民俗芸能に焦点をあてたプロジェクト『アジア神々の系譜』戦略的芸術文化創造推進事業に採択
[18/12/14]
提供元:@Press
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みんなのしるし合同会社(以下 みんなのしるし)は、2013年から国内外の様々なアーティストと共に大切に温めてきた舞台作品を軸としたプロジェクト『アジア神々の系譜』が文化庁委託事業「平成30年度 戦略的芸術文化創造推進事業」に採択されたことをご報告いたします。
“みんなのしるし”は、岩手県大船渡市を活動拠点に2012年から、文化・芸術による復興活動に取り組んできました。「アジア神々の系譜」は、“みんなのしるし”が2013年から国内外の様々なアーティストと共に大切に温めてきた舞台作品を軸としたプロジェクトです。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/173163/LL_img_173163_1.jpg
アジア神々の系譜
昨今、男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)や、吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)などの「来訪神・仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなどの話題を集めましたが、それ以前から三陸地方は「世界でも類を見ない、民俗芸能の宝庫」とうたわれてきました。
なんとその数は三陸沿岸だけで2,000以上あると言われています。そして、三陸の民俗芸能は鎮魂や祈りとともに、集落や人をつなぐ要の存在として太古からこの土地で息づいてきました。
「アジア神々の系譜」は、その貴重な文化遺産である民俗芸能に焦点をあて、そのエッセンスを演劇というフィールドで展開することによってレゾナンス(共鳴)を生み出す、ソーシャルプロジェクトです。今年度は、地域発信型のミュージカル作品(宮城県発作品、岩手県発作品)と、海外被災地のアーティストと協働した国際作品(インドネシア発作品)の3作品を創出し、2020年オリンピアードに向けて行われる「beyond 2020」への参加に取り組んで参ります。
さらに、2020年以降は地域の文化的資産として次世代へと継承すると共に、三陸の交流人口や移住者の拡大に貢献できるコンテンツとして、継続的な上演や、それを絡めた新しいカタチの復興ツーリズムの開発など、従来の「鑑賞する演劇」を越えた、コミュニティー共生型の舞台活動を目指し取り組んで行きます。
■作品概要
Aプログラム 岩手作品
ミュージカル【いのちてんでんこ】約60分
気仙地区で九死に一生を得た人たちの、オーラルヒストリー(証言)を元に制作されたミュージカル作品。 2013年に初演され、以降主に関東を中心とした高等学校の芸術鑑賞会を活動の場として 現在までに約2万人の高校生に「いのちの伝言」を伝えて来ました。 今回のプロジェクトでは、キャストに三陸の人たちを起用し、より肉声度の高い地元から発信する作品としてリメイクされます。 美しい音楽とダンス、映像と共に、震災の記憶とコミュニティーにおける芸能・祭りの存在意義を深く問う作品です。
Bプログラム 宮城作品
ミュージカル【シシオドリ海を渡る −こころ静かに 遊べ友だち−】約60分
シシオドリ発祥の地と言われている南三陸の伝承を元にした、涙あり、笑いあり、の爽快なサクセ スコメディーです! 入念なリサーチとシナリオハンティングによって書き下ろされ、地元キャストによって作り上げられました。 三陸にあまたある民俗芸能の中でも、シシオドリは獣を模したカシラを被り、太鼓・踊りをすべてひとりでこなす他に類を見ない芸能です。そのシシオドリの起源に迫る物語。歌と踊りが息づく三陸の土地で、逆境に抗って自らの力で生き抜いた人々を描く、痛快無比な歴史×エンターテイメント×ミュージカル。
Cプログラム インドネシア作品
