19日の米国市場ダイジェスト:ダウは5ドル高、中国経済の減速懸念や欧州の政治情勢への警戒感広がる
[17/10/20]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:ダウは5ドル高、中国経済の減速懸念や欧州の政治情勢への警戒感広がる
NYダウ ナスダック
終値 :23163.04 終値 :6605.07
前日比:+5.44 前日比:-19.15
始値 :23107.47 始値 :6583.70
高値 :23167.24 高値 :6605.29
安値 :23052.67 安値 :6558.53
19日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は5.44ドル高の23163.04、ナスダックは19.15ポイント安の6605.07で取引を終了した。中国の7-9月期GDPが減速し世界経済の先行き見通しに対する懸念が高まったほか、スペイン政府がカタルーニャ州の自治権停止の手続きを進めていることによる政治情勢への警戒感の高まりが嫌気され、売りが先行。主要企業決算や税制改革実現への期待から、引けにかけて下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。セクター別では、保険や公益事業が上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や家庭用品・パーソナル用品が下落した。
航空大手のユナイテッド・コンチネンタル(UAL)は複数アナリストが業績見通しに懐疑的な見方を示し、大幅下落。金属大手のアルコア(AA)は決算内容が嫌気され、軟調推移。オークションサイトのイーベイ(EBAY)は10-12月期の利益見通しが予想を下振れ、下落。携帯端末のアップル(AAPL)は新製品「iPhone8」の需要鈍化でサプライヤー向け注文の大幅削減が報じられ、売られた。一方で、グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は投資家向けイベントで示した利益見通しが予想を上振れ、大幅上昇となった。
決済サービスのペイパル(PYPL)はマーケット終了後に7-9月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:ECB緩和策縮小の思惑でユーロ反発
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円30銭まで下落後、112円69銭まで反発し、112円54銭で引けた。カタルーニャ州独立問題に絡みスペイン政局情勢が一段と悪化したことや、中国人民銀行総裁の金融市場への警告で警戒感が広がり、リスク回避のドル売り・円買いが優勢となった。その後、予想を上回った米国のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や雇用関連指標、株式場の回復を受けてドル売りは一段落した。
ユーロ・ドルは、1.1826ドルから1.1858ドルまで上昇し1.1852ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)による緩和策縮小を織り込むユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、132円93銭から133円44銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.3209ドルまで上昇後、1.3147ドルへ反落。ドル・スイスは、0.9737フランまで下落後、0.9769フランへ反発した。
■NY原油:反落、ガソリン在庫増加などを嫌気した売り
19日のNY原油先物11月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比0.75ドルの51.29ドルで取引を終えた。一時51.07ドルまで売られた。先日に続いてガソリン在庫の増加を意識した売りが観測された。ただ、ユーロ相場の反転や株安が一服したことから、売りは一服となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 26.58ドル +0.100ドル(+0.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 49.79ドル -0.360ドル(-0.72%)
ゴールドマン・サックス(GS)239.99ドル -2.040ドル(-0.84%)
インテル(INTC) 40.09ドル -0.160ドル(-0.40%)
アップル(AAPL) 155.98ドル -3.780ドル(-2.37%)
アルファベット(GOOG) 984.45ドル -8.360ドル(-0.84%)
フェイスブック(FB) 174.56ドル -1.470ドル(-0.84%)
キャタピラー(CAT) 131.55ドル +0.260ドル(+0.20%)
アルコア(AA) 46.54ドル -1.210ドル(-2.53%)
ウォルマート(WMT) 86.40ドル +0.175ドル(+0.20%)
スプリント(S) 7.07ドル +0.020ドル(+0.28%)
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