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日経平均は大幅反発、インデックス売買中心だがシグナルは好転しつつある

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。366.81円高の16727.52円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えた。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演の内容を受けた影響から円相場は1ドル102円台に乗せてきている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の16590円となり、これにさや寄せする格好から買いが先行。16600円を回復して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、前場半ばには16737.95円まで上げ幅を拡大させている。その後はこう着感が強まってきているが、日中高値圏での底堅い値動きをみせている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1500を超えており、全体の7割超を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。セクターでは、保険が5%超の上昇だったほか、海運、輸送用機器、ガラス土石、証券、その他金融、不動産、鉄鋼、機械、非鉄金属などの強さが目立つ。一方で、小売、食料品、空運が小安い。売買代金上位では、トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンクグ<9984>、任天堂<7974>、三井住友<8316>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、村田製<6981>、ホンダ<7267>が堅調。

 シカゴ先物にさや寄せした後は16600円近辺でのこう着とみていたが、予想以上に強い動きをみせている。日経平均は5日、25日線のほか、一目均衡表では転換線を突破してきている。遅行スパンは先週、下方転換シグナルを発生させていたが、大幅反発で上方シグナルを発生してきている。米利上げ観測を背景としたインデックスに絡んだ売買が中心となろうが、シグナルは好転しつつある。

 ただし、価格帯別出来高では商いが膨らんでいる16600-16800円のレンジ内での推移である。強弱感が対立しやすく、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいところである。明確に上放れてこないと、さらに同水準での商いが積み上がる格好となり、戻り待ちの売り圧力が意識されやすいだろう。(村瀬智一)

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