欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、日米首脳会談で長期ドル安を意識も
[18/04/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
18日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。前日発表された米国の経済指標の堅調な内容を背景に、ドルは底堅い値動きが続く見通し。ただ、日米首脳会談ではトランプ大統領の対日貿易赤字是正への強い姿勢が警戒され、長期的なドル安・円高が意識されそうだ。
前日のNY市場では、米国の3月住宅着工件数や鉱工業生産などの経済指標が堅調な内容となり、景気拡大基調の継続を好感して株高となり、ドル・円は107円20銭台まで強含んだ。その後いったん106円90銭台に失速したが、底堅い値動きで107円台を回復して取引を終えた。本日のアジア市場でも、日本株高を背景にドル・円は107円前半でしっかりとした推移となった。今晩は米国の重要経済指標の発表は予定されていないが、ダドリーNY連銀総裁やクオールズ連邦準備制度理事会(FRB)副議長の講演があり、金融政策への言及がみられれば、ドル買いをサポートする手がかりとなるだろう。
ただ、やはり具体的な取引材料は乏しく、株価や長期金利の動向、あるいはユーロ・ドルの値動きに振らされる展開に変わりはなさそうだ。また、引き続き日米首脳会談では米国の貿易不均衡是正への取り組みが注目される。このため、長期的なドル安・円高トレンドが意識されやすい見通し。ドル・円は107円台前半では底堅い値動きが見込まれるものの、下押し圧力もかかりやすく、108円台を目指す展開は想定しづらい。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・3月消費者物価指数(前年比予想:+4.1%、2月:+4.0%)
・17:30 英・3月消費者物価指数(前年比予想:+2.7%、2月:+2.7%)
・17:30 英・3月生産者物価指数・産出(前年比予想:+2.3%、2月:+2.6%)
・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.4%、速報値+1.4%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-1.9%)
・21:30 ダドリーNY連銀総裁あいさつ(地域金融機関関連の会合)
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.25%に据え置き予想)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・04:15 ダドリーNY連銀総裁講演(経済見通し)
・05:15 クオールズ米FRB副議長(銀行監督担当)講演
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前日のNY市場では、米国の3月住宅着工件数や鉱工業生産などの経済指標が堅調な内容となり、景気拡大基調の継続を好感して株高となり、ドル・円は107円20銭台まで強含んだ。その後いったん106円90銭台に失速したが、底堅い値動きで107円台を回復して取引を終えた。本日のアジア市場でも、日本株高を背景にドル・円は107円前半でしっかりとした推移となった。今晩は米国の重要経済指標の発表は予定されていないが、ダドリーNY連銀総裁やクオールズ連邦準備制度理事会(FRB)副議長の講演があり、金融政策への言及がみられれば、ドル買いをサポートする手がかりとなるだろう。
ただ、やはり具体的な取引材料は乏しく、株価や長期金利の動向、あるいはユーロ・ドルの値動きに振らされる展開に変わりはなさそうだ。また、引き続き日米首脳会談では米国の貿易不均衡是正への取り組みが注目される。このため、長期的なドル安・円高トレンドが意識されやすい見通し。ドル・円は107円台前半では底堅い値動きが見込まれるものの、下押し圧力もかかりやすく、108円台を目指す展開は想定しづらい。(吉池 威)
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・3月消費者物価指数(前年比予想:+4.1%、2月:+4.0%)
・17:30 英・3月消費者物価指数(前年比予想:+2.7%、2月:+2.7%)
・17:30 英・3月生産者物価指数・産出(前年比予想:+2.3%、2月:+2.6%)
・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.4%、速報値+1.4%)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-1.9%)
・21:30 ダドリーNY連銀総裁あいさつ(地域金融機関関連の会合)
・23:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.25%に据え置き予想)
・03:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・04:15 ダドリーNY連銀総裁講演(経済見通し)
・05:15 クオールズ米FRB副議長(銀行監督担当)講演
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