≪デスクワン調べ≫ プラス記事掲載量トップは不動のトヨタ マイナス記事は経営破綻のリーマン1位 企業関連記事の掲載傾向調査結果― 2008年度上半期 ―
[08/11/04]
提供元:@Press
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株式会社デスクワン(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:大畑 一裕)は、2008年度上半期の全国紙5紙における企業関連記事の掲載傾向をまとめました。
掲載記事のスペースを各紙・各面の広告料金に換算したランキングと調査結果概要をご報告いたします。
■プラス記事掲載ランキング (換算値:千円)
順位 : 1位
企業名 : トヨタ自動車
換算値 : 1,389,783
主な掲載内容:『プリウス』などの値上げ。富士重への出資拡大。
北京五輪での柔道・谷選手。
順位 : 2位
企業名 : 松下電器産業
換算値 : 956,850
主な掲載内容: 白物家電発表など「パナソニック」への移行関連。
プラズマ事業でパイオニアと提携。
順位 : 3位
企業名 : ソニー
換算値 : 769,579
主な掲載内容: 液晶テレビ『ブラビア』やデジタル一眼レフカメラの
新商品など商品関連40%。
順位 : 4位
企業名 : 日産自動車
換算値 : 618,531
主な掲載内容: NECと車載用リチウム電池合弁生産。ゴーン社長会見など
トップ14%。
順位 : 5位
企業名 : ホンダ
換算値 : 572,376
主な掲載内容: 新型燃料電池車の生産・リース販売開始。
新型ミニバン『フリード』投入。
順位 : 6位
企業名 : 日本コカ・コーラ
換算値 : 544,953
主な掲載内容: 北京五輪で2個の金メダルを獲得した水泳の北島康介選手が88%。
順位 : 7位
企業名 : JR東日本
換算値 : 534,626
主な掲載内容: 路線や駅を取り上げる大型コラムに登場。
お盆の帰省ラッシュ混雑状況。
順位 : 8位
企業名 : NTTドコモ
換算値 : 506,077
主な掲載内容: 朝日が「iモード」開発秘話を紹介。
『ブラックベリー』など新携帯機種の発売。
順位 : 9位
企業名 : マイクロソフト(米)
換算値 : 443,543
主な掲載内容: 米ヤフーへの買収提案、提携交渉再開。
退任するビル・ゲイツ氏。
順位 : 10位
企業名 : 西武百貨店
換算値 : 404,989
主な掲載内容: 堤 清二氏が読売に回顧録を連載し、換算値2億8,386万円。
◆トヨタの記事掲載量は広告費換算で13億9,000万円
記事掲載量が最も多かった企業は、今期もやはりトヨタ自動車だった。この半年間に掲載されたプラス記事は1,502件、面積は68,485cm2、そのスペースを新聞の広告料金で換算すると13億8,978万円分に相当した。掲載内容の多くは商品・販売・生産の話題で、新日鉄との鋼板価格値上げ合意や乗用車の値上げなどが大きく取り上げられた。
自動車業界では日産自動車とホンダもトップ10にランクイン。日産は2社に比べ技術の掲載割合が高く、ホンダは新型燃料電池車などが関心を集め、商品記事が同社全体の35%を占めた。
2位、3位には電機メーカーが並んだ。松下は社名、ブランド名の「パナソニック」への統一が注目された(下記参照)。ソニーは話題となる新商品の発表が多かったことに加え、各紙の商品紹介コラムにも数多く取り上げられ、同社全体の40%が商品関連の記事だった。
◆日本コカ・コーラ、北島選手活躍で5億円の広報効果
日本コカ・コーラは契約選手である水泳の北島康介選手の北京五輪での活躍により6位となった。同社全体の88%、広告換算値で4億8,000万円が北島選手に関する記事だった。100m平泳ぎでひとつ目の金メダルを獲得した話題は全国紙5紙すべてが一面で扱い、その掲載量は1億3,919万円となった。2冠達成も同様に1億1,489万円相当のスペースを割いて報じられ、所属選手の活躍により大きな広報効果を生み出した。
松下の社名変更は広告換算値2億8,500万円。
