明日はソフトバンクが日経平均をけん引する展開が理想的か【クロージング】
[14/03/11]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
11日の日経平均は反発となり、103.97円高の15224.11円(出来高概算18億1000万株)で取引を終えた。10日の米国市場は下落となったが、下げの要因が中国貿易収支の悪化であり、織り込み済みに。一方でシカゴ先物が大証比70円高の15230円だったほか、円相場が1ドル103円30銭辺りと若干円安に振れている流れを受けて、前日の下げに対するリバウンドが先行した。その後はじり高基調が続くなか、一時15256.03円まで上げ幅を広げていた。
ただ、注目されていた日銀の金融政策決定会合の結果が伝えられ、金融政策は市場コンセンサス通りの現状維持だった。織り込み済ではあるが、現状維持を材料に現物の後場寄り付き直後には、先物主導による売り仕掛け的な動きがでると、15124.36円と前日比4円高程度まで上げ幅を縮める局面をみせている。
もっとも、マイナス圏は回避したほか、米国で孫社長による携帯通信業界に関しての説明会開催を控えているソフトバンク<9984>が終日堅調に推移。日経平均を下支えするなか、大引けにかけてはショートカバーを誘う展開となったようである。
明日はいよいよテクニカル面でのシグナル発生がみられそうである。一目均衡表では雲下限での攻防が続いているが、ねじれによる切り下がりから、雲下限は明日には15073円、雲上限は15164円辺りに下がる。本日の日経平均は15224円であり、外部要因などで波乱がなければ、自然体で雲を上放れてくる可能性がありそうだ。孫社長の説明会を受けてTモバイルUSなどが強い動きをみせてくるようだと、ソフトバンクへの刺激材料となり、これが日経平均をけん引する展開が理想的か。
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