メディケア生命保険株式会社調べ 「絵本の偉人伝」 実際にあれば子どもに読んで欲しいランキング 1位「宮崎駿さん」、2位「イチローさん」、3位「山中伸弥さん」
[13/07/16]
提供元:@Press
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メディケア生命保険株式会社( http://www.medicarelife.com/ )(本社:東京都江東区、取締役社長:寺崎 啓介)は、「子どもの絵本と教育に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により、2013年6月8日〜6月12日の5日間において実施し、小学3年生以下の子どもを持つ男女1,000名(調査対象者:20歳〜59歳)の有効サンプルを集計いたしました。(調査協力機関:ネットエイジア株式会社)
◆子どもの頃に絵本を読み聞かせてもらったパパ・ママは半数強 20代が6割強で突出
◆『週に1日以上』絵本を読み聞かせ パパ39%、ママ56%
◆未就学児への絵本の読み聞かせ 『週に1日以上』は半数以上
◆絵本の読み聞かせ 親子代々で引き継がれていく傾向あり?
はじめに小学3年生以下の子どもを持つ男女1,000名に対し、自身が子どもの頃に「父親」や「母親」からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったかを聞きました。
【父親】から『読み聞かせをしてもらった』(「よく読み聞かせをしてもらった」と「時々読み聞かせをしてもらった」の合計、以下同様)は11.6%と1割強にとどまりましたが、【母親】から『読み聞かせをしてもらった』は51.5%と半数を上回りました。また、どちらか一方から『読み聞かせをしてもらった』は52.9%で、20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%となり、若い世代のパパ・ママの経験率の高さが目立つ結果となりました。
では、自身がパパ・ママになった現在、どのくらいの頻度で子どもに絵本の読み聞かせをしてあげているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に聞いたところ、『月に1日以上』は3人に2人(66.7%)で、『週に1日以上』は半数弱(47.7%)となりました。
パパ、ママそれぞれについてみると、『週に1日以上』の頻度で読み聞かせをしているのは、パパは39.0%、ママは56.4%となり、パパとママでは読み聞かせ頻度に差があるという実態が明らかになりました。
また、子どもの年齢層(※)別に『週に1日以上』をみると3歳以下では55.5%、4歳〜6歳(就園年齢相当)では52.4%とどちらも半数以上となりましたが、7歳〜9歳(小学1〜3年生)では28.6%と大幅に低下しました。
※年齢は、現時点の年齢ではなく、今年度(2013年4月2日〜2014年4月1日)何歳になるか(なったか)聞いた結果、以下同様。
さらに、子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらった層としてもらっていない層の『週に1日以上』を比較すると、《読み聞かせしてもらった層》では56.8%と《読み聞かせをしてもらっていない層》の37.3%を大幅に上回り、特に、《父親に読み聞かせをしてもらった層》では73.3%にものぼり、父親の育児参加の影響力の高さを窺い知る結果となりました。自身が子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらった親ほど子どもに絵本を読み聞かせてあげている実態が明らかになりました。
◆絵本の読み聞かせで期待 パパは“子どもとのスキンシップ”、ママは“本に慣れ親しむ習慣”
◆親子の絆を絵本で繋ぎたいパパ・ママ 4人に1人
全回答者(1,000名)に対し、子どもへの絵本の読み聞かせにどのようなことを期待しているかを聞いたところ、最も多かったのは「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」で58.0%となりました。以下、「子どもが言葉をおぼえる」55.4%、「子どもとのスキンシップがとれる」53.6%、「子どもに想像力がつく」49.6%、「子どもに聞く力がつく」48.6%、「子どもが本はおもしろいものだと思うようになる」42.7%が続き、子どもが本を好きになることや子どもの発達、子どもとのコミュニケーションを多くの親が期待していることがわかりました。また、4人に1人(26.8%)が「親子の絆が強くなる」と親子関係にまで影響しうると感じており、絵本の読み聞かせに対する期待度の高さも窺い知れる結果となりました。
パパとママそれぞれについてみると、パパの1位は「子どもとのスキンシップがとれる」53.2%となり、ママの1位は「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」64.0%でした。
◆絵本は「家族愛」の形成に影響ありと予想 7割強
◆絵本は将来の「起業家」をつくる?つくらない?