上半期2位にランクインした松下電器産業は、1月に「パナソニック」への社名変更を発表し、話題を集めた。社名変更関連記事の広告換算値は上半期だけで約1億3,200万円だが、発表された1月からの累計では約2億8,500万円を記録。
発表時には、パナソニックブランドに統一することでグローバル企業への脱皮を目指す戦略が注目され、全国5紙の一面で大きく報道されるなど掲載量増加につながった。
■マイナス記事掲載ランキング (換算値:千円)
順位 : 1位
企業名 : リーマン・ブラザーズ(米)
換算値 : 700,928
主な掲載内容: 9月に史上最大の負債64兆円で経営破綻、世界金融危機の
連鎖の端緒に。
順位 : 2位
企業名 : 野村証券
換算値 : 621,274
主な掲載内容: 4月にインサイダー事件で社員ら3人逮捕。情報管理体制の
不備が問題に。
順位 : 3位
企業名 : JR西日本
換算値 : 300,066
主な掲載内容: 4月に宝塚線事故3年の節目の記事多数、9月には同事故で
社長ら書類送検。
順位 : 4位
企業名 : 丸大食品
換算値 : 273,504
主な掲載内容: 9月に子会社で使用した中国製牛乳を使った4商品から
メラミンを検出。
順位 : 5位
企業名 : ライブドア
換算値 : 236,763
主な掲載内容: 7月に元社長堀江被告、9月には元取締役宮内被告がそれぞれ
2審で実刑判決。
順位 : 6位
企業名 : JR東日本
換算値 : 201,603
主な掲載内容: 4月、変電所火災で中央線不通に、影響50万人。
9月、信号故障で新幹線76本運休。
順位 : 7位
企業名 : 日本航空
換算値 : 188,239
主な掲載内容: 8月、墜落事故23年で節目の記事多数。
4月、国際貨物カルテルで罰金110億円合意。
順位 : 8位
企業名 : 全日本空輸
換算値 : 184,116
主な掲載内容: 9月、昨年5月に続く大規模なシステム障害で国内線が53便
欠航し、影響5万人。
順位 : 9位
企業名 : 田辺三菱製薬
換算値 : 135,154
主な掲載内容: 薬害C型肝炎訴訟で薬害を発生させた責任を認めて、9月に
全国原告団と和解。
順位 : 10位
企業名 : 五洋建設
換算値 : 130,375
主な掲載内容: 4月、入札情報を巡る文科省汚職で子会社顧問が贈賄側として逮捕され、家宅捜索。
◆マイナス記事掲載量ではリーマン・野村が突出
2008年度上半期のマイナス評価記事で突出したのは、9月に経営破綻したリーマン・ブラザーズ(米)と4月に社員インサイダー事件を起こした野村証券の金融機関2社だった。リーマンは7億円、野村は6億円超の掲載量となり、3位以下を大きく引き離した。リーマンは、過去最大の64兆円の負債を抱えて破綻し、同社関連債権を保有する日本の金融機関などが多額の損失を被るなど、世界規模の金融不安の連鎖を引き起こした。
◆丸大、4商品からメラミン検出でワースト4位
丸大食品は9月に中国製牛乳を使った5商品を回収し、うち4商品からメラミンが検出された。食の安全を揺るがす問題として大きく取りあげられ、2億7,350万円のマイナス評価。連日報道された9月だけの掲載量で4位となった。
一方、JR東日本や全日本空輸は毎月掲載量を積み上げ、それぞれ2億160万円で6位、1億8,412万円で8位。JR東は4月の変電所火災による中央線不通や9月の信号故障による新幹線運休など、全日空は8月にプレミア席についての新聞広告不当表示問題や9月の連休中のシステム障害などが大きく取り上げられた。
【調査概要】
調査媒体:日経、朝日、読売、毎日、産経の東京本社版
調査期間:2008年4月1日から2008年9月30日まで
調査企業:主要企業約1,000社
調査内容:印象…プラス/ニュートラル/マイナス
スペース…記事全体/記事の〜分の1程度の記述/〜段落分程度の記述かを判断し、面積を算出
広告換算値…上記スペースを各紙・各面の広告料金に換算
内容…商品・販売・経営・人事などに分類
【株式会社デスクワンについて】
新聞(全国紙・産業経済紙・地方紙)・雑誌などから、必要な記事を代行検索するメディアモニタリング業務と独自の記事情報・分析評価システムによる広報効果度分析業務を手掛けています。
