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引けにかけての上げ幅縮小、G20通過後の失望は織り込んだか【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
26日の日経平均は続伸。48.07円高の16188.41円(出来高概算21億6000万株)で取引を終えている。25日の欧米市場の上昇や、為替市場ではドル円が1ドル113円台前半と円安に振れたことが好感され、大幅に続伸して始まった。その後も大型株主導で上げ幅を広げ、一時16400円を回復する場面もみられた。しかし、その後は20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議への期待が高まりやすい一方、G20通過後の失望を警戒する向きもあり、強弱感が対立。為替市場では112円60銭辺りとやや円高に振れたこともあり、大引けにかけては上げ幅を縮めている。

セクターでは小売が上昇率トップのほか、電力ガス、食料品、電気機器、鉄鋼、パルプ紙がしっかり。一方で、ゴム製品、ガラス土石、卸売、その他製品、金属製品、銀行が冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は小幅ながら大型、中型、小型株指数いずれも上昇。

来週はG20を受けた相場展開となるが、その後も米雇用統計のほか、中国では全人代の開幕を控えており、各国の金融政策への思惑などから不安定な相場展開が続きそうである。ただし、大引けにかけての上げ幅縮小や為替の円高等を見る限りでは、G20への期待というよりは、通過後の失望の方が警戒されている感はある。原油相場の動向についても不透明感は根強く、強弱感も対立しやすいところか。

なお、チャート形状では下値の堅さが意識されてきており、煮詰まり感が台頭している。価格帯別出来高では、商いの膨れている16000-16200円での攻防。ただし、これを上回った水準での時間が長かったこともあり、支持線に変えつつあるとみられる。16900-17100円辺りまでは出来高は薄いため、調整トレンドの中ではあるが、17000円処へのリバウンドを意識したトレンドに向かう可能性が高い。



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