子どもの頃、絵本の読み聞かせをしてもらったり、絵本を自分で読むことが、その後の人格形成や性格、能力の発達などにどの程度影響を与えるとパパ・ママは考えているのでしょうか。全回答者(1,000名)に、いくつかの事柄について聞きました。
『影響があると思う』(「非常に影響があると思う」と「やや影響があると思う」の合計)という回答は、【家族愛】73.5%、【優しさ】66.2%、【コミュニケーション能力】、【倫理観】いずれも63.4%、【学歴】41.3%、【ボランティア精神】32.1%となりました。また、大人になってからの仕事に対する意識への影響については、【就労意欲】28.8%、【起業家精神】18.6%となりました。
◆パパ・ママが読み聞かせたい絵本 1位「日本のおはなし・物語絵本」、2位「しつけ絵本」
◆小学生のパパ・ママは心配 読み聞かせたいのは「防災絵本」26%、「交通安全絵本」34%
全回答者(1,000名)に対し、今後どのような絵本を見せたり、読み聞かせたりしたいと思うかを聞いたところ、最も多かったのは「日本のおはなし・物語絵本」で52.6%、以下、「しつけ絵本」39.2%、「海外のおはなし・物語絵本」37.5%、「ことばの絵本」35.0%、「みる絵本」、「動物の知識絵本」いずれも34.5%が続きました。
子どもの年齢層別でみると、7歳〜9歳(小学1〜3年生)の子どものパパ・ママでは、他の年齢層のパパ・ママより、「防災絵本」、「交通安全絵本」と答えた割合が高く、それぞれ26.2%、33.5%となりました。日頃から意識しておくべき防災や交通安全などを、わかりやすい絵本から学ばせたいというパパ・ママの気持ちが見て取れました。
◆絵本アプリは20代パパ・ママの必須アイテムへ?
また、最近ではスマートフォンやタブレット端末で絵本を楽しめる絵本アプリがあります。
そこで、全回答者(1,000名)に対し、今後このようなアプリを使用したいと思うか聞いたところ、利用意向率(「非常に利用したいと思う」と「やや利用したいと思う」の合計)が30.6%と3割となりました。
年代別にみると、若いパパ・ママの方がデジタル絵本に抵抗が無いようで、利用意向率は20代では44.4%となりました。また、スマホやタブレット端末の利用状況別にみると、スマホ利用層やタブレット利用層では利用意向率は高く、スマホ利用層では44.1%、タブレット利用層では46.6%となりました。
◆購入してみたい未来の絵本 1位「読むたびにストーリーが変化するデジタル絵本」
20代の3人に1人が期待 「絵本の登場人物と会話ができるデジタル絵本」
デジタル絵本の登場によって、将来子どもたちが接する絵本の未来像は限りなく広がっています。
全回答者(1,000名)に、未来の絵本としてどのような絵本を購入してみたいと思うかを聞いたところ、最も多かったのは「読むたびにストーリーが変化するデジタル絵本」で40.4%、以下、「効果音や音楽が流れるデジタル絵本」35.9%、「絵本の中の絵を触ると動かせるデジタル絵本」34.7%、「物語の主人公を自分の子どもに変更できるデジタル絵本」33.6%が続きました。これらの機能が備わった絵本があれば、さらにワクワクしながら絵本を楽しむことができるのかもしれません。
年代別にみると、20代のパパ・ママでは、「自分でストーリーを組み立てられる絵本」36.1%、「絵本の登場人物と会話ができるようなデジタル絵本」34.7%、「匂いを再現できるデジタル絵本」27.8%、「グーグルグラスを利用して絵本の中に入っている感覚が味わえるデジタル絵本」26.4%、「閲読履歴からおすすめを提案してくれるデジタル絵本」23.6%など多くの絵本で他の年代のパパ・ママよりも期待が高くなりましたが、特に他の年代との差が顕著になったのは「AR(拡張現実)で現実世界とリンクするデジタル絵本」27.8%でした。
◆「絵本の偉人伝」 実際にあれば子どもに読んで欲しいランキング
1位「宮崎駿さん」、2位「イチローさん」、3位「山中伸弥さん」、4位「北野武さん」、5位「孫正義さん」
