欧米為替見通し:欧州連合首脳会議(28名) VS プーチン露大統領
[14/03/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日20日の欧米市場のドル・円は、欧米英とロシアの対立が深刻化する懸念が高まっている中、欧州連合(EU)首脳会議でのロシア制裁への警戒感から、上げ渋る展開が予想される。
米国の先週分新規失業保険申請件数は、32.2万件と予想されており、前回の31.5万件からの増加が見込まれている。米国3月の雇用統計の調査対象週(3月12日)の申請件数であり、大幅に減少していた場合は、4月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、150-200億ドルの量的緩和縮小の可能性が高まることになる。
イエレン第15代FRB議長は、秋頃に量的緩和を終了させ、概ね6ヶ月後に、利上げを開始すると述べていることで、2015年の第2・四半期までの利上げ観測が高まっている。
【2014年の連邦公開市場委員会(FOMC):100億ドルの量的緩和縮小予想】
・4月29-30日: 550億ドル→450億ドル
・6月17-18日: 450億ドル→350億ドル
・7月29-30日: 350億ドル→250億ドル
・9月16-17日: 250億ドル→150億ドル
・10月28-29日: 150億ドル→ 50億ドル
・12月16-17日: 50億ドル→ 0億ドル
欧州連合の28カ国首脳が、本日から明日にかけて、プーチン・ロシア大統領に対する制裁を協議する。しかしながら、ギリシャやキプロスの金融危機への対応策が、債権国と債務国との確執から1年以上迷走したことで、ドイツのロシアからのガス輸入、フランスのロシアへの武器輸出、イギリスのロシアからの投資、そして旧ソビエト連邦構成国との温度差の違いにより、迷走が懸念される。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 スイス中央銀行が政策金利発表(実質0%で現状維持の予想)
21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:32.2万件、前回:31.5万件)
23:00 米・2月中古住宅販売件数(予想:460万戸、1月:462万戸)
23:00 米・3月フィラデルフィア連銀業況指数(予想:3.2、2月:-6.3)
23:00 米・2月景気先行指数(前月比予想:+0.2%、1月:+0.3%)
欧州連合(EU)首脳会議(ブリュッセル、21日まで)
米連邦準備理事会(FRB)が銀行の年次ストレステストの結果発表
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