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リクルート好発進で中小型株に資金還流も

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反落。336.62円安の14736.90円(出来高概算14億9000万株)で前場の取引を終えている。15日の米国市場では、予想を下回る経済指標が相次いだほか、エボラ出血熱にテキサス州で2人目の二次感染かと伝えられたこともあり、NYダウが一時460ドル安となる展開。引けにかけて下げ幅を縮めていたが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比400円安の14670円。円相場は1ドル105円台後半での推移となるなか、幅広い銘柄に売りが先行。一時14672.55円まで下げ幅を広げ、8月8日の直近安値14753.84円を割り込んだ。
 ただ、その後は急ピッチの下げに対する自律反発狙いの買いなども観測されるなか、14700円を上回ってのこう着に。リクルート<6098>は初値3170円となり、その後一時3330円まで上げ幅を拡大させている。また、利食い資金が新興市場の中小型株に還流する格好となり、ミクシィ<2121>がプラスに転じたほか、マザーズ指数も一時プラス圏を回復していた。
 セクターでは東証33業種全てが下げており、鉱業、石油石炭、海運、非鉄金属、不動産、証券、鉄鋼などが3%を超える下げに。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の9割を占めている。
 日経平均は8月安値を割り込んだが、その後は同水準での下げ渋りをみせている。エボラ出血熱の感染拡大への警戒から、バイオ関連などが軒並み強い値動きをみせている。また、決算を手掛かりとした物色もみられており、日経平均が大幅下落の中で、比較的落ち着いた値動きに映る。
 ただ、これまでも後場半ば辺りから海外勢の断続的な売りが続いているほか、米国では決算が本格化する中、アメックス、イーベイなどが時間外で一段安となっており、米国の底入れは見極めづらい状況。大引けにかけては、ポジション調整の動きに注意したい。そのほか、大幅下落で打ち消されている格好だが、カジノ法案に関連する動きなど、政策に関連した銘柄などの押し目は拾いたいところだ。(村瀬智一)

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