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現状価格帯キープならトレンド転換の可能性も

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に続伸。329.83円高の17236.37円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えた。米株高や原油相場の上昇、円安が好感される格好となるなか、シカゴ先物にさや寄せする形で、幅広い銘柄に買い先行した。17100円を回復して始まると、その後も上げ幅を広げており、直近戻り高値水準を捉えてきている。

 セクターでは33業種全てが上げており、鉱業が上昇率トップ。不動産、非鉄金属、海運、保険、輸送用機器、証券、鉄鋼、ゴム製品の強さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。売買代金上位では、SOSEI<4565>、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、グリーンペプタイド<4594>、三井住友<8316>、ファーストリテ<9983>、ホンダ<7267>、ソニー<6758>、モルフォ<3653>、PD<4587>などが堅調。

 日経平均は、寄り付き後はこう着ながらも、価格帯別出来高で商いが膨らんでいる16900-17100円のレンジを上回って推移している。底堅さが意識されるなか、戻り待ちの売り圧力を吸収してくることで、その後の一段の上放れが意識されてくる。インデックスに絡んだ商いが中心であるため、あっさり跳ね返される形になる可能性はあるが、追加緩和期待が根強い中では、まき戻しによる押上げが意識されそうだ。

 また、中小型株ではSOSEI<4565>をはじめとするバイオ関連が動意づいている。フィンテックやVR、自動運転、ドローンといったテーマ株の循環もみられており、個人主体の需給が良好である。4月1週の投資主体では海外勢が現物で買い越しだった(先物合算では売り越し)。連続で買い越しともなっていれば、海外勢の動きにも変化がみられてくるとの期待から、トレンドが強まりやすいだろう。(村瀬 智一)

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