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「アカウンティングコンペティション」に4年連続入賞 経営学部生2チームが学術的研究分野で「審査員特別賞」を受賞

中島真澄教授の財務会計ゼミナールで企業の不正会計を研究

 文京学院大学(学長:福井勉)は、2023年12月24日に開催された会計分野における大学生の研究発表大会である「第8回アカウンティングコンペティション2023」にて、経営学部経営コミュニケーション学科 中島真澄教授ゼミ(財務会計研究)の2チームが、学術的研究分野・遠隔方式、学術的研究分野・対面方式にて、それぞれで「審査員特別賞」を受賞しましたことをお知らせします。
 中島ゼミは、2020年の同コンペティション出場から学術的研究分野で連続入賞をしており、今年で4年連続の受賞となります。




アカウンティングコンペティション概要


 アカウンティングコンペティション(通称:アカコン)は、2016年に創設された会計分野における大学生の研究発表大会です。第8回を迎える本年度は、71チーム、29ゼミ、23大学が同時開催方式(2方式×2分野=4部門で表彰する方式)において研究成果を競いました。
 本学からは、会計学を専門とする経営学部中島教授のゼミナールに所属する3チームが出場し、2年生・3年・4年生混合の「チームB」、3年生・4年生混合の「チームC」が、発表内容で特定の審査項目が極めて優れていたチームを表彰する「審査員特別賞」を受賞いたしました。

「審査員特別賞」受賞チーム 発表内容 


■「チームB」(学術的研究分野・対面方式)
平林佑基(3年)・吉田翔太(4年)・池田翔真(4年)・田中啓太(2年)・井上司彩(2年)
「不正のトライアングル理論に依拠した不正検出モデルの提起:日本の製造業における不正・非不正企業での実証研究」
[画像1: https://prtimes.jp/i/35644/300/resize/d35644-300-c5a7a574942cefcfbae8-0.png ]

本研究は、不正のトライアングル理論に依拠して、インセンティブ/プレッシャー要因に収益性指標だけでなく効率性・安全性指標を入れ、合理化要因に修正Jonesモデルの残差である裁量的発生高を入れた不正検出モデルを考案し、日本の製造業を対象にロジスティック回帰分析によって、高性能な会計不正の検出モデルを提案いたしました。実務上の貢献として、本研究で提案したモデル4は会計不正の予測指標として用いることが可能となり、今後金融機関における与信調査の判断材料としての可能性を提示しました。

■「チームC」(学術的研究分野・遠隔方式)
伊藤まりな(4年)・角谷真生(4年)・長澤駿矢(3年)・野田英杜(3年)
「Key Audit Matters(KAM)開示は財務報告の質およびトーンを変化させるのか?:IFRS適用日本企業の実証分析」
[画像2: https://prtimes.jp/i/35644/300/resize/d35644-300-efaff0e430f44cff34bb-0.png ]

本研究は、KAM開示がIFRS適用日本企業の財務報告の質に影響を与えるかどうか、第2に、KAM開示中のIFRS適用日本企業はアーニングス・マネジメントとトーン・マネジメントを同時に実施しているかどうかを検証しました。その結果、KAM開示が、IFRS適用日本企業の裁量行動を減らしたことがわかりました。このことから、KAM開示が経営者にとって脅威であることを提示することができました。また、KAM開示中、IFRS適用日本企業は、トーン・マネジメントを実施していないことを明らかにすることができました。これは、十分有用性の高いKAM開示をしたことで、もはや、トーンによって裁量行動を隠ぺいする必要はないと考え、モラル・ライセンシング仮説の支持であることを提示することができました。
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