毎月、全国紙5紙の企業関連記事の分析レポートを発行、またオーダーメイド型レポートを作成するなど企業の広報活動をサポートしています。
URL: http://www.deskone.co.jp
掲載記事のスペースを各紙・各面の広告料金に換算したランキングと調査結果概要をご報告いたします。
■プラス記事掲載ランキング (換算値:千円)
順位 : 1位
企業名 : トヨタ自動車
換算値 : 1,389,783
主な掲載内容:『プリウス』などの値上げ。富士重への出資拡大。
北京五輪での柔道・谷選手。
順位 : 2位
企業名 : 松下電器産業
換算値 : 956,850
主な掲載内容: 白物家電発表など「パナソニック」への移行関連。
プラズマ事業でパイオニアと提携。
順位 : 3位
企業名 : ソニー
換算値 : 769,579
主な掲載内容: 液晶テレビ『ブラビア』やデジタル一眼レフカメラの
新商品など商品関連40%。
順位 : 4位
企業名 : 日産自動車
換算値 : 618,531
主な掲載内容: NECと車載用リチウム電池合弁生産。ゴーン社長会見など
トップ14%。
順位 : 5位
企業名 : ホンダ
換算値 : 572,376
主な掲載内容: 新型燃料電池車の生産・リース販売開始。
新型ミニバン『フリード』投入。
順位 : 6位
企業名 : 日本コカ・コーラ
換算値 : 544,953
主な掲載内容: 北京五輪で2個の金メダルを獲得した水泳の北島康介選手が88%。
順位 : 7位
企業名 : JR東日本
換算値 : 534,626
主な掲載内容: 路線や駅を取り上げる大型コラムに登場。
お盆の帰省ラッシュ混雑状況。
順位 : 8位
企業名 : NTTドコモ
換算値 : 506,077
主な掲載内容: 朝日が「iモード」開発秘話を紹介。
『ブラックベリー』など新携帯機種の発売。
順位 : 9位
企業名 : マイクロソフト(米)
換算値 : 443,543
主な掲載内容: 米ヤフーへの買収提案、提携交渉再開。
退任するビル・ゲイツ氏。
順位 : 10位
企業名 : 西武百貨店
換算値 : 404,989
主な掲載内容: 堤 清二氏が読売に回顧録を連載し、換算値2億8,386万円。
◆トヨタの記事掲載量は広告費換算で13億9,000万円
記事掲載量が最も多かった企業は、今期もやはりトヨタ自動車だった。この半年間に掲載されたプラス記事は1,502件、面積は68,485cm2、そのスペースを新聞の広告料金で換算すると13億8,978万円分に相当した。掲載内容の多くは商品・販売・生産の話題で、新日鉄との鋼板価格値上げ合意や乗用車の値上げなどが大きく取り上げられた。
自動車業界では日産自動車とホンダもトップ10にランクイン。日産は2社に比べ技術の掲載割合が高く、ホンダは新型燃料電池車などが関心を集め、商品記事が同社全体の35%を占めた。
2位、3位には電機メーカーが並んだ。松下は社名、ブランド名の「パナソニック」への統一が注目された(下記参照)。ソニーは話題となる新商品の発表が多かったことに加え、各紙の商品紹介コラムにも数多く取り上げられ、同社全体の40%が商品関連の記事だった。
◆日本コカ・コーラ、北島選手活躍で5億円の広報効果
日本コカ・コーラは契約選手である水泳の北島康介選手の北京五輪での活躍により6位となった。同社全体の88%、広告換算値で4億8,000万円が北島選手に関する記事だった。100m平泳ぎでひとつ目の金メダルを獲得した話題は全国紙5紙すべてが一面で扱い、その掲載量は1億3,919万円となった。2冠達成も同様に1億1,489万円相当のスペースを割いて報じられ、所属選手の活躍により大きな広報効果を生み出した。
松下の社名変更は広告換算値2億8,500万円。
上半期2位にランクインした松下電器産業は、1月に「パナソニック」への社名変更を発表し、話題を集めた。社名変更関連記事の広告換算値は上半期だけで約1億3,200万円だが、発表された1月からの累計では約2億8,500万円を記録。
