“僕たちは繋がっている”。男が泣ける小説No.1『七帝柔道記』への推薦文 〜本の現場から、時を超えて〜 重版6刷出来!!
[13/10/31]
提供元:PRTIMES
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角川書店ブランドカンパニー
本の仕事を始めて、いつの間にかもう20年が経つ。外からは一見華やかに見られる僕たちの仕事の実情は、もっぱら
裏方で非常に地味な作業がほとんどだ。仕事だから当然ノルマだってある。辞めようか、と思ったことも本音を言えば
やっぱりある。20年も続けていれば、むしろない方が不思議だ。でも、僕は今も本の仕事を続けている。何故? それは
何よりも「本と出会うことが出来る」からだ。
角川書店から『七帝柔道記』という本が発売された。大学の柔道の話らしいが、僕は高校時代を思い出した。僕が通って
いた高校は公立ながらなぜか柔道場があり、柔道が必修だっだ。僕は体が細く、筋力がないので柔道の時間が嫌で嫌で
仕方なかった。「柔道の話の本か……」。でも、僕はなぜかこの本がずっと気になっていた。読んだ。夢中で読んだ。帰宅
途中駅のベンチで泣きながら読み終えた。柔道が好きとか嫌いとか、全く関係がなかった。この本と出会えたことが、
たまらなく嬉しく思えた。
先日、ある書店員さんからコメントが届いた。心に染み入る、とても感動的なコメントだった。このコメントだけでも
沢山の人に読んでほしいと思い、僕はこの文章を書き始めた。以下がそのコメント全文である。
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『七帝柔道記』 コメント
よくよく考えてみたが、やっぱり、今年読んだ小説でナンバーワンは『七帝柔道記』だ。
書店で働いていると「何か面白い小説は?」と、しばしば訊かれる。その人が同年代か年上の男性なら、今は『七帝柔道記』をお薦めしている。スポーツなど何か一つのことに打ち込んできた経験を持つ人なら、若い人や女性にもこの作品をご紹介している。
本書は、名著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者、増田俊也氏の原点ともいえる自伝的青春小説である。なるほど、こういった経験をしたからこそ、『木村政彦は〜』のような骨太な作品を書けたわけだと、大いに納得した。『七帝柔道記』に描かれた男たちは確かに理解しがたい狂気を持っている。しかし、共鳴できるのである。理屈でない世界に生きることは尊いし、その一途な姿は眩しい。
「たまたま与えられた環境や、天から貰った才能なんて誇るものでもなんでもない。大切なのは、いま目の前にあることに真摯に向き合うことなのだ。自分がいま持っているもので真摯に向き合うことなのだ」という文がある。笑い、泣き、悲鳴をあげながらも、愉しみながら読んだこの小説だったが、この一文だけに出合えてだけでも充分に元が取れた気になった。
啓文社 児玉憲宗
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児玉さんから届いたコメントを読んで、僕はまるで僕自身が褒められているようで嬉しくなった。そして僕は『七帝柔道記』の一文を思い出した。試合を終え、引退する先輩が後輩たちに声をかけるシーンだ。先輩の和泉主将はこう言う。「後ろを振り返りながら進みんさい。繋ぐんじゃ。思いはのう、生き物なんで。思いがあるかぎり、必ず繋がってっていくんじゃ」
そうだ。そうなんだ。僕は単純なことに今更ながら改めて気がついた。本の仕事を続けているのは「本と出会うため」ではなく、「本を通じて“誰かと繋がっていることを実感できる瞬間”が、何よりも嬉しいからなのだ」と。
僕は「本の仕事」をしている。自分にとって、誰かにとって大切な、一冊の本と出会うために。そして『七帝柔道記』に登場
する和泉主将が言うように、誰かと誰かが「繋がる」ことを願いながら。
距離を超え、そして、時を超えて。
株式会社KADOKAWA セールスマーケティング統括本部 菅原剛
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2013年 男が泣ける小説No.1!!『七帝柔道記』増田俊也
定価1890円(税込5%)ISBN 978-4-04-110342-5
○PV第2弾 夭折した仲間たちに捧げる『七帝柔道記』PV〜泣きながら編〜
http://www.youtube.com/watch?v=NgdtjZyJa2g&feature=c4-overview&list=UUZvqscA3ZeWmfnM2f65lpHQ
○PV第1騨 世界一熱い書籍PV〜『七帝柔道記』PV 熱闘編〜
http://www.youtube.com/watch?v=ra69emmv-1M
