11日の米国市場ダイジェスト:ダウは218ドル高、CBによる追加緩和策を好感
[16/03/12]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは218ドル高、CBによる追加緩和策を好感
NYダウ ナスダック
終値 :17213.31 終値 :4748.47
前日比:+218.18 前日比:+86.31
始値 :17014.99 始値 :4712.38
高値 :17220.09 高値 :4748.79
安値 :17014.99 安値 :4700.91
11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は218.18ドル高の17213.31、ナスダックは86.31ポイント高の4748.47で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)による昨日の追加緩和策の発表を受けて、アジア・欧州株が全面高となり、米国株にも買いが先行。国際エネルギー機関(IEA)が原油相場の底打ちを指摘したことで原油相場が一時39ドルを超す上昇となったことも好感され、終日堅調推移となった。セクター別では家庭用品・パーソナル用品を除いて全面高となり、銀行や保険の上昇が目立った。
原油相場の上昇を受けてサウスウエスタン・エナジー(SWN)やデボン・エナジー(DVN)などエネルギー関連会社が大幅上昇。また、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融関連企業も堅調推移となった。検索サイトのヤフー(YHOO)は北米アイスホッケーリーグNHLと提携し、生中継される試合を無料配信することを発表し、上昇。石油メジャーのシェブロン(CVX)はゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け、買われた。
オバマ大統領のキューバ訪問に先駆けて、通信大手のAT&T(T)、高級ホテルのマリオット・インターナショナル(MAR)、スターウッド・ホテルズ&リゾーツ・ワールドワイド(HOT)はキューバ政府との交渉を完了する準備を進めている。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ドル・円は113円83銭、大規模なECB追加緩和&原油底入れ期待にリスクオン
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円34銭へ下落後、113円87銭まで上昇し113円83銭で引けた。米2月輸入物価指数の下落幅が縮小したことを受けた債券利回りの上昇に伴うドル買い、欧州中央銀行(ECB)による大規模な追加緩和や原油価格の底入れ期待にリスク選好の円売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1087ドルから1.1193ドルへ上昇し1.1149ドルで引けた。ユーロ・円は、126円15銭から127円29銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.4280ドルから1.4437ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9873フランから0.9803フランへ下落した。
■NY原油:反発で38.50ドル、価格底入れ観測で買い先行、米リグ減少継続
NY原油は反発(NYMEX原油4月限終値:38.50↑0.66)。39.02ドルまで上昇した後、いったん38.14ドルまで下落した。国際エネルギー機関(IEA)がこの日発表した3月石油市場報告で、原油価格が底入れした兆しがある、との見解を示したことが好感され、原油の買いが先行したとの見方。
終盤に米ベーカー・ヒューズ社が発表した国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比6基減の386基となった。これで12週連続の減少だが、最近減少ペースが鈍化しつつあるためか、あまり強い買い材料にならなかった印象も。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 13.79ドル +0.515ドル(+3.88%)
モルガン・スタンレー(MS) 26.00ドル +1.350ドル(+5.48%)
ゴールドマン・サックス(GS)153.96ドル +2.940ドル(+1.95%)
インテル(INTC) 31.76ドル +0.510ドル(+1.63%)
アップル(AAPL) 102.26ドル +1.090ドル(+1.08%)
アルファベット(GOOG) 744.87ドル +12.70ドル(+1.73%)
フェイスブック(FB) 109.41ドル +2.090ドル(+1.95%)
キャタピラー(CAT) 72.81ドル +1.450ドル(+2.03%)
アルコア(AA) 9.53ドル -0.065ドル(-0.68%)
ウォルマート(WMT) 67.16ドル -0.250ドル(-0.37%)
スプリント(S) 3.71ドル -0.020ドル(-0.54%)
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