GCジョイコH---遊技業界の変革を目指し研究開発に注力
[14/06/09]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
ゲームカード・ジョイコホールディングス<6249>は、2011年4月に日本ゲームカードとジョイコシステムズが経営統合、共同持株会社として設立された。遊技場向けプリペイドカードシステムに関連する機器・カードの販売やシステム運用、工事・保守を手掛ける。日本ゲームカードは販売者と購入者との間の決済を第三者である発行者が行う「第三者発行型」と呼ばれるタイプ、ジョイコシステムズは発行者及びその関係者のみで使用される「自家発行型」と呼ばれるタイプを取り扱う。
2014年3月期の連結業績は、売上高が前期比13.5%減の341.92億円、営業利益が同33.9%減の17.64億円、経常利益が同31.3%減の18.49億円、純利益が同43.7%減の9.00億円となった。減収減益ではあるが、売上・利益ともに期初計画を上回って着地した。
前期との比較では、遊技参加人口の減少やパチンコホール数の減少といった厳しい業界動向を受けて、機器販売台数やカード販売枚数・利用額が減少したことが響いた。一方、期初計画比では、台ごとに獲得した出玉を計数する「各台計数」タイプの機器及び各台計数タイプへのバージョンアップ部品の販売が増加。また、業界環境を考慮し研究開発の一部を次期に繰り越したため販管費が減少したことも売上・利益を押し上げた。利便性・コスト低減化の観点から各台計数システムのニーズは高く、導入店舗数は前期末の1,251店舗から1,623店舗に拡大した。
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比12.3%減の300.00億円、営業利益が同77.3%減の4.00億円、経常利益が同78.4%減の4.00億円、純利益が同88.9%減の1.00億円を見込む。遊技参加人口の急激な減少やヘビーユーザー依存といった現状を打破するため、業界の変革に向けた取り組みを始めている。2014年3月期に投入した5インチLCD(液晶ディスプレイ)を活用したサービス拡充など既存商品の機能拡張や、システムセンターなどのコスト削減、その他業界の活性化