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日銀会合の失望も織り込んだ格好

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。219.86円安の17219.44円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えた。FOMCや日銀会合を控えてポジション調整の動きも意識されるほか、本格化する決算を受けて、様子見ムードも強まりやすく。原油相場の下落のほか、円相場が1ドル111円を割り込んできていることも、利益確定に向かわせているようである。

 日経平均は前場半ばに17400円を回復する場面もみられた。しかし、円相場が円高に振れて推移しており、手控えムードの中でインデックスに絡んだ商いによって下げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1600を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは33業種すべてが下げており、海運、銀行、鉄鋼、証券、保険、ガラス土石、不動産、鉱業、その他金融の弱さが目立つ。

 日銀の追加緩和への見方が優勢ではあるが、先週末に過剰に反応した反動が見られている。様子見姿勢の中で押し目買いも入りづらく、指値状況の薄い中をインデックスに絡んだ商いによって下げ幅を拡大させているようである。FOMC、日銀会合の結果を見極めたいほか、決算発表が本格化することもあり、物色の流れとしてはテーマ株などの循環物色にとどまりそうである。

 日経平均は下げ幅拡大で5日線を割り込んできている。ボリンジャーバンドでは+1σと+2σとのレンジの下限での推移。価格帯別出来高では商いが積み上がっている16900-17100円レベルに接近してきている。レンジ上限レベルでの底堅さがみられるかが注目されるところ。同水準で踏ん張りがみられれば、上は商いの薄いところでもあり、戻りも早そうだ。高値から500円程度の調整であり、日銀会合の失望も織り込んだ格好である。(村瀬 智一)

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