欧米為替見通し:米国5月のISM製造業景況指数に要注目
[14/06/02]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日2日の欧米市場のドル・円は、米国5月のISM製造業景況指数と雇用指数に注目する展開となる。
米国5月のISM製造業「景況」指数は、55.5と予想されており、4月の54.9からの改善が見込まれている。週末6日に発表される米国5月の雇用統計を見極める意味で、「雇用」指数に要注目か。
米国5月の失業率の予想は6.4%で、4月の6.3%からの上昇が見込まれ、非農業部門雇用者数も前月比+21.5万人で、4月の+28.8万人からの増加幅の減少が見込まれている。非農業部門雇用者数の最高予想は、+29.0万人、最低予想は、+11.0万人となっている。雇用統計調査対象週の5月12日週の失業保険継続受給者数は、260万人まで低下しており、この水準は2007年の失業率4%台に対応していることで、ポジティブ・サプライズに警戒することになる。
6月1日付けでハト派だったピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の後任として、フィラデルフィア地区連銀に勤務していたメスター氏が就任した。
先週末の発言では、前任者のピアナルト総裁と同様のハト派ではなく、フィラデルフィア地区連銀のプロッサー総裁と同様にタカ派だったことで、連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ5名の地区連銀総裁は、ハト派2名(ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁)、タカ派3名(プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁、フィッシャー米ダラス地区連銀総裁、メスター米クリーブランド地区連銀総裁)となる。
ウクライナ情勢では、7日に就任予定のポロシェンコ・ウクライナ大統領とプーチン露大統領による東部での武力衝突の解決策を見極めていくことになる。
【今日の欧米市場の予定】
17:30 英・5月製造業PMI(予想:57.0、4月:57.3)
21:00 独・5月消費者物価指数速報値(前年比予想:+1.1%、4月:+1.3%)
23:00 米・5月ISM製造業景況指数(予想:55.5、4月:54.9)
23:00 米・4月建設支出(前月比予想:+0.7%、3月:+0.2%)
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