20日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、利上げ減速期待高まる
[23/01/23]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 市況・概況
■NY株式:米国株式市場は反発、利上げ減速期待高まる
ダウ平均は330.93ドル高の33,375.49ドル、ナスダックは288.16ポイント高の11,140.43で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を受けた金利上昇を警戒した売りが先行。一方、12月中古住宅販売件数が直近10年余りで最低水準となり、利上げ観測が後退すると上昇に転じた。また、タカ派として知られるウォラーFRB理事が次回会合での利上げ幅を0.25ポイントへ縮小することを支持したため、投資家心理が改善した。この日は大量のオプションが満期を迎えたことも終盤にかけた買いに拍車をかけ、主要株価指数は上げ幅を拡大して終了。セクター別では、メディア・娯楽、自動車・自動車部品の上昇が目立った。
検索会社グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はコストベースの見直しにより、全世界の従業員6%に相当する1.2万人の人員削減計画を発表し上昇。家庭用品販売のウェイフェア(W)も売り上げ減少に対処するため全従業員の1割を削減すると発表し上昇した。会員制倉庫型卸売・小売のコストコホールセール(COST)は最大40億ドル規模の自社株買いが再承認され大幅高。動画配信のネットフリックス(NFLX)は四半期決算で、内容は予想を下回ったが、会員数の伸びが予想を上回ったと同時に、共同創業者のヘイスティング共同最高責任者(CEO)の退任を発表し上昇した。金融のゴールドマンサックス(GS)はFRBが同社の消費者向け事業を巡り顧客保護や経営態勢などを調査しているとの報道が警戒され下落。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社開発中のアルツハイマー型認知症治療薬ドナネマブを巡り、食品医薬品局(FDA)が迅速承認を見送ったため下落した。
百貨店のノード・ストロム(JWN)は昨年の年末商戦シーズンにおいて、高インフレで消費者が支出に慎重だったことを指摘し、通期の利益見通しを下方修正した。株価は大幅安で始まったが、地合いに助けられ、小幅上昇に回復して終了した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時130円61銭、黒田日銀総裁が緩和策維持を再表明
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、130円61銭まで上昇後、129円45銭まで反落し129円59銭で引けた。日本のインフレ加速にもかかわらず黒田日銀総裁が拡張的な政策を継続すると再表明したため日米金利差拡大観測を受けたドル買い・円売りが再開した。その後、米12月中古住宅販売件数が予想を上回ったものの2010年来の低水準に落ち込んだほか、タカ派で知られる米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が次回会合で25BPの利上げを支持したためドル買いが後退した。
ユーロ・ドルは、1.0802ドルまで下落後、1.0859ドルまで反発し、1.0856ドルで引けた。米長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。ユーロ・円は141円21銭へ上昇後、140円45銭まで反落。日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りが再燃。ポンド・ドルは、1.2336ドルへ下落後、1.2405ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9235フランへ上昇後、0.9196フランまで反落した。
■NY原油:続伸、81.91ドルまで上げ幅拡大
NYMEX原油3月限終値:81.64 ↑1.03
20日のNY原油先物3月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.03ドルの81.64ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.91ドル-81.91ドル。ロンドン市場の序盤にかけて81.54ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の前半で79.91ドルまで反落。しかしながら、中国経済活動の再開で需要減少の懸念は後退しつつあり、81.91ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引でも81ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 33.85ドル +0.62ドル(+1.87%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.24ドル +2.09ドル(+2.22%)
ゴールドマン・サックス(GS)341.84ドル -8.91ドル(-2.54%)
インテル(INTC) 29.22ドル +0.80ドル(+2.81%)
アップル(AAPL) 137.87ドル +2.60ドル(+1.92%)
アルファベット(GOOG) 99.28ドル +5.37ドル(+5.72%)
メタ(META) 139.37ドル +3.22ドル(+2.37%)
キャタピラー(CAT) 249.71ドル +3.96ドル(+1.61%)
