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日経平均の過熱警戒も個別においては修正リバウンドの余地は大きい【クロージング】

注目トピックス 市況・概況
24日の日経平均は続伸。125.22円高の22750.60円(出来高概算11億9000万株)で取引を終えた。後場寄り付き直後には一時22780.99円まで上げ幅を広げており、年初来高値を更新している。注目された日本電産<6594>の決算反応は、アク抜けを意識させる値動きをみせており、センチメントを明るくさせている。また、前日にテキサス・インスツルメンツの下落影響が警戒された米国市場については、他の半導体株への影響が限られ、反対にラムリサーチの決算を受けた時間外での上昇が安心感につながっている。円相場は1ドル108円60銭台と円安傾向で推移しているほか、NY原油先物相場の上昇等も材料視される格好となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、鉱業、パルプ紙、ゴム製品、石油石炭、医薬品、非鉄金属、輸送用機器、機械が堅調。半面、繊維、その他金融、小売、不動産、水産農林、空運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>が連日のストップ高で日経平均を約36円押し上げたほか、東エレク<8035>、ファナック<6954>、アステラス薬<4503>、トレンド<4704>、KDDI<9433>が堅調。一方でソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>が重石となっている。

エーザイの指数インパクトがあるとはいえ、ソフトバンクG、ファーストリテが軟調な中での上昇であり、薄商いの中を先物主導による断続的なインデックス売買が押し上げた格好であろう。また、日本電産のアク抜け的な値動きにより、今後本格化する決算を前にショートカバーの流れが強まりやすいほか、売り込まれていたセクターや銘柄などへは見直しの流れに向かいやすいだろう。特に商いが薄い中であるため、より買い戻し等による資金流入のインパクトが大きく出やすい面もある。

また、日経平均は年初来高値を更新し、半導体株等の動向をみても短期的な過熱感を警戒する向きもあるだろう。しかしながら、足元で強いリバウンドをみせている村田製<6981>は、まだ4月高値をクリアしていない。日経平均は4月高値を突破して年初来高値を更新しているが、個別では5月の大型連休前に高値を付けている銘柄は1500以上あるなど、個別においては修正リバウンドの余地は大きいとみておきたい。



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