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前場に注目すべき3つのポイント〜日米金融政策の結果見極め、中小型株中心に押し目狙い強まるか

注目トピックス 市況・概況

14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日米金融政策の結果見極め、中小型株中心に押し目狙い強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し
■前場の注目材料:新型iPhone、予約受付「出足は順調」


■日米金融政策の結果見極め、中小型株中心に押し目狙い強まるか

14日の東京市場はこう着感の強い相場展開になろう。11日の米国市場では利上げ観測の後退を受けて、NYダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の18090円だった。まずはシカゴ先物にさや寄せする格好から、売りが先行しよう。9月SQ値は18120円辺りであり、これを割り込んでくるようだと、売り仕掛け的な動きもでてきそうだ。

もっとも、今週は日米金融政策に市場の関心が集まることになる。14、15日には日本銀行が金融政策決定会合を開く。米国では16、17日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。また、FOMC前には15日に8月の米小売売上高、9月のNY連銀製造業景気指数、8月の米鉱工業生産指数、16日に米消費者物価指数が発表される。

国内については、日銀による政策決定会合でのサプライズを期待する向きは少ない。とはいえ、期待されていない分、黒田日銀総裁の記者会見で追加緩和の可能性に関する発言が出てくるようだと、市場は好反応を見せてくる。米国については、9月のFOMCにおいて利上げが再開されるかが注目されており、その前に発表される小売売上高など各指標内容に対しても敏感に反応しやすいだろう。

なお、先週末には日銀の追加緩和期待などもあり、小売や水産農林、不動産、その他金融、証券、サービス、銀行、陸運といった内需系が強い値動きをみせていた。それ以前には内需系に対するファンドの解約とも取れる利益確定が強烈だっただけに、調整も一巡した感がある。シカゴ先物にさや寄せ後は、中小型株などを中心とした押し目買いの動きが強まる可能性もありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き240万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り810万株、買い570万株、差し引き240万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

9月7日(月):120万株の売り越し
9月8日(火):130万株の買い越し
9月9日(水):700万株の買い越し
9月10日(木):40万株の売り越し
9月11日(金):276万株の買い越し


■前場の注目材料

・NY原油先物、ゴールドマンは供給過剰で予想を下方修正
・WSJ調査、エコノミストの46%、9月利上げ見送りを予想
・米キャピタルGの日本株運用、精密機器や機械、銀行株重視
・新型iPhone、予約受付「出足は順調」


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



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