21日の米国市場ダイジェスト:ダウは0.34ドル高、4月景気先行指数を好感
[15/05/22]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは0.34ドル高、4月景気先行指数を好感
NYダウ ナスダック
終値 :18285.74 終値 :5090.79
前日比:+0.34 前日比:+19.05
始値 :18285.87 始値 :5065.94
高値 :18314.89 高値 :5098.23
安値 :18249.90 安値 :5062.51
21日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は0.34ドル高の18285.74、ナスダックは19.05ポイント高の5090.79で取引を終了した。朝方は小幅下落して始まったものの、4月景気先行指数が予想を大きく上振れたことをきっかけに上昇に転じた。NY原油先物相場が一時3%強上昇したことも手伝い終日堅調推移となった。S&P500指数は過去最高値を更新。セクター別では、自動車・自動車部品や食品・生活必需品小売が上昇する一方で不動産や各種金融が下落した。
家電量販店のベストバイ(BBY)は、決算内容が市場予想を上回り上昇。クラウドベースの顧客管理ソフトなどのセールス・フォース(CRM)も好決算を発表して堅調推移。薬剤給付管理会社のCVSヘルス(CVS)は、同業オムニケア(OCR)との買収合意が報じられ、両社ともに買われた。一方で木材フローリング販売のランバー・リクイデーターズ(LL)は、CEOの突然の辞任を受け急落した。
PCメーカーのヒューレット・パッカード(HPQ)はマーケット終了後に2-4月期決算を発表、一株利益は予想を上回ったものの、売上高が下ぶれた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は121円05銭、住宅、景況感指標悪化で国債利回り低下、ドル売り
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、121円26銭から120円94銭まで下落し、121円05銭で引けた。
この日発表された米国の経済指標で、先週分新規失業保険申請件数が予想以上に増加したが、4週移動平均が15年ぶりの低水準を記録したことが注目され、ドル買いが先行。その後、4月景気先行指数が上振れで上昇したが、4月中古住宅販売件数が予想に反して減少し、5月フィラデルフィア連銀景況指数も予想外に低下。米国債利回りが低下に向かったことで、ドル売りが優勢になった。
ユーロ・ドルは、1.1148ドルから1.1105ドルまで下落し、1.1115ドルで引けた。引き続きギリシャ懸念から上値が重い状態になった。ユーロ・円は、134円98銭から134円47銭まで下落した。
ポンド・ドルは、1.5645ドルから1.5694ドルで推移。英・4月小売売上高が大幅な増加に転換し、ポンドが急反発した流れが続いた。ドル・スイスフランは、0.9331フランから0.9373フランで推移した。
■NY原油:続伸で60.72ドル、需給思惑による買い優勢に
NY原油は続伸(NYMEX原油7月限終値:60.72↑1.74)。59.68ドルから60.94ドルまで上昇した。前日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)で、原油やガソリン在庫が減少し、製油所稼働率が上昇したことが、引き続き買い材料になったとの見方。
また、米エネルギー情報会社のジェンスケープが、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫について、減少見通しを示しているとの話。北海油田でのストの可能性。イラク、シリアでの過激派組織イスラム国の勢力拡張に絡む供給懸念、なども買いにつながったもよう。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 16.73ドル -0.010ドル(-0.06%)
モルガン・スタンレー(MS) 38.04ドル -0.290ドル(-0.76%)
ゴールドマン・サックス(GS)204.95ドル -0.130ドル(-0.06%)
インテル(INTC) 33.55ドル +0.180ドル(+0.54%)
アップル(AAPL) 131.39ドル +1.33ドル(+1.02%)
グーグル(GOOG) 542.51ドル +3.24ドル(+0.60%)
フェイスブック(FB) 80.48ドル -0.070ドル(-0.09%)
キャタピラー(CAT) 89.33ドル +1.40ドル(+1.59%)
アルコア(AA) 13.00ドル -0.070ドル(-0.54%)
ウォルマート(WMT) 76.11ドル +0.210ドル(+0.28%)
スプリント(S) 4.72ドル +0.020ドル(+0.43%)
<NO>