後場に注目すべき3つのポイント〜2万円回復で市場全体は悪くないムード
[15/05/19]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・値がさの一角を睨みながら、出遅れ材料株を狙う
・ドル・円は119円96銭付近、東京株強含みで下げ渋る展開
・2万円回復で市場全体は悪くないムード
■値がさの一角を睨みながら、出遅れ材料株を狙う
日経平均は続伸。146.22円高の20036.49円(出来高概算13億1000万株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場では、早期利上げ観測が後退したことを受けて、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の20005円だった。2万円目前で始まった日経平均は、その後は上げ幅を縮める局面もみられていた。しかし、前場半ば辺りに2万円に乗せると、2万円を挟んでの推移が続き、前場は高値引けとなった。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。セクターでは日経平均の2万円回復を受けて証券が上昇率トップ。水産農林、空運、食料品、陸運、その他金融、小売、化学、鉱業などが堅調。一方で、海運、その他製品、倉庫運輸、不動産、非鉄金属などが小安い。
日経平均の2万円回復でいったんは達成感も意識されやすく、ここからの一段の上昇というよりは、2万円を挟んだ動きになりそうである。指数インパクトの大きいところではファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ファナック<6954>辺りがけん引しているため、これら値がさの一角を睨みながらの相場展開になりそうだ。
とはいえ、2万円回復で市場全体のムードは悪くない。任天堂<7974>などこれまで強い動きが続いていた銘柄へは利益確定の売りはでやすいだろうが、相対的に出遅れている銘柄へは見直し買いが入りやすいだろう。あす20日には4月の訪日外国人客数の発表が控えており、調整一巡感が意識されるインバウンド関連への見直しが期待される。
■ドル・円は119円96銭付近、東京株強含みで下げ渋る展開
119円96銭付近で推移。ドル・円は、東京株式市場が強含みに推移していること、日本銀行金融政策決定会合への期待感から下げ渋る展開。ユーロ・ドルは小動き、1.1286ドルから1.1325ドルで推移。ギリシャ債務問題への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は小動き、135円43銭から135円79銭で推移。
12時20分時点のドル・円は119円96銭、ユーロ・円は135円53銭、ポンド・円は187円69銭、豪ドル・円は95円84銭で推移している。
■後場のチェック銘柄
・2万円回復で市場全体は悪くないムード
・ファーストリテ<9983>が日経平均を約38円押し上げ
・調整一巡感が意識されるインバウンド関連への見直し
☆後場の注目スケジュール☆
<国内>
・14:30 4月全国百貨店売上高(3月:-19.7%)
<海外>
・特になし
<FA>