《一読必須》今日の日経平均はこうなる〜
[14/11/04]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
【大幅高となる】ダブルバズーカ炸裂で混乱の東京市場=フィスコ田代 昌之
先週の日経平均は週間ベースでは1122.12円と大幅な上昇となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では量的緩和終了となったが、想定通りの内容を受けてNYダウは強い動きを維持した。国内では年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用比率変更を発表するとの報道が材料となったほか、日本銀行が金融政策決定会合で追加の金融緩和実施を決定したことで猛烈な買いが入り日経平均は年初来高値を更新した。夕方にはGPIFが国内株の運用比率を25%に引き上げると正式に発表したことから買いが進み、円建てCME先物は17000円台に到達した。
連休明けの日経平均は約500円のギャップ・アップでスタートする公算が大きい。電撃的な追加緩和とGPIFの運用比率の変更発表というダブルバズーカが炸裂したわけだが、先週末の東京市場を見る限り、褒章が目立ったのは、不動産、その他金融、コア30の大型株とその効果は十分に織込めていない様子。市場はひとまず買いで反応したが、今週は海外投資家のスタンスを見極めたいとする動きも強まろう。
結果としてGPIFの債券売りを日銀が購入する構図となることから、財政法で禁止されている「マネタイゼーション」を指摘する声が上がる可能性もある。株高先行で、政策後追いといった流れが続いているが、安倍政権の政策実行能力がいよいよ問われる状況に。危うさが残る日銀による追加金融緩和であることは頭に残しておきたい。
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