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信越化、コマツに続き、明日はソニーの好反応に期待【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
30日の日経平均は大幅反発。307.49円高の21457.29円(出来高概算22億株)で取引を終えた。米株安の流れを受けて売り先行で始まったが、その後早い段階で切り返す格好となった。上方修正を発表したコマツ<6301>が強含みとなったことが中国関連への買い戻しを誘ったほか、下方修正を発表したファナック<6954>が買われたこともセンチメントを明るくさせた。また、中小型株では需給悪化が警戒される中、代表的なテリロジー<3356>がストップ高となったことで、売り込まれていた中小型株を見直す流れにもつながっている。その他、需給要因ではTOPIXのリバランスを大引けで控える中で、これを意識した先回り的な動きも日経平均を押し上げる格好となったようである。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1800を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは鉱業、電力ガス、不動産が下げた他は30業種が上昇しており、パルプ紙、その他金融、電気機器、サービス、機械、銀行、精密機器、鉄鋼の強さが目立った。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ファナック、リクルートHD<6098>、信越化<4063>、テルモ<4543>がけん引。

日経平均は一時21500円を回復する局面をみせており、5日線を捉えてきている。アジア市場の上昇のほか、米株先物が強含みに推移していたことも安心感につながった感はある。もっとも自律反発の域は脱しておらず、先週空けたマド(21700-21900円レベル)を埋めて、22000円処をクリアしてくるまでは、底打ち感が高まることにはなりづらいだろう。また、TOPIXのリバランスによる影響も大きく、イベント通過によって手掛かり難となる可能性もある。

決算が本格化する中、前日の信越化に次いで本日はコマツがセンチメントを明るくさせたが、一方でザラ場に決算を発表した三井物<8031>は急伸後に値を消す格好となり、結局は安値圏で取引を終えている。次第に決算に対する警戒感も高まりやすくなるため、しばらくは短期的な値幅取り狙いの売買での対応となり、相場全体のボトムを探る展開になろう。まずは、ソニー<6758>の好反応に期待したいところである。




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