○『七帝柔道記』公式HP → 「七帝柔道記 」で検索
http://www.kadokawa.co.jp/sp/nanatei/
本の仕事を始めて、いつの間にかもう20年が経つ。外からは一見華やかに見られる僕たちの仕事の実情は、もっぱら
裏方で非常に地味な作業がほとんどだ。仕事だから当然ノルマだってある。辞めようか、と思ったことも本音を言えば
やっぱりある。20年も続けていれば、むしろない方が不思議だ。でも、僕は今も本の仕事を続けている。何故? それは
何よりも「本と出会うことが出来る」からだ。
角川書店から『七帝柔道記』という本が発売された。大学の柔道の話らしいが、僕は高校時代を思い出した。僕が通って
いた高校は公立ながらなぜか柔道場があり、柔道が必修だっだ。僕は体が細く、筋力がないので柔道の時間が嫌で嫌で
仕方なかった。「柔道の話の本か……」。でも、僕はなぜかこの本がずっと気になっていた。読んだ。夢中で読んだ。帰宅
途中駅のベンチで泣きながら読み終えた。柔道が好きとか嫌いとか、全く関係がなかった。この本と出会えたことが、
たまらなく嬉しく思えた。
先日、ある書店員さんからコメントが届いた。心に染み入る、とても感動的なコメントだった。このコメントだけでも
沢山の人に読んでほしいと思い、僕はこの文章を書き始めた。以下がそのコメント全文である。
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『七帝柔道記』 コメント
よくよく考えてみたが、やっぱり、今年読んだ小説でナンバーワンは『七帝柔道記』だ。
書店で働いていると「何か面白い小説は?」と、しばしば訊かれる。その人が同年代か年上の男性なら、今は『七帝柔道記』をお薦めしている。スポーツなど何か一つのことに打ち込んできた経験を持つ人なら、若い人や女性にもこの作品をご紹介している。
本書は、名著『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者、増田俊也氏の原点ともいえる自伝的青春小説である。なるほど、こういった経験をしたからこそ、『木村政彦は〜』のような骨太な作品を書けたわけだと、大いに納得した。『七帝柔道記』に描かれた男たちは確かに理解しがたい狂気を持っている。しかし、共鳴できるのである。理屈でない世界に生きることは尊いし、その一途な姿は眩しい。
「たまたま与えられた環境や、天から貰った才能なんて誇るものでもなんでもない。大切なのは、いま目の前にあることに真摯に向き合うことなのだ。自分がいま持っているもので真摯に向き合うことなのだ」という文がある。笑い、泣き、悲鳴をあげながらも、愉しみながら読んだこの小説だったが、この一文だけに出合えてだけでも充分に元が取れた気になった。
啓文社 児玉憲宗
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児玉さんから届いたコメントを読んで、僕はまるで僕自身が褒められているようで嬉しくなった。そして僕は『七帝柔道記』の一文を思い出した。試合を終え、引退する先輩が後輩たちに声をかけるシーンだ。先輩の和泉主将はこう言う。「後ろを振り返りながら進みんさい。繋ぐんじゃ。思いはのう、生き物なんで。思いがあるかぎり、必ず繋がってっていくんじゃ」
そうだ。そうなんだ。僕は単純なことに今更ながら改めて気がついた。本の仕事を続けているのは「本と出会うため」ではなく、「本を通じて“誰かと繋がっていることを実感できる瞬間”が、何よりも嬉しいからなのだ」と。
僕は「本の仕事」をしている。自分にとって、誰かにとって大切な、一冊の本と出会うために。そして『七帝柔道記』に登場
する和泉主将が言うように、誰かと誰かが「繋がる」ことを願いながら。
距離を超え、そして、時を超えて。
株式会社KADOKAWA セールスマーケティング統括本部 菅原剛
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2013年 男が泣ける小説No.1!!『七帝柔道記』増田俊也
定価1890円(税込5%)ISBN 978-4-04-110342-5
○PV第2弾 夭折した仲間たちに捧げる『七帝柔道記』PV〜泣きながら編〜
http://www.youtube.com/watch?v=NgdtjZyJa2g&feature=c4-overview&list=UUZvqscA3ZeWmfnM2f65lpHQ
○PV第1騨 世界一熱い書籍PV〜『七帝柔道記』PV 熱闘編〜
http://www.youtube.com/watch?v=ra69emmv-1M
○『七帝柔道記』公式HP → 「七帝柔道記 」で検索
http://www.kadokawa.co.jp/sp/nanatei/