ダンス作品【Asian Tiger】約40分
インドネシア国交樹立60周年でもある本年、被災地ジョグジャカルタの国立芸術大学との共同制作によるマスクダンス作品です。 同大学の教授でもあり国際的な演出家のミロト・マルティヌス氏を起用し色鮮やかで、スペクタクルな舞台が繰り広げられます。
<アジア神々の系譜 3作品一挙上演!>
公演日程:3月10日(日)本公演
開場 :12:30
開演 :13:00
料金 :2,000円(前売当日共)
公開日程:3月9日(土)公開ゲネプロ
開場 :17:45
開演 :18:00
料金 :500円※ 要問合せ
場所:大船渡市民文化会館 リアスホール マルチスペース
岩手県大船渡市盛町字下館下18−1
<2019年1月11日発売>
チケット取扱い:チケットぴあ、みんなのしるし
WEB: http://spirits.inochi.xyz
Googleで検索「アジア神々」
主催:みんなのしるし合同会社、文化庁
共催:大船渡市、三陸まちづくりアート実行委員会
協力:一般社団法人ISHINOMAKI2.0、株式会社岩手県北観光、
一般社団法人マルゴト陸前高田
後援:宮城県、女川町、石巻市、石巻市教育委員会、石巻圏観光推進機構、
東松島市、南三陸町、陸前高田市
助成:全国税理士共栄会、双日国際交流財団、大船渡市市民活動支援事業
三陸国際芸術祭 連携プログラム
【みんなのしるし(代表・前川)からのメッセージ】
私は、2012年4月に国の取材員として被災地に赴任しました。そこで得た大切な証言を未来につなげたいという想いが高まり、同年10月に“みんなのしるし”を岩手県大船渡市に設立しました。手元にあったわずかな資本と地域の信金さんに無謀にも舞台作品の企画提案をして奇跡的に借入金を得て、おかげさまで本年の10月で丸6年を迎えることができました。現在まで、被災地域の復興を目指して個人的な想いを胸にボランタリーな活動を主に行ってまいりました。
しかし、これまでを振り返りますと、地方にとって最も大切なのは文化と経済を繋ぐ「担い手」だと最近では強く感じるようになりました。
若手が活躍すると地域が明るくなる。人が育てば地域の未来が変わる。人が育つ環境を整えることが何よりも一番大切なのだと考えます。
みんなが前向きに興味をもって仕事を続けることができる“場”作り‥‥
「アジア神々の系譜」は、それを実現するために永続的に発展しうる事業と位置付けています。そして、三陸沿岸の集落には日本人が忘れている本来の強固な繋がりがまだ残っています。いま社会が求めているコミュニティ再生への手がかりを掴もうとするならば、三陸を訪れるのが一番の近道であるとさえ思えます。
本年度は、大手芸術団体しか採択されてこなかった文化庁の「戦略的芸術文化創造推進事業」に選ばれました。採択された理由はなんだったのかを考えますと、それは本事業が三陸の被災地から世界への「復興のメッセージ」になるからに他なりません。
2020年オリンピアードでの公演を一つの起爆剤として、世界中に三陸の魅力を発信して行きます。そして、世界中から三陸に観客を集めます。
これは、1000年に1度の、未来に資源を残せる大きなチャンスです。
どうか関係するみなさまのあたたかいご支援のほど、よろしくお願い致します。
みんなのしるし代表プロデューサー 前川 十之朗
【前川 十之朗 プロフィール】
福井県出身 (1965年生まれ 53歳)
演出家、音楽プロデューサー、三陸国際芸術祭プログラムディレクター(2014〜)、元東京大学協力研究員(2012〜2014)、元防災科学技術研究所委託取材員(2012)
1987年から、音楽家として、フォーライフレコードなどに所属し、多くの楽曲を発表。2002年に、パフォーマンス団体「未國」を設立。演出・音楽・脚本を手がけ、身体と発声を組み合わせたユニークな演出は、作品と共に高く評価される。演出家として、2010年ベルリン市のアーティスト・イン・レジデンス助成を受け渡独。ドイツでの舞台活動中、東日本大震災の映像をみて、帰国を決意。
