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世界的な医薬品のプライシングに関する課題を論説する『グローバルヘルスの価格』を発売

営業・マーケティングに特化したコンサルティング会社、ZSアソシエイツ(本社:米国イリノイ州、日本支社:東京都千代田区)は、この度、医薬品のプライシングに関する専門書『グローバルヘルスの価格:マーケット・アクセスと創薬のファンディングを両立させるプライシング戦略』(Author:Ed Schoonveld、Publisher:Gower Publishing)を発売し、Amazon.co.jpで販売を開始したことを発表しました。


昨今、薬価の上昇に関する激しい議論は、病気の治療や患者のケアにおいてどのような意味を持つのか、世界中の消費者や行政、そして製薬業界に疑問を投げかけています。医薬品のプライシングは、一般的なビジネスの視点からのみならず、倫理的視点からも議論が活発ですが、同時に最も理解されていない課題でもあります。

『グローバルヘルスの価格』は、マーケット・アクセスとプライシングを専門とするZSアソシエイツのEd Schoonveldによる著書で、プライシングの複雑なプロセスと、それが医療保険会社や医療従事者、そして患者にとってどのような意味を持つのかという視点から、創薬とそのためのファンディングについて包括的かつ専門的に議論しています。

アムジェン社のExecutive Director、Global Value Access & PolicyのSusanne Laningham氏は次のようなコメントを寄せています。
「Ed Schoonveldは、業界で最も複雑かつ重大なテーマの一つである医薬品価格とマーケット・アクセスについて、馴染みのある読者ばかりでなく馴染みのない読者にも分かりやすく解説するという難しい課題に取り組み、この著書により業績を残しました。簡潔な構成と事例の活用により、グローバルな医薬品のプライシング戦略やマーケット・アクセスに関する理論の習得と実用的なアプローチが提供されています。」

Schoonveldは次のようにコメントしています。
「エボラ出血熱、がん、エイズ患者が増える今日、革新的な医薬品の開発は急務です。だからこそ、薬や処方箋の価格について、一般の人々からの強い感情的反応や、医療保険会社や医療従事者からの抗議が活発になっているのです。製薬企業は医薬品の価値をより明確に、積極的に示すよう強く求められています。『グローバルヘルスの価格』は、様々な関係者に、医薬品の価値と購入能力の均衡を見出す必要性を喚起しており、それを実現する視点を提供しています。」


『グローバルヘルスの価格』は、複雑な医薬品のプライシング戦略について、丁寧にかつ簡潔に説明しています。Schoonveldによる論説は、一般消費者、行政、製薬業界、マーケット・アクセスやプライシングの専門家に対し、医薬品開発をどのように行い、その価格をどのように決定すべきかを理解する手掛かりを提供しています。またこの第二版では、医療保険会社に対して価値を説明するストーリーの開発、がん治療薬をはじめとする専門薬、医療保険会社との交渉等の全く新しい章を含んでおり、各章は最新の事例とイラストを用いて改訂されています。

Schoonveldは次のようにも述べています。
「私は、ワイス、イーライリリー、ブリストル・マイヤーズ スクイブでグローバル・マーケット・アクセスと価格決定について長年コンサルティングを行ってきましたが、今日ほどこの課題について政治的・公的議論が高まったことはありません。拡散する疫病と高まる死亡率の中で、初版を書いてからの3年間で、薬価に関する議論は止むどころか、むしろ高まってきました。」

抗がん剤は特に批判に直面しています。例えば、アメリカ血液学会の機関誌『Blood』の2013年4月号の記事で、とあるアメリカの血液学者は、ポナチニブの年間$138,000ともなる高額の慢性骨髄性白血病治療薬について製薬業界を批判しました。他のケースでは、2012年に有名ながんセンターであるSloan-Ketteringがサノフィに対して価格を理由に薬の使用をやめた際、サノフィは大腸がん治療薬であるZaltrap(R)の価格を半額にしました。また2014年の夏からは、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)が腫瘍への処方薬価格を再考するよう製薬会社に求めています。またアメリカ以外でも、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの各政府は、プライシングの慣行について、より高い透明性を要求しており、製薬企業に対して医薬品の価格とその根拠について、疾患管理やQOLのベネフィットを示すよう要求しています。


『グローバルヘルスの価格』では、アメリカの医療保険制度改革からドイツのAMNOG(製薬市場再組織法)まで、現在進行している13のヘルスケアシステムの変更について具体的に考察しています。また本書は、世界的な医薬品価格への以下のような疑問への回答を提示しています。

・薬価はどのように決定され、患者にとってどんな意味を持つか?
・なぜ政府の介入は増しているのか。それが世界的に競争が高まる今日の環境にどのような影響を与えるのか?
・命を救う企業が、なぜ死を直接連想しうる銃やタバコ産業にも劣るようなイメージを持たれるのか?
・変容していく競合環境の下で生き残るため、製薬企業は自社の戦略をどのように変えていくべきか?


【書籍概要】
書籍名(和): グローバルヘルスの価格:マーケット・アクセスと
       創薬のファンディングを両立させるプライシング戦略(第二版)
書籍名(英): The Price of Global Health: Drug Pricing Strategies to
       Balance Patient Access and the Funding of Innovation
       (second edition)
著者   : Ed Schoonveld
出版社  : Gower Publishing
出版日  : 2015年1月
価格   : $149.95
頁数   : 464頁
ISBN   : 9781472438805

ウェブページ: http://bit.ly/1u5KAFP


【著者Ed Schoonveldについて】
Ed Schoonveldは、ZSアソシエイツ ニューヨーク支社のマネージング・プリンシパルで、マーケット・アクセスと医薬品のプライシング戦略に関する社内リーダーであり、世界の医薬品のプライシング戦略とマーケット・アクセスについての代表的な専門家の一人でもあります。ワイス、イーライリリー、ブリストル・マイヤーズ スクイブでマーケット・アクセスと薬価決定部門の責任者を務め、Cambridge/IMS等のコンサルティング・リーダーを務めた比類ない経歴の持ち主です。オランダのデルフト工科大学修士課程卒、カリフォルニア大学ロサンゼルス校アンダーソンのMBAを取得しています。


【ZSアソシエイツについて】
ZSアソシエイツは、営業・マーケティングのコンサルティング、アウトソーシング、テクノロジー、ソフトウェア開発の世界的なリーティングカンパニー。30年以上にわたり、特にヘルスケア関連企業が営業とマーケティングから最大の価値を得られるよう支援しています。世界21カ所に拠点をもち、ZSアソシエイツのコンサルタントは分析能力や深い専門知識を通して、企業の経営決断の支援をしています。
http://www.zsassociates.com

ZSアソシエイツ日本支社
〒100-0011 東京都千代田区内幸町2丁目2-2 富国生命ビル22階
Tel:03-5501-7900
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