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後場に注目すべき3つのポイント〜個人投資家のマインド悪化で中小型株が軒並み急落

注目トピックス 市況・概況

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・模様眺めムード、利益確定に向かわせやすい地合いか
・ドル・円は102円40銭付近、東京株式市場の弱含みなどで上値は限定的
・個人投資家のマインド悪化で中小型株が軒並み急落、マザーズ指数は3%超の下落

■模様眺めムード、利益確定に向かわせやすい地合いか

日経平均は反落。75.80円安の14386.72円(出来高概算9億3000万株)で前場の取引を終えた。イエレンFRB議長会見で、利上げ前倒しが警戒される格好となり、19日のNYダウは反落。ただし、シカゴ先物が堅調だったほか、為替市場ではドルが急伸する格好から、円相場は1ドル102円台前半まで円安に振れるなか、輸出関連などを中心に買いが先行した。しかし、寄り付きの14548.76円を高値に、その後はこう着となるなか、先物主導による売買からじり安の展開に。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。セクターでは、金属製品、小売、卸売が小幅に上昇する半面、不動産、パルプ紙、鉄鋼、建設、非鉄金属、電力ガスなどが弱い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>が3%超の上昇。一方、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、デンソー<6902>のほか、大手不動産が軟調。

小じっかりなスタートとなったが、その後は先物主導による冴えない展開になっている。先物市場では9:30辺りから売り仕掛け的な動きをみせていた。このところは寄り付き高で、その後は弱含みの展開が続いていることもあり、リバウンドは期待しづらいところであろう。ウクライナ情勢の不透明感がくすぶっているほか、3連休に入ることも模様眺めにつながりそうである。

ファナック<6954>が強い動きで日経平均を下支えしている。しかし、ソフトバンク<9984>の方向感は定まらず、同社が切り返しをみせてくるかが注目されるところ。不動産の上昇が公示地価上昇を手掛かりにした1日しか持たず、利益確定に向かわせやすい地合いではある。

■ドル・円は102円40銭付近、東京株式市場の弱含みなどで上値は限定的

ドル・円は102円40銭付近で推移。ドル・円は、イエレン第15代FRB議長のタカ派見解を受けて強含みに推移したものの、ウクライナ情勢への警戒感、東京株式市場が弱含みに推移していることで上値は限定的。ユーロ・ドルは、1.3815ドルから1.3830ドルで推移。ウクライナ情勢への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、141円30銭から141円65銭で推移。

12時16分時点のドル・円は102円40銭、ユーロ・円は141円66銭、ポンド・円は169円37銭、豪ドル・円は92円32銭付近で推移。上海総合指数は、2027.25(前日比+0.27%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・3連休を控え積極的な買いは限定的、先物主導で一時100円超の下落に
・個人投資家のマインド悪化で中小型株が軒並み急落、マザーズ指数は3%超の下落
・後場も先物注視、中小型株も手掛けづらく見送りに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

14:00 LINEが新サービス発表会、舛田淳執行役員らが出席(丸ビル)
16:00 コンビニエンスストア売上高(2月、日本フランチャイズチェーン協会)
16:00 菅官房長官、定例記者会見
16:15 黒田日銀総裁が「経済・物価情勢と金融政策運営」について講演

<海外>

16:00 スイス・2月貿易収支(1月:+25.9億スイスフラン)



<KO>

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