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前場に注目すべき3つのポイント〜中国経済指標や米FOMC控える中、ショートカバーが強まるか

注目トピックス 市況・概況

11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:中国経済指標や米FOMC控える中、ショートカバーが強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き276万株の売り越し
■前場の注目材料:労働者派遣法改正案、きょう成立へ


■中国経済指標や米FOMC控える中、ショートカバーが強まるか

11日の東京市場は、先物市場の動向を睨みながらの相場展開になろう。10日の米国市場では、アップルの上昇が相場をけん引する格好となり、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物(12月限)清算値は、大阪比60円安18090円だった。円相場は1ドル120円75銭辺りで推移している。

本日は先物・オプション特別清算指数算出(SQ)となる。SQに絡んだ商いは、差し引きで買い越しと予想されている。まずはSQ通過により、このところのボラティリティの高い相場展開に落ち着きがみられるかが注目される。日経平均の18000円処が支持線として機能するようであれば、足元で売り込まれていた銘柄を見直す動きが期待されている。

また、新製品発表イベントを開催したアップルが相場をけん引していることから、前日に利食いが強まっていた電子部品株などへの見直しが意識されよう。その他、大雨による被害拡大を背景に、災害対策関連にも関心が向かいやすい。

週末には中国の鉱工業生産指数、小売売上高、固定資産投資が予定されているほか、来週には連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、積極的なポジションは取りづらいところではある。ただし、中国では追加の金融緩和期待のほか、米国については利上げ再開が織り込まれていると考えられる。大きくポジションは傾けづらい中で、ショートカバーが優勢になる可能性がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き276万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1530万株、買い1254万株、差し引き276万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月4日(金):450万株の買い越し
9月7日(月):120万株の売り越し
9月8日(火):130万株の買い越し
9月9日(水):700万株の買い越し
9月10日(木):40万株の売り越し


■前場の注目材料

・来月上旬にも内閣改造、首相が公明に伝える
・日本郵政<6178>・ゆうちょ銀行<7182>・かんぽ生命<7181>、11月4日に3社同時上場
・労働者派遣法改正案、きょう成立へ


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  7-9月期法人企業景気予測調査
・08:50  7月マネタリーサーベイ

<海外>
・特になし



<SY>

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