2012年4月に帰国し、そのまま三陸沿岸に入る。東京大学協力研究員および防災科学技術研究所専門員として、被災者を取材。それら証言をもとに創られたミュージカル“いのちてんでんこ”は、のべ2万人の高校生に観劇されている。現在は岩手県大船渡市に定住。三陸沿岸の地域文化を発信する会社“みんなのしるし”を設立し、沿岸を縦断しながら文化事業をおこなっている。
“みんなのしるし”は、岩手県大船渡市を活動拠点に2012年から、文化・芸術による復興活動に取り組んできました。「アジア神々の系譜」は、“みんなのしるし”が2013年から国内外の様々なアーティストと共に大切に温めてきた舞台作品を軸としたプロジェクトです。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/173163/LL_img_173163_1.jpg
アジア神々の系譜
昨今、男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)や、吉浜のスネカ(岩手県大船渡市)などの「来訪神・仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなどの話題を集めましたが、それ以前から三陸地方は「世界でも類を見ない、民俗芸能の宝庫」とうたわれてきました。
なんとその数は三陸沿岸だけで2,000以上あると言われています。そして、三陸の民俗芸能は鎮魂や祈りとともに、集落や人をつなぐ要の存在として太古からこの土地で息づいてきました。
「アジア神々の系譜」は、その貴重な文化遺産である民俗芸能に焦点をあて、そのエッセンスを演劇というフィールドで展開することによってレゾナンス(共鳴)を生み出す、ソーシャルプロジェクトです。今年度は、地域発信型のミュージカル作品(宮城県発作品、岩手県発作品)と、海外被災地のアーティストと協働した国際作品(インドネシア発作品)の3作品を創出し、2020年オリンピアードに向けて行われる「beyond 2020」への参加に取り組んで参ります。
さらに、2020年以降は地域の文化的資産として次世代へと継承すると共に、三陸の交流人口や移住者の拡大に貢献できるコンテンツとして、継続的な上演や、それを絡めた新しいカタチの復興ツーリズムの開発など、従来の「鑑賞する演劇」を越えた、コミュニティー共生型の舞台活動を目指し取り組んで行きます。
■作品概要
Aプログラム 岩手作品
ミュージカル【いのちてんでんこ】約60分
気仙地区で九死に一生を得た人たちの、オーラルヒストリー(証言)を元に制作されたミュージカル作品。 2013年に初演され、以降主に関東を中心とした高等学校の芸術鑑賞会を活動の場として 現在までに約2万人の高校生に「いのちの伝言」を伝えて来ました。 今回のプロジェクトでは、キャストに三陸の人たちを起用し、より肉声度の高い地元から発信する作品としてリメイクされます。 美しい音楽とダンス、映像と共に、震災の記憶とコミュニティーにおける芸能・祭りの存在意義を深く問う作品です。
Bプログラム 宮城作品
ミュージカル【シシオドリ海を渡る −こころ静かに 遊べ友だち−】約60分
シシオドリ発祥の地と言われている南三陸の伝承を元にした、涙あり、笑いあり、の爽快なサクセ スコメディーです! 入念なリサーチとシナリオハンティングによって書き下ろされ、地元キャストによって作り上げられました。 三陸にあまたある民俗芸能の中でも、シシオドリは獣を模したカシラを被り、太鼓・踊りをすべてひとりでこなす他に類を見ない芸能です。そのシシオドリの起源に迫る物語。歌と踊りが息づく三陸の土地で、逆境に抗って自らの力で生き抜いた人々を描く、痛快無比な歴史×エンターテイメント×ミュージカル。
Cプログラム インドネシア作品
ダンス作品【Asian Tiger】約40分
インドネシア国交樹立60周年でもある本年、被災地ジョグジャカルタの国立芸術大学との共同制作によるマスクダンス作品です。 同大学の教授でもあり国際的な演出家のミロト・マルティヌス氏を起用し色鮮やかで、スペクタクルな舞台が繰り広げられます。
<アジア神々の系譜 3作品一挙上演!>
