欧米為替見通し:イエレンFRB議長の会見無きFOMC声明
[14/10/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
本日29日の欧米市場のドル・円は、連邦公開市場委員会(FOMC)声明次第の展開となる。
米国連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見は、3月、6月、9月、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の後に予定されている。
明朝3時に発表される連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和第3弾(QE3)の終了が予想されているものの、イエレンFRB議長の記者会見が無いことで、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)などの金融政策の変更は無い、と思われる。
ドル・円は、31日の日本銀行金融政策決定会合、「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)への思惑から下げ渋る展開が予想される。
注目ポイントは、以下の3点となる。
1)労働市場に関する悲観的な判断「significant underutilizationかなりの活用不足」が修正されるか否か。
2)異例な低金利が量的緩和第3弾終了後も「considerable time相当の期間」継続するとのフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)が修正、削除されるか否か。
3)インフレ率が米国連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標2.0%を、2年4ヶ月連続して割込んでいることに対する懸念が表明されるか否か。
イエレンFRB議長は、金融政策を変更した場合は説明責任を求められることで、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での変更となるのではないだろうか。
【今日の欧米市場の予定】
18:30 英・9月住宅ローン承認件数(予想:6.2万件、8月:6.42万件)
20:00 米・先週分MBA住宅ローン申請指数(前回:+11.6%)
02:00 米財務省5年債入札(350億ドル)
03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表
05:00 NZ準備銀行が政策金利発表
時間未定・ブラジル中央銀行が政策金利発表
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