「AI最適運転」ソリューションを、国内外の脱炭素化を推進されるお客様を中心にご提供してまいります。また、この他にも、社会・産業の課題解決に向けた節水、CO2をはじめとする温室効果ガス(GHG)排出量削減、資源循環に寄与するソリューションをご提供しています(図4)。詳細については、栗田工業Webサイト(https://kcr.kurita.co.jp/)よりお問い合わせ下さい。
図4 クリタグループの環境負荷低減のソリューション群
[画像4: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-ea8d35e9c2e93ef6c37e-3.png ]
なお、Fracta Leapでは、事業成長に伴って体制を拡充しており、アーキテクト/テックリード、数理最適化エンジニア、データエンジニア、プロダクトマネージャー、事業開発リーダーなどのプロフェッショナル人材を積極的に採用しております。
▼アーキテクト/テックリードポジションは、以下からご応募ください。
https://www.wantedly.com/projects/1123798
▼Fracta Leapの募集ポジションは、以下でご覧いただけます。
https://www.wantedly.com/companies/company_990224/projects
[画像5: https://prtimes.jp/i/33548/165/resize/d33548-165-54364bfdab8092d89abb-4.jpg ]
注
*1 「メタ・アクアプロジェクト」… 持続可能な水処理インフラの実現に向けて、デジタル技術による産業変革を目指すFracta Leapと栗田工業の共同プロジェクトです。AI・IoT技術などを用いて、水処理プラントの設計・生産及び運転管理のスマート化(効率化・高度化)を推進しています。なお、同プロジェクトでは、本リリースの「AI最適運転」に関連して、内閣府主催の「日本オープンイノベーション大賞」の環境大臣賞を受賞しています。
*2 「革新的な省CO2型感染症対策技術等の実用化加速のための実証事業」… 日本の温室効果ガス削減に係る目標の達成に向けたデジタル技術を活用したグリーンソリューション創発支援と、「ポスト/With コロナ」社会に向けた安全・安心な衛生環境創出支援を組み合わせた環境省の実証事業です。
*3「逆浸透膜(RO膜)装置」… 水中のイオン類や有機物を除去する膜で、主に半導体・液晶の製造に必要な超純水分野や、各種民間工場における排水回収、さらには海水淡水化プラントなどの分野で使用されています。同装置の運転には、給水ポンプで原水に高圧力をかけて膜を透過させる必要があるため、その電力消費量の大きさが水処理産業の重要な課題の一つとなっています。過去に検証で対象となったラインでは、同装置がライン全体の電力消費量の約6割を占めていました。
Fracta Leapの概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/33548/table/165_1_3129cee735d1db0a71774b2379e0fa3c.jpg ]
栗田工業の概要
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/33548/table/165_2_05a920b484fd2e7d82123054ff9fdea5.jpg ]
本件に関するお問い合わせ先
Fracta Leap株式会社 広報担当
leap-pr@fracta.ai
かわさき新産業創造センター 概要
かわさき新産業創造センター(通称:KBIC)は、「新川崎・創造のもり」内に川崎市がベンチャー企業や企業の新分野進出の支援を目的とし整備した首都圏最大級のインキュベーション施設です。
KBIC本館・NANOBIC・AIRBICの3棟からなり、現在、約50社を超える企業や大学の研究室が入居中。入居率は95%を超えています。
HP:https://kawasaki-sozonomori.jp/
ツクリエとは
スタートアップサイドでいこう
ツクリエは事業を作る皆さまを応援するプロフェッショナルとしての起業支援サービス事業と、価値を創造するクリエイターの皆さまを支援するクリエイティブ創造事業を中心に事業展開をしています。
起業を目指す方、起業家の方を支援するイベント企画や相談事業、アクセラレーションプログラムの開発から、起業家の方との協同事業、商品開発、プロデュースなどを行っています。
URL:https://tsucrea.com/