公演日程:3月10日(日)本公演
開場 :12:30
開演 :13:00
料金 :2,000円(前売当日共)
公開日程:3月9日(土)公開ゲネプロ
開場 :17:45
開演 :18:00
料金 :500円※ 要問合せ
場所:大船渡市民文化会館 リアスホール マルチスペース
岩手県大船渡市盛町字下館下18−1
<2019年1月11日発売>
チケット取扱い:チケットぴあ、みんなのしるし
WEB: http://spirits.inochi.xyz
Googleで検索「アジア神々」
主催:みんなのしるし合同会社、文化庁
共催:大船渡市、三陸まちづくりアート実行委員会
協力:一般社団法人ISHINOMAKI2.0、株式会社岩手県北観光、
一般社団法人マルゴト陸前高田
後援:宮城県、女川町、石巻市、石巻市教育委員会、石巻圏観光推進機構、
東松島市、南三陸町、陸前高田市
助成:全国税理士共栄会、双日国際交流財団、大船渡市市民活動支援事業
三陸国際芸術祭 連携プログラム
【みんなのしるし(代表・前川)からのメッセージ】
私は、2012年4月に国の取材員として被災地に赴任しました。そこで得た大切な証言を未来につなげたいという想いが高まり、同年10月に“みんなのしるし”を岩手県大船渡市に設立しました。手元にあったわずかな資本と地域の信金さんに無謀にも舞台作品の企画提案をして奇跡的に借入金を得て、おかげさまで本年の10月で丸6年を迎えることができました。現在まで、被災地域の復興を目指して個人的な想いを胸にボランタリーな活動を主に行ってまいりました。
しかし、これまでを振り返りますと、地方にとって最も大切なのは文化と経済を繋ぐ「担い手」だと最近では強く感じるようになりました。
若手が活躍すると地域が明るくなる。人が育てば地域の未来が変わる。人が育つ環境を整えることが何よりも一番大切なのだと考えます。
みんなが前向きに興味をもって仕事を続けることができる“場”作り‥‥
「アジア神々の系譜」は、それを実現するために永続的に発展しうる事業と位置付けています。そして、三陸沿岸の集落には日本人が忘れている本来の強固な繋がりがまだ残っています。いま社会が求めているコミュニティ再生への手がかりを掴もうとするならば、三陸を訪れるのが一番の近道であるとさえ思えます。
本年度は、大手芸術団体しか採択されてこなかった文化庁の「戦略的芸術文化創造推進事業」に選ばれました。採択された理由はなんだったのかを考えますと、それは本事業が三陸の被災地から世界への「復興のメッセージ」になるからに他なりません。
2020年オリンピアードでの公演を一つの起爆剤として、世界中に三陸の魅力を発信して行きます。そして、世界中から三陸に観客を集めます。
これは、1000年に1度の、未来に資源を残せる大きなチャンスです。
どうか関係するみなさまのあたたかいご支援のほど、よろしくお願い致します。
みんなのしるし代表プロデューサー 前川 十之朗
【前川 十之朗 プロフィール】
福井県出身 (1965年生まれ 53歳)
演出家、音楽プロデューサー、三陸国際芸術祭プログラムディレクター(2014〜)、元東京大学協力研究員(2012〜2014)、元防災科学技術研究所委託取材員(2012)
1987年から、音楽家として、フォーライフレコードなどに所属し、多くの楽曲を発表。2002年に、パフォーマンス団体「未國」を設立。演出・音楽・脚本を手がけ、身体と発声を組み合わせたユニークな演出は、作品と共に高く評価される。演出家として、2010年ベルリン市のアーティスト・イン・レジデンス助成を受け渡独。ドイツでの舞台活動中、東日本大震災の映像をみて、帰国を決意。
2012年4月に帰国し、そのまま三陸沿岸に入る。東京大学協力研究員および防災科学技術研究所専門員として、被災者を取材。それら証言をもとに創られたミュージカル“いのちてんでんこ”は、のべ2万人の高校生に観劇されている。現在は岩手県大船渡市に定住。三陸沿岸の地域文化を発信する会社“みんなのしるし”を設立し、沿岸を縦断しながら文化事業をおこなっている。