アルコア(AA) 51.00ドル +1.48ドル(+2.99%)
ウォルマート(WMT) 140.54ドル +1.71ドル(+1.23%)
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ダウ平均は330.93ドル高の33,375.49ドル、ナスダックは288.16ポイント高の11,140.43で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を受けた金利上昇を警戒した売りが先行。一方、12月中古住宅販売件数が直近10年余りで最低水準となり、利上げ観測が後退すると上昇に転じた。また、タカ派として知られるウォラーFRB理事が次回会合での利上げ幅を0.25ポイントへ縮小することを支持したため、投資家心理が改善した。この日は大量のオプションが満期を迎えたことも終盤にかけた買いに拍車をかけ、主要株価指数は上げ幅を拡大して終了。セクター別では、メディア・娯楽、自動車・自動車部品の上昇が目立った。
検索会社グーグルを運営するアルファベット(GOOG)はコストベースの見直しにより、全世界の従業員6%に相当する1.2万人の人員削減計画を発表し上昇。家庭用品販売のウェイフェア(W)も売り上げ減少に対処するため全従業員の1割を削減すると発表し上昇した。会員制倉庫型卸売・小売のコストコホールセール(COST)は最大40億ドル規模の自社株買いが再承認され大幅高。動画配信のネットフリックス(NFLX)は四半期決算で、内容は予想を下回ったが、会員数の伸びが予想を上回ったと同時に、共同創業者のヘイスティング共同最高責任者(CEO)の退任を発表し上昇した。金融のゴールドマンサックス(GS)はFRBが同社の消費者向け事業を巡り顧客保護や経営態勢などを調査しているとの報道が警戒され下落。また、製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社開発中のアルツハイマー型認知症治療薬ドナネマブを巡り、食品医薬品局(FDA)が迅速承認を見送ったため下落した。
百貨店のノード・ストロム(JWN)は昨年の年末商戦シーズンにおいて、高インフレで消費者が支出に慎重だったことを指摘し、通期の利益見通しを下方修正した。株価は大幅安で始まったが、地合いに助けられ、小幅上昇に回復して終了した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル・円は一時130円61銭、黒田日銀総裁が緩和策維持を再表明
20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、130円61銭まで上昇後、129円45銭まで反落し129円59銭で引けた。日本のインフレ加速にもかかわらず黒田日銀総裁が拡張的な政策を継続すると再表明したため日米金利差拡大観測を受けたドル買い・円売りが再開した。その後、米12月中古住宅販売件数が予想を上回ったものの2010年来の低水準に落ち込んだほか、タカ派で知られる米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が次回会合で25BPの利上げを支持したためドル買いが後退した。
ユーロ・ドルは、1.0802ドルまで下落後、1.0859ドルまで反発し、1.0856ドルで引けた。米長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。ユーロ・円は141円21銭へ上昇後、140円45銭まで反落。日欧金利差拡大観測に伴うユーロ買い・円売りが再燃。ポンド・ドルは、1.2336ドルへ下落後、1.2405ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.9235フランへ上昇後、0.9196フランまで反落した。
■NY原油:続伸、81.91ドルまで上げ幅拡大
NYMEX原油3月限終値:81.64 ↑1.03
20日のNY原油先物3月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+1.03ドルの81.64ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.91ドル-81.91ドル。ロンドン市場の序盤にかけて81.54ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の前半で79.91ドルまで反落。しかしながら、中国経済活動の再開で需要減少の懸念は後退しつつあり、81.91ドルまで一段高となった。通常取引終了後の時間外取引でも81ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 33.85ドル +0.62ドル(+1.87%)
モルガン・スタンレー(MS) 96.24ドル +2.09ドル(+2.22%)
ゴールドマン・サックス(GS)341.84ドル -8.91ドル(-2.54%)
インテル(INTC) 29.22ドル +0.80ドル(+2.81%)
アップル(AAPL) 137.87ドル +2.60ドル(+1.92%)
アルファベット(GOOG) 99.28ドル +5.37ドル(+5.72%)
メタ(META) 139.37ドル +3.22ドル(+2.37%)
キャタピラー(CAT) 249.71ドル +3.96ドル(+1.61%)
アルコア(AA) 51.00ドル +1.48ドル(+2.99%)
ウォルマート(WMT) 140.54ドル +1.71ドル(+1.23%)
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