子どもに実際にあれば読んで欲しいと思う、今活躍している人物を題材にした「絵本の偉人伝」を聞いたところ、1位は「宮崎駿さん(映画監督)」41.8%、2位「イチローさん(プロ野球選手)」41.3%、3位「山中伸弥さん(iPS細胞研究者)」32.8%、4位「北野武さん(コメディアン・映画監督・タレント)」17.9%、5位「孫正義さん(実業家)」13.4%となりました。
パパ・ママそれぞれについてみると、ママでは「宮崎駿さん(映画監督)」がトップで50.6%と半数以上の支持を集め、パパでは「イチローさん(プロ野球選手)」が42.2%でトップでした。また、パパでは「王貞治さん(元プロ野球選手)」18.8%、「三浦知良さん(プロサッカー選手)」15.8%、「野茂英雄さん(元プロ野球選手)」14.4%など他のスポーツ選手にも票が多く集まりました。
◆絵本を読み聞かせして欲しい 男性俳優1位に『そして父になる』主演の「福山雅治さん」
また、子どもに絵本を読み聞かせして欲しい映画俳優を聞いたところ、男性俳優の1位は、『そして父になる』主演の「福山雅治さん」で、2位は「森本レオさん」、3位は「渡辺謙さん」となり、女性俳優の1位は日本を代表する女優の「吉永小百合さん」、2位は「松嶋菜々子さん」、3位は「綾瀬はるかさん」「市原悦子さん」となりました。
◆小学校デジタル教科書への期待 1位“映像や音声の使用でわかりやすくなる”
最近では総務省が「フューチャースクール推進事業」にて2020年度までにデジタル教科書を普及達成させることを目標とし、教科書の電子化を推進していますが、実際に学ぶ立場にいる子どもたちのパパ・ママはどのように考えているのでしょうか。
まず、デジタル教科書に期待できることを聞いたところ、「映像や音声なども使用でき、わかりやすくなる」が55.7%で最も多く、僅差で「語学の授業などで正しい発音を音声で聞ける」が55.6%となり、そして「一つの端末で全教科の教科書になる」が44.1%、「一人ひとりの理解具合で学習プログラムが組める」が34.7%と続き、映像や音声による表現力、持ち運びの利便性、カスタマイズ性などにパパ・ママの期待が寄せられている様子が窺えました。
◆連絡帳電子化で子どもの忘れ物はなくなる? 小学校の連絡帳電子化「賛成」3割半
◆電子化に反対 「小学校の教科書」では55%、「小学校の黒板」では41%
次に、教育シーンにおけるいろいろな教材やツールを挙げ、それらの電子化に賛成か反対か聞きました。
調査項目の中で比較的「賛成」が高くなったのは連絡帳で、【幼稚園・保育園の連絡帳】では33.4%、【小学校の連絡帳】では35.9%が「賛成」としました。しかし、教材や黒板などは電子化に反対という意見が多く、「反対」としたのは【幼稚園・保育園の絵本などの教材】では54.9%、【小学校の教科書】では54.6%、【小学校の黒板】では40.8%になりました。デジタル教科書に期待できることは多く挙げられましたが、教科書の電子化の賛成派はまだ少数派のようです。
◆“幼児教育無償化”や“小学校英語教科化”は賛成派多数も、“小学校7年制”は反対派多数
最後に、教育制度や小学校入学前の教育内容についても賛否を聞きました。
まず、教育制度についてみていくと、【幼稚園・保育園などの幼児教育の無償化】では「賛成」83.4%、「反対」4.9%と賛成派が圧倒的となりましたが、【小学校7年制(義務教育の1年前倒し5歳から小学生に)】では「賛成」23.9%、「反対」36.4%と反対派の方が多い結果になりました。また、現在、小学校5、6年で行われている“外国語活動”を正式な教科に格上げする【小学校英語「教科化」】については「賛成」67.9%、「反対」9.9%と大半が賛成派となりました。
次に、小学校入学前の教育内容についてみていくと、【小学校入学前から英語を習わせる】では「賛成」47.3%、「反対」14.7%、【小学校入学前にスポーツの習い事に通わせる】では「賛成」54.6%、「反対」7.0%と、どちらも賛成派が多いことがわかりました。
◆子どもの頃に絵本を読み聞かせてもらったパパ・ママは半数強 20代が6割強で突出
◆『週に1日以上』絵本を読み聞かせ パパ39%、ママ56%
◆未就学児への絵本の読み聞かせ 『週に1日以上』は半数以上
◆絵本の読み聞かせ 親子代々で引き継がれていく傾向あり?
