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主役処が強い動きをみせないと参加しづらい状況に

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。73.28円高の16865.76円(出来高概算12億4000万株)で前場の取引を終えている。ドラギ欧州中銀(ECB)総裁が追加量的緩和に前向きの姿勢を示したことが好感され、6日のNYダウは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の16945円、円相場は1ドル115円台前半での推移となるなか、前日の下落分を吸収する格好でのスタートとなった。
 しかし、甘利経財相の発言を受けて円安が一服するなか、日経平均も17000円回復を目前に、やや上げ幅を縮めている。セクターでは、電力ガス、鉱業、ガラス土石、不動産、陸運、サービス、卸売などが堅調。半面、その他製品、水産農林、その他金融、証券、石油石炭などが利食い優勢に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の過半数を占めている。

 日経平均は80円程度の狭いレンジ取引が続いている。米雇用統計の発表を控えていることもあり、想定内でのレンジ相場といったところであろう。ただし、円相場が1ドル115円台での推移となるものの、自動車の反応は鈍く、反対に電力ガスの強さが目立つなど、トレンドは掴みづらいところ。また、ミクシィ<2121>が決算を前に利益確定の動きをみせており、ワイヤレスG<9419>など他の中小型株にも利食いの動きが強まっており、日経平均の底堅さより、それ程強い相場状況には映らない。
 こう着ながらもソフトバンク<9984>が上昇し、ミクシィ<2121>が強い動きをみせられないと、個人投資家のセンチメントも明るくなりづらいところか。前場段階で日経平均、TOPIXともにプラス圏の推移であり、後場の日銀によるETF買いは期待しづらいところ。昨日のように、先物主導による売り仕掛けには警戒しておきたい。押し目拾いのスタンスは継続。(村瀬智一)

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