アク抜け想定も米雇用控え慎重姿勢が高まる可能性も【クロージング】
[15/08/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
28日の日経平均は大幅に続伸。561.88円高の19136.32円(出来高概算29億5000万株)で取引を終えた。中国・上海市場の落ち着きや、予想を上回った米4-6月GDP改定値を材料視した米国市場の上昇が好材料視された。終値ベースでの19000円回復は8月21日以来、5営業日ぶり。
東証1部の値上がり数は1800を超えており、全体の96%が上昇する全面高商状。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2ケタの上昇。セクターでは、中国株式相場の底入れや原油先物相場が10%の上昇となるなど商品相場の上昇を背景に、鉄鋼、鉱業、卸売、石油石炭といった資源・エネルギー、素材関連が軒並み上昇。
来週は中国PMIや米雇用統計を控えていることから、引き続き中国の動向や米国の利上げ開始時期への思惑等が、相場の変動要因になりそうである。足元の急落によって米国では9月の利上げは無いとの見方が大勢を占めてきている。とは言え、4-6月GDP改定値の上振れ等もあるなか、ベージュブックのほか、週末の雇用統計が近づくにつれて、慎重姿勢が高まる可能性がありそうだ。もっとも、4-6月GDP改定値を受けた反応を見る限り、9月利上げ再開としても、不透明感の払拭といったアク抜けに向かわせよう。
さらに、中国についてはPMIの発表を控えているものの、抗日戦勝記念日を前に、当局による株価下支えなども意識されやすいところである。
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