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値がさの一角を睨みながら、出遅れ材料株を狙う

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。146.22円高の20036.49円(出来高概算13億1000万株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場では、早期利上げ観測が後退したことを受けて、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20005円だった。2万円目前で始まった日経平均は、その後は上げ幅を縮める局面もみられていた。しかし、前場半ば辺りに2万円に乗せると、2万円を挟んでの推移が続き、前場は高値引けとなった。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。セクターでは日経平均の2万円回復を受けて証券が上昇率トップ。水産農林、空運、食料品、陸運、その他金融、小売、化学、鉱業などが堅調。一方で、海運、その他製品、倉庫運輸、不動産、非鉄金属などが小安い。

 日経平均の2万円回復でいったんは達成感も意識されやすく、ここからの一段の上昇というよりは、2万円を挟んだ動きになりそうである。指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ファナック<6954>辺りがけん引しているため、これら値がさの一角を睨みながらの相場展開になりそうだ。
 とはいえ、2万円回復で市場全体のムードは悪くない。任天堂<7974>などこれまで強い動きが続いていた銘柄へは利益確定の売りはでやすいだろうが、相対的に出遅れている銘柄へは見直し買いが入りやすいだろう。あす20日には4月の訪日外国人客数の発表が控えており、調整一巡感が意識されるインバウンド関連への見直しが期待される。(村瀬智一)

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