はじめに小学3年生以下の子どもを持つ男女1,000名に対し、自身が子どもの頃に「父親」や「母親」からどれくらいの頻度で絵本の読み聞かせをしてもらったかを聞きました。
【父親】から『読み聞かせをしてもらった』(「よく読み聞かせをしてもらった」と「時々読み聞かせをしてもらった」の合計、以下同様)は11.6%と1割強にとどまりましたが、【母親】から『読み聞かせをしてもらった』は51.5%と半数を上回りました。また、どちらか一方から『読み聞かせをしてもらった』は52.9%で、20代では62.5%、30代では54.9%、40代では48.6%となり、若い世代のパパ・ママの経験率の高さが目立つ結果となりました。
では、自身がパパ・ママになった現在、どのくらいの頻度で子どもに絵本の読み聞かせをしてあげているのでしょうか。
全回答者(1,000名)に聞いたところ、『月に1日以上』は3人に2人(66.7%)で、『週に1日以上』は半数弱(47.7%)となりました。
パパ、ママそれぞれについてみると、『週に1日以上』の頻度で読み聞かせをしているのは、パパは39.0%、ママは56.4%となり、パパとママでは読み聞かせ頻度に差があるという実態が明らかになりました。
また、子どもの年齢層(※)別に『週に1日以上』をみると3歳以下では55.5%、4歳〜6歳(就園年齢相当)では52.4%とどちらも半数以上となりましたが、7歳〜9歳(小学1〜3年生)では28.6%と大幅に低下しました。
※年齢は、現時点の年齢ではなく、今年度(2013年4月2日〜2014年4月1日)何歳になるか(なったか)聞いた結果、以下同様。
さらに、子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらった層としてもらっていない層の『週に1日以上』を比較すると、《読み聞かせしてもらった層》では56.8%と《読み聞かせをしてもらっていない層》の37.3%を大幅に上回り、特に、《父親に読み聞かせをしてもらった層》では73.3%にものぼり、父親の育児参加の影響力の高さを窺い知る結果となりました。自身が子どもの頃に絵本の読み聞かせをしてもらった親ほど子どもに絵本を読み聞かせてあげている実態が明らかになりました。
◆絵本の読み聞かせで期待 パパは“子どもとのスキンシップ”、ママは“本に慣れ親しむ習慣”
◆親子の絆を絵本で繋ぎたいパパ・ママ 4人に1人
全回答者(1,000名)に対し、子どもへの絵本の読み聞かせにどのようなことを期待しているかを聞いたところ、最も多かったのは「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」で58.0%となりました。以下、「子どもが言葉をおぼえる」55.4%、「子どもとのスキンシップがとれる」53.6%、「子どもに想像力がつく」49.6%、「子どもに聞く力がつく」48.6%、「子どもが本はおもしろいものだと思うようになる」42.7%が続き、子どもが本を好きになることや子どもの発達、子どもとのコミュニケーションを多くの親が期待していることがわかりました。また、4人に1人(26.8%)が「親子の絆が強くなる」と親子関係にまで影響しうると感じており、絵本の読み聞かせに対する期待度の高さも窺い知れる結果となりました。
パパとママそれぞれについてみると、パパの1位は「子どもとのスキンシップがとれる」53.2%となり、ママの1位は「子どもが本に慣れ親しむ習慣がつく」64.0%でした。
◆絵本は「家族愛」の形成に影響ありと予想 7割強
◆絵本は将来の「起業家」をつくる?つくらない?
