米先週分新規失業保険申請件数は過去最大、ドル続落
[20/03/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比300.1万件増の328.3万件と予想170万件を上回り過去最大となった。1週遅れとなる失業保険継続受給者数は180.3万人と、2018年4月来で最大を記録。
同時刻に米商務省が発表した10-12月期国内総生産(GDP)確定値は前期比年率+2.1%と予想通り、改定値から修正なし。前期と同水準の伸びを維持した。同期個人消費確定値は前期比年率+1.8%と予想外に改定値+1.7%から上方修正された。ただ、7−9月期の+3.2%から伸びが鈍化し1−3月期来で最小の伸びにとどまった。
2月卸売在庫速報値は前月比‐0.5%と、予想を下回った。2月前渡商品貿易収支は599億ドルの赤字と、赤字幅は1月659億ドルから予想以上に縮小。2016年9月来で最小となり成長に寄与する。
週次失業保険申請件数の急増で追加緩和観測も強まり米10年債利回りは一時0.76%まで低下。ドル売りが優勢となった。ドル・円は109円94銭から109円38銭まで下落し20日来の安値を更新。ユーロ・ドルは1.0928ドルから1.0990ドルまで上昇し、18年来の高値を更新した。
【経済指標】
・米・先週分新規失業保険申請件数:328.3万件(予想:170万件、前回:28.2万件←28.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:180.3万人(予想:179.1人、前回:170.2万人←170.1万人)
・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.1%、改定値:+2.1%)
・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+1.8%(予想:+1.7%、改定値:+1.7%)
・米・2月卸売在庫速報値:前月比‐0.5%(予想:-0.2%、1月:−0.5%←-0.4%)
・米・2月前渡商品貿易収支:−599億ドル(予想:-634億ドル、1月:659億ドル←655憶ドル)
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