外国機関投資家、相次いで中国の成長予想を下方修正
[14/11/05]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 経済総合
クレディ・スイス(CS)は最新リポートで、中国の15年通年の国内総生産(GDP)成長率が6.8%に減速するとの見通しを示した。従来予想の7.8%から大幅に下方修正した。16年通年は7.0%を予測している。
汚職取り締まりの強化によって、地方政府や国有企業の投資活動が弱まると分析。また、中央政府が経済の「ニューノーマル(新常態)」へのシフトを強調していることから、大規模な景気刺激策が実施されることはないとみている。
ただ、インフレの落ち着きを受け、金融政策は緩和スタンスに傾く見通しとした。預金準備率の引き下げ2回、利下げ1〜2回、預貸率目標の引き下げ2回を予測。消費者物価指数(CPI)の予想上昇率は、従来の3.5%から2.8%に下方修正した。
このほか、UBSも15年通年のGDP成長率が7%を割り込むとの見方。不動産市場の鈍化を受け、6.8%まで減速する見込みとした。経済のハードランディングを防ぐため、中国当局は預金準備率と政策金利の引き下げに踏み切ると予想。第1回目の利下げは、早ければ年末にも実施される可能性があるとした。
中国政府は14年の成長目標を「7.5%前後」に設定。実績は1〜3月期で7.4%、4〜6月期で7.5%、7〜9月期で7.3%だった。こうしたなか市場では、15年の成長目標が7%に引き下げられるとの観測も浮上している。
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汚職取り締まりの強化によって、地方政府や国有企業の投資活動が弱まると分析。また、中央政府が経済の「ニューノーマル(新常態)」へのシフトを強調していることから、大規模な景気刺激策が実施されることはないとみている。
ただ、インフレの落ち着きを受け、金融政策は緩和スタンスに傾く見通しとした。預金準備率の引き下げ2回、利下げ1〜2回、預貸率目標の引き下げ2回を予測。消費者物価指数(CPI)の予想上昇率は、従来の3.5%から2.8%に下方修正した。
このほか、UBSも15年通年のGDP成長率が7%を割り込むとの見方。不動産市場の鈍化を受け、6.8%まで減速する見込みとした。経済のハードランディングを防ぐため、中国当局は預金準備率と政策金利の引き下げに踏み切ると予想。第1回目の利下げは、早ければ年末にも実施される可能性があるとした。
中国政府は14年の成長目標を「7.5%前後」に設定。実績は1〜3月期で7.4%、4〜6月期で7.5%、7〜9月期で7.3%だった。こうしたなか市場では、15年の成長目標が7%に引き下げられるとの観測も浮上している。
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