子どもの頃、絵本の読み聞かせをしてもらったり、絵本を自分で読むことが、その後の人格形成や性格、能力の発達などにどの程度影響を与えるとパパ・ママは考えているのでしょうか。全回答者(1,000名)に、いくつかの事柄について聞きました。
『影響があると思う』(「非常に影響があると思う」と「やや影響があると思う」の合計)という回答は、【家族愛】73.5%、【優しさ】66.2%、【コミュニケーション能力】、【倫理観】いずれも63.4%、【学歴】41.3%、【ボランティア精神】32.1%となりました。また、大人になってからの仕事に対する意識への影響については、【就労意欲】28.8%、【起業家精神】18.6%となりました。
◆パパ・ママが読み聞かせたい絵本 1位「日本のおはなし・物語絵本」、2位「しつけ絵本」
◆小学生のパパ・ママは心配 読み聞かせたいのは「防災絵本」26%、「交通安全絵本」34%
全回答者(1,000名)に対し、今後どのような絵本を見せたり、読み聞かせたりしたいと思うかを聞いたところ、最も多かったのは「日本のおはなし・物語絵本」で52.6%、以下、「しつけ絵本」39.2%、「海外のおはなし・物語絵本」37.5%、「ことばの絵本」35.0%、「みる絵本」、「動物の知識絵本」いずれも34.5%が続きました。
子どもの年齢層別でみると、7歳〜9歳(小学1〜3年生)の子どものパパ・ママでは、他の年齢層のパパ・ママより、「防災絵本」、「交通安全絵本」と答えた割合が高く、それぞれ26.2%、33.5%となりました。日頃から意識しておくべき防災や交通安全などを、わかりやすい絵本から学ばせたいというパパ・ママの気持ちが見て取れました。
◆絵本アプリは20代パパ・ママの必須アイテムへ?
また、最近ではスマートフォンやタブレット端末で絵本を楽しめる絵本アプリがあります。
そこで、全回答者(1,000名)に対し、今後このようなアプリを使用したいと思うか聞いたところ、利用意向率(「非常に利用したいと思う」と「やや利用したいと思う」の合計)が30.6%と3割となりました。
年代別にみると、若いパパ・ママの方がデジタル絵本に抵抗が無いようで、利用意向率は20代では44.4%となりました。また、スマホやタブレット端末の利用状況別にみると、スマホ利用層やタブレット利用層では利用意向率は高く、スマホ利用層では44.1%、タブレット利用層では46.6%となりました。
◆購入してみたい未来の絵本 1位「読むたびにストーリーが変化するデジタル絵本」
20代の3人に1人が期待 「絵本の登場人物と会話ができるデジタル絵本」
デジタル絵本の登場によって、将来子どもたちが接する絵本の未来像は限りなく広がっています。
全回答者(1,000名)に、未来の絵本としてどのような絵本を購入してみたいと思うかを聞いたところ、最も多かったのは「読むたびにストーリーが変化するデジタル絵本」で40.4%、以下、「効果音や音楽が流れるデジタル絵本」35.9%、「絵本の中の絵を触ると動かせるデジタル絵本」34.7%、「物語の主人公を自分の子どもに変更できるデジタル絵本」33.6%が続きました。これらの機能が備わった絵本があれば、さらにワクワクしながら絵本を楽しむことができるのかもしれません。
年代別にみると、20代のパパ・ママでは、「自分でストーリーを組み立てられる絵本」36.1%、「絵本の登場人物と会話ができるようなデジタル絵本」34.7%、「匂いを再現できるデジタル絵本」27.8%、「グーグルグラスを利用して絵本の中に入っている感覚が味わえるデジタル絵本」26.4%、「閲読履歴からおすすめを提案してくれるデジタル絵本」23.6%など多くの絵本で他の年代のパパ・ママよりも期待が高くなりましたが、特に他の年代との差が顕著になったのは「AR(拡張現実)で現実世界とリンクするデジタル絵本」27.8%でした。
◆「絵本の偉人伝」 実際にあれば子どもに読んで欲しいランキング
1位「宮崎駿さん」、2位「イチローさん」、3位「山中伸弥さん」、4位「北野武さん」、5位「孫正義さん」
