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【東京ガス都市生活研究所最新レポート】ゆとり世代の新特徴は「無理せず、日々の生活に楽しさを」

東京ガス株式会社都市生活研究所は、2019年8月、都市生活レポート【20代『コミュ食世代』のライフスタイル Part3】を発行しました。その中から一部をご紹介いたします。




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■今までのイメージとは違う、ゆとり世代の特徴とは?

 都市生活研究所では、平成元年から7年生まれの20代を『コミュ食世代』と名付けました。2019年の誕生日で24〜30歳になる彼らは、いわゆる「ゆとり世代」の真ん中であり、上の世代からは「何事も受動的」「ストレス耐性がない」などと言われてきました。しかし、都市生活研究所で調査・分析したところ、これらのイメージとは異なる特徴が見えてきました。

 前回・前々回のレポートでは、「お地蔵男子を求めるパワフル女子」と「フェアな関係で、得意を活かす」という特徴をご紹介しましたが、3つ目の特徴として「無理せず、日々の生活に楽しさを」についてご紹介します。

■「食」は人とつながり楽しむための大切なツール

 24〜30歳※の『コミュ食世代』は「友人との食事が一番楽しい時間」と答える割合が高く(図1) 、外食では見映えのよい料理の写真をSNSにアップすることも楽しんでいます(図2) 。  ※2019年誕生日後の年齢

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 「食」はSNSにアップしても嫌味にならない貴重な素材、と彼らは言います。趣味嗜好が多様化しているコミュ食世代にとって、「食」は誰とでも気軽に話せる話題であり、人とつながるための共通言語的なものです。
 「食べること」への関心は『コミュ食世代』全体で高く、コミュニケ―ションに欠かせないものとして「食」を位置付けているという特徴から、彼らを『コミュ食世代』と名付けました。

■毎日を過ごす住まいを、より自分らしく快適に

 年齢的に未婚者が多い『コミュ食世代』ですが、既婚者に限ってみると、持ち家志向・戸建て志向が高くなっています。低金利など購入に有利な条件が揃う中で、より快適で自分らしさを出せる「持ち家」を手に入れたいという希望を叶える『コミュ食世代』が現れてきています。

 24〜30歳※の『コミュ食世代』の既婚者は、住まいのDIYやカスタマイズに興味を持っており、特に既婚男性は他の世代と比べて関心が高いことがわかりました(図3) 。 ※2019年誕生日後の年齢

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 『コミュ食世代』は、仕事とプライベートをしっかりと区別したい、プライベートな時間を過ごす住まいを自分らしく快適に整えたい、という意向が高く、ちょっとしたインテリアの工夫やアロマなどで自分らしさを演出したり、 DIYでカスタマイズを楽しんでいるようです。イケアやニトリなどで簡単にオシャレなインテリアが入手できる今、人と全く同じではなく、少しだけ自分らしさを加えたいという『コミュ食世代』らしいニーズが見てとれます。

 「居室が多少狭くなってもキッチンや浴室の広さを確保したい」という人が他の世代よりも高く(図4) 、自宅の中で日常的に使うキッチンや浴室を広くし、毎日の生活をより快適にしたいという思いがうかがえます。

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■仕事も遊びも、無理はしない

 『コミュ食世代』は他世代と比べて、「寝る間を惜しんで遊んだり仕事をしている(20代の頃していた)」人が少数です(図5) 。過度に働いたり遊んだりせずに、無理のない毎日を過ごしている様子がうかがえます。
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 「寝る間を惜しんで遊んだり仕事をしている(20代の頃していた)」と回答した人が最も多いのは『遊食世代』です。『コミュ食世代』の親にあたる『宴食〜遊食世代』はいわゆるバブル世代であり、親子間のギャップは大きいと思われます。
 『コミュ食世代』は親の若い頃の武勇伝を聞いて「なぜそんなに無駄に体力使って遊んだの?」と感じ、親は羽目を外さない子どもの様子に「若いのに、もったいない」と感じる、そんな親子も多そうです。

 『コミュ食世代』は、仕事も遊びも無理をせず、日々のあたり前の暮らしを楽しみたいと考えているようです。

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『コミュ食世代』の特徴の一つである「無理せず、日々の生活に楽しさを」、いかがでしたでしょうか。
都市生活レポート【20代『コミュ食世代』のライフスタイル Part3】は、東京ガス都市生活研究所ホームページからのダウンロードが可能です。
https://www.toshiken.com/report/life55.html

[画像8: https://prtimes.jp/i/21766/324/resize/d21766-324-597886-7.jpg ]


【「食」を切り口とした世代の定義(食・世代)】

「食・世代」は、都市生活研究所が定義した世代区分です。
食生活は、時代背景(社会事象、流行、教育)や生活者の価値観の変化などと密接に関わりあっています。
そのため、「食・世代」は食分野のみにとどまらず、暮らし全般において、生活者の価値観や行動の特徴を示すことができると考えます。

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■コミュ食世代 : 平成元年〜7年(1989〜1995年)生まれ
… 食をコミュニケーションツールとしてつながり、楽しむ世代

■ゆる食世代 : 昭和57〜63年(1982〜1988年)生まれ
… 食へのこだわりや男女の役割などの規範意識が薄い(ゆるい)世代

■装食世代 : 昭和52〜56年(1977〜1981年)生まれ
… 日常の食をオシャレに装い、楽しむ世代

■選食世代 : 昭和47〜51年(1972〜1976年)生まれ
… 食の安全性など自分の価値観にあった食を選択する世代

■遊食世代 : 昭和40〜46年(1965〜1971年)生まれ
… 遊び心を持って食を楽しむようになった世代

■宴食世代 : 昭和33〜39年(1958〜1964年)生まれ
… バブル(宴)の時代に若い社会人であり、贅沢な食を経験した世代


「食・世代」については、東京ガス都市生活研究所ホームページをご覧ください。
https://www.toshiken.com/shokusedai/
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