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買い一巡後の乱高下に警戒も、原油底入れ感強まれば一段高へ

オープニングコメント
 22日の日本株市場は反発が見込まれる。欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁は、追加緩和の可能性を示唆した。これを受けて欧州市場が上昇するなか、米国市場にも買いが広がり、21日のNYダウは反発。原油先物価格が上昇したことも買い安心感につながっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比460円高の16460円となり、朝方はこれにさや寄せする格好から、幅広い銘柄が買い先行で始まろう。

 ただし、買い一巡後は外部環境を睨みながらの相場展開となろうが、先物主導での値動きの荒さに注意する必要があろう。また、日銀の追加緩和期待が高まる一方で甘利経済再生担当相の事務所による金銭授受疑惑を懸念する向きもあり、アベノミクスに対する警戒にも発展する可能性などが重石にも。

 なお、中東歴訪中の中国の習近平国家主席は、中東諸国に対しインフラ整備などを目的に約150億ドルの融資を実施すると表明した。中東問題に積極的に関与する方針が伝えられる中、原油先物価格の底入れが意識されやすい。原油相場の落ち着きが市場全体への買い安心感につながりそうだ。

 とはいえ、メガバンクなど金融株の弱さが目立つ。米国でもエネルギー株が主導しており、一方で銀行の弱さが目立っていた。メガバンクなどの弱い動きが続くようだと、次第に戻り売り圧力が強まる展開も意識しておきたいところであろう。

<AK>

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