子どもに実際にあれば読んで欲しいと思う、今活躍している人物を題材にした「絵本の偉人伝」を聞いたところ、1位は「宮崎駿さん(映画監督)」41.8%、2位「イチローさん(プロ野球選手)」41.3%、3位「山中伸弥さん(iPS細胞研究者)」32.8%、4位「北野武さん(コメディアン・映画監督・タレント)」17.9%、5位「孫正義さん(実業家)」13.4%となりました。
パパ・ママそれぞれについてみると、ママでは「宮崎駿さん(映画監督)」がトップで50.6%と半数以上の支持を集め、パパでは「イチローさん(プロ野球選手)」が42.2%でトップでした。また、パパでは「王貞治さん(元プロ野球選手)」18.8%、「三浦知良さん(プロサッカー選手)」15.8%、「野茂英雄さん(元プロ野球選手)」14.4%など他のスポーツ選手にも票が多く集まりました。
◆絵本を読み聞かせして欲しい 男性俳優1位に『そして父になる』主演の「福山雅治さん」
また、子どもに絵本を読み聞かせして欲しい映画俳優を聞いたところ、男性俳優の1位は、『そして父になる』主演の「福山雅治さん」で、2位は「森本レオさん」、3位は「渡辺謙さん」となり、女性俳優の1位は日本を代表する女優の「吉永小百合さん」、2位は「松嶋菜々子さん」、3位は「綾瀬はるかさん」「市原悦子さん」となりました。
◆小学校デジタル教科書への期待 1位“映像や音声の使用でわかりやすくなる”
最近では総務省が「フューチャースクール推進事業」にて2020年度までにデジタル教科書を普及達成させることを目標とし、教科書の電子化を推進していますが、実際に学ぶ立場にいる子どもたちのパパ・ママはどのように考えているのでしょうか。
まず、デジタル教科書に期待できることを聞いたところ、「映像や音声なども使用でき、わかりやすくなる」が55.7%で最も多く、僅差で「語学の授業などで正しい発音を音声で聞ける」が55.6%となり、そして「一つの端末で全教科の教科書になる」が44.1%、「一人ひとりの理解具合で学習プログラムが組める」が34.7%と続き、映像や音声による表現力、持ち運びの利便性、カスタマイズ性などにパパ・ママの期待が寄せられている様子が窺えました。
◆連絡帳電子化で子どもの忘れ物はなくなる? 小学校の連絡帳電子化「賛成」3割半
◆電子化に反対 「小学校の教科書」では55%、「小学校の黒板」では41%
次に、教育シーンにおけるいろいろな教材やツールを挙げ、それらの電子化に賛成か反対か聞きました。
調査項目の中で比較的「賛成」が高くなったのは連絡帳で、【幼稚園・保育園の連絡帳】では33.4%、【小学校の連絡帳】では35.9%が「賛成」としました。しかし、教材や黒板などは電子化に反対という意見が多く、「反対」としたのは【幼稚園・保育園の絵本などの教材】では54.9%、【小学校の教科書】では54.6%、【小学校の黒板】では40.8%になりました。デジタル教科書に期待できることは多く挙げられましたが、教科書の電子化の賛成派はまだ少数派のようです。
◆“幼児教育無償化”や“小学校英語教科化”は賛成派多数も、“小学校7年制”は反対派多数
最後に、教育制度や小学校入学前の教育内容についても賛否を聞きました。
まず、教育制度についてみていくと、【幼稚園・保育園などの幼児教育の無償化】では「賛成」83.4%、「反対」4.9%と賛成派が圧倒的となりましたが、【小学校7年制(義務教育の1年前倒し5歳から小学生に)】では「賛成」23.9%、「反対」36.4%と反対派の方が多い結果になりました。また、現在、小学校5、6年で行われている“外国語活動”を正式な教科に格上げする【小学校英語「教科化」】については「賛成」67.9%、「反対」9.9%と大半が賛成派となりました。
次に、小学校入学前の教育内容についてみていくと、【小学校入学前から英語を習わせる】では「賛成」47.3%、「反対」14.7%、【小学校入学前にスポーツの習い事に通わせる】では「賛成」54.6%、「反対」7.0%と、どちらも賛成派が多いことがわかりました。