コロナ禍を経験し家庭内の備蓄に変化。緊急事態宣言解除後の「備蓄に対する意識と行動」の調査結果と家庭内備蓄でのコツを「くらしの研究」サイトにて8月25日公開
[20/08/25]
提供元:PRTIMES
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花王株式会社「生活者研究センター」(※1)では、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言解除後の2020年7月に、家庭内の備蓄に対する意識や生活行動について、「くらしの研究」サイト読者に調査を実施。男女15,999人から得られた回答結果を2020年8月25日に公開いたします。
いざという時の備蓄と言えば、少し前までは大地震に備えるイメージでしたが、令和に入ってから、各地で異常気象による大規模水害が頻発し、備蓄への関心は高まりつつあります。今回、新型コロナウイルスの世界的大流行で、長期の外出自粛や自宅にこもる生活が続くなど、誰もが今までに経験したことのない非常事態に見舞われて、備蓄に対する意識や行動に少なからぬ影響がみられました。
花王 生活者研究センターの調査結果からみえた生活者の意識実態・リアルな声に加え、備え・防災アドバイザーの高荷智也さんから、利用シーン別備蓄品目などのアドバイスも掲載しています。防災の日(9月1日)も近いので、官公庁や自治体で公開している、防災や備蓄についての生活情報を参考にしながら「我が家の備蓄」について見直してみてはいかがでしょう。
【主な調査結果のポイント】
●食品・飲料水を備蓄している人は約半数
●新型コロナウイルス流行を経験し、「備蓄をしたことがない」人は昨秋の37%から26%へ減少
●備蓄量の目安は「家族人数×3日」が主流だが、1週間以上とする割合が増加
●コロナ禍で入手困難だった日用品は、ストック(備蓄)や買い置きする量を増やした人が多い
●「備蓄」は大切と思うものの、悩みや迷いもある
【調査概要】
「生活者の備蓄に対する意識と行動に関する調査」
◎2019年9月3日〜10月3日/インターネット調査/「くらしの研究」読者 男女17,239人
◎2020年6月3日〜7月6日/インターネット調査/「くらしの研究」読者 男女15,999人
●食品・飲料水を備蓄している人は約半数、コロナ禍を経験し「備蓄をしたことがない」人は減少
[画像1: https://prtimes.jp/i/9276/1093/resize/d9276-1093-258220-1.png ]
現在、備蓄をしている人(「災害や非常事態に備えて食品などを備蓄している」)の割合は約半数。新型コロナウイルスの流行を経験し、「備蓄をしたことがない」人は昨秋の37%から、26%へと減少しています。
そして、備蓄は、ひとり暮らしの世帯よりも、夫婦のみや子どもありの世帯の方が高くなる傾向があります。
実際に備蓄をしている人の声からは、「備蓄していると安心」「慌てずにすむ」だけでなく、落雷、台風、地震などの自然災害に限らず、体調不良や住居の断水など身近な不測の事態にも役立っていることがわかります。
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●備蓄量の目安は「家族人数×3日」が主流だが、1週間以上とする割合が増加
現在備蓄をしている人の備蓄量の目安は、家族人数の「3日分」が最も多く40%でした。しかし、昨秋の調査と比較すると、新型コロナウイルスの流行以降「1週間以上」を目安とする割合が少しですが増えてきました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/9276/1093/resize/d9276-1093-420219-3.png ]
災害発生から72時間(3日間)は、行政(消防・自衛隊)の活動は人命救助が最優先で、生き延びた人への支援は72時間後からとなるため、家庭での備蓄量の目安は、「3日分」が常識とされていました。しかし、2013年に南海トラフ巨大地震の対策を検討する国の有識者会議の報告では『大規模災害の場合は3日分ではなくて1週間分の備蓄がのぞましい』とあり、近年多発する大規模水害や今回の新型コロナウイルス流行の経験を経て、家庭の備蓄も「3日分から1週間以上へ」と最新の実情にあうようにバージョンアップする必要が出てきています。
●コロナ禍で入手困難だった日用品は、ストック(備蓄)や買い置きする量を増やした人が多い
食品などで備蓄している筆頭は「水・ミネラルウォーター」です。次いで「レトルト食品」「カップラーメン・みそ汁」「缶詰」と続き、新型コロナウイルスによる外出自粛が全国で1カ月近くに及んだこともあってか、「レトルト」「米」「缶詰」などの普段から主食にしやすい食品や、「携帯菓子類」が昨年よりも増加しています。
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また、現在ストック(備蓄)や買い置きしている日用品と、その中で昨年よりもストックしている量を増やした人の割合を見ると、「トイレットペーパー類」「マスク」「ハンドソープ」「ボディソープ」「ウエットティッシュ」「アルコールスプレー」が上位に挙がり、新型コロナウイルス流行の影響から、いずれも店頭で入手困難になった日用品と重なります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/9276/1093/resize/d9276-1093-668198-5.png ]
●「備蓄」は大切と思うものの、悩みや迷いもある
生活者の「備蓄」に対する関心や意識は高まりつつありますが、生活者の声から、我が家の備蓄の適正量、置き場所や保管方法、賞味期限・消費期限切れや食べ慣れない保存食への不安など、備蓄にまつわる様々な悩みや迷いがあることもわかりました。そこで「我が家の備蓄チェック」7カ条をご提案します。
[画像6: https://prtimes.jp/i/9276/1093/resize/d9276-1093-786676-6.png ]
普段から、食品なら我が家の1週間分、日用品なら1カ月分がどれくらいか適正備蓄量を把握し、平常時に備蓄品を準備するように心がけておくと、巷の情報に踊らされて慌てずに済むのではないでしょうか。
【監修】備え・防災アドバイザー 高荷智也(たかにともや)さん
花王 生活者研究センターの調査結果からみえた生活者の意識実態に対して、利用するシーンに合わせた家庭での食品備蓄のポイントや心構えなどのアドバイスをいただきました。
詳しくは以下URLをご確認ください。
? くらしの研究 「特集|備え・防災アドバイザー監修 「本当に必要な備蓄」、できていますか?」
www.kao.co.jp/lifei/feature/bousai/02/?cid=lifei_prtimes200825a (2020年8月掲載)
※1 花王株式会社「生活者研究センター」 www.kao.co.jp/lifei/about/?cid=lifei_prtimes200825b
「生活者研究センター」では、花王グループの使命である「よきモノづくりを通じて人々の豊かな生活文化へ貢献すること」の実現をめざし、生活者一人ひとりの暮らしを見つめた生活者研究をおこなっています。生活現場での観察と対話を重ねながら、行動に表れない本音、説明できないこだわりなど、行動の裏にひそむ「おもい」まで読み解いて、課題を発掘し、商品やコミュニケーション開発に活かすとともに、生活者研究のウェブサイト、花王「くらしの研究」から、広く社会に発信しています。
花王「くらしの研究」 www.kao.co.jp/lifei/?cid=lifei_prtimes200825c