中国:人民元相場の下落が加速、不動産バブル破裂の引き金にも
[14/03/21]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
今週17日に許容変動幅が拡大されて以降、人民元相場の下落が加速している。20日の上海外国為替市場では、人民元相場が対米ドルで5日続落。終値は1米ドル=6.2275元と、前日比0.0310元の元安・ドル高水準だった。取引時間中には一時6.2334元を付け、約1年1カ月ぶりの安値を更新した。
中国人民銀行(中央銀行)は今週17日付で、人民元の対米ドル許容変動幅を基準値の上下2%(従来は1%)に拡大した。その後20日までの人民元相場は対米ドルで1.24%下落。年初来の下落率は2.79%に達している。
市場関係者の間では、人民元の許容変動幅拡大によって短期的に人民元が下落する可能性が指摘されていたが、国内外の不安材料が多い中、予想以上のペースで元安が進んでいる。急速な元安の進行による不動産や株式など資産価格への影響にも警戒感が強まり始めている。
交銀国際のチーフストラテジストは、中国の不動産価格がすでにバブル水準まで急上昇しているとした上で、人民元安の進行が不動産バブルの破裂を促す恐れがあると指摘している。
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中国人民銀行(中央銀行)は今週17日付で、人民元の対米ドル許容変動幅を基準値の上下2%(従来は1%)に拡大した。その後20日までの人民元相場は対米ドルで1.24%下落。年初来の下落率は2.79%に達している。
市場関係者の間では、人民元の許容変動幅拡大によって短期的に人民元が下落する可能性が指摘されていたが、国内外の不安材料が多い中、予想以上のペースで元安が進んでいる。急速な元安の進行による不動産や株式など資産価格への影響にも警戒感が強まり始めている。
交銀国際のチーフストラテジストは、中国の不動産価格がすでにバブル水準まで急上昇しているとした上で、人民元安の進行が不動産バブルの破裂を促す恐れがあると指摘している。
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