発表時には、パナソニックブランドに統一することでグローバル企業への脱皮を目指す戦略が注目され、全国5紙の一面で大きく報道されるなど掲載量増加につながった。
■マイナス記事掲載ランキング (換算値:千円)
順位 : 1位
企業名 : リーマン・ブラザーズ(米)
換算値 : 700,928
主な掲載内容: 9月に史上最大の負債64兆円で経営破綻、世界金融危機の
連鎖の端緒に。
順位 : 2位
企業名 : 野村証券
換算値 : 621,274
主な掲載内容: 4月にインサイダー事件で社員ら3人逮捕。情報管理体制の
不備が問題に。
順位 : 3位
企業名 : JR西日本
換算値 : 300,066
主な掲載内容: 4月に宝塚線事故3年の節目の記事多数、9月には同事故で
社長ら書類送検。
順位 : 4位
企業名 : 丸大食品
換算値 : 273,504
主な掲載内容: 9月に子会社で使用した中国製牛乳を使った4商品から
メラミンを検出。
順位 : 5位
企業名 : ライブドア
換算値 : 236,763
主な掲載内容: 7月に元社長堀江被告、9月には元取締役宮内被告がそれぞれ
2審で実刑判決。
順位 : 6位
企業名 : JR東日本
換算値 : 201,603
主な掲載内容: 4月、変電所火災で中央線不通に、影響50万人。
9月、信号故障で新幹線76本運休。
順位 : 7位
企業名 : 日本航空
換算値 : 188,239
主な掲載内容: 8月、墜落事故23年で節目の記事多数。
4月、国際貨物カルテルで罰金110億円合意。
順位 : 8位
企業名 : 全日本空輸
換算値 : 184,116
主な掲載内容: 9月、昨年5月に続く大規模なシステム障害で国内線が53便
欠航し、影響5万人。
順位 : 9位
企業名 : 田辺三菱製薬
換算値 : 135,154
主な掲載内容: 薬害C型肝炎訴訟で薬害を発生させた責任を認めて、9月に
全国原告団と和解。
順位 : 10位
企業名 : 五洋建設
換算値 : 130,375
主な掲載内容: 4月、入札情報を巡る文科省汚職で子会社顧問が贈賄側として逮捕され、家宅捜索。
◆マイナス記事掲載量ではリーマン・野村が突出
2008年度上半期のマイナス評価記事で突出したのは、9月に経営破綻したリーマン・ブラザーズ(米)と4月に社員インサイダー事件を起こした野村証券の金融機関2社だった。リーマンは7億円、野村は6億円超の掲載量となり、3位以下を大きく引き離した。リーマンは、過去最大の64兆円の負債を抱えて破綻し、同社関連債権を保有する日本の金融機関などが多額の損失を被るなど、世界規模の金融不安の連鎖を引き起こした。
◆丸大、4商品からメラミン検出でワースト4位
丸大食品は9月に中国製牛乳を使った5商品を回収し、うち4商品からメラミンが検出された。食の安全を揺るがす問題として大きく取りあげられ、2億7,350万円のマイナス評価。連日報道された9月だけの掲載量で4位となった。
一方、JR東日本や全日本空輸は毎月掲載量を積み上げ、それぞれ2億160万円で6位、1億8,412万円で8位。JR東は4月の変電所火災による中央線不通や9月の信号故障による新幹線運休など、全日空は8月にプレミア席についての新聞広告不当表示問題や9月の連休中のシステム障害などが大きく取り上げられた。
【調査概要】
調査媒体:日経、朝日、読売、毎日、産経の東京本社版
調査期間:2008年4月1日から2008年9月30日まで
調査企業:主要企業約1,000社
調査内容:印象…プラス/ニュートラル/マイナス
スペース…記事全体/記事の〜分の1程度の記述/〜段落分程度の記述かを判断し、面積を算出
広告換算値…上記スペースを各紙・各面の広告料金に換算
内容…商品・販売・経営・人事などに分類
【株式会社デスクワンについて】
新聞(全国紙・産業経済紙・地方紙)・雑誌などから、必要な記事を代行検索するメディアモニタリング業務と独自の記事情報・分析評価システムによる広報効果度分析業務を手掛けています。
毎月、全国紙5紙の企業関連記事の分析レポートを発行、またオーダーメイド型レポートを作成するなど企業の広報活動をサポートしています。
URL: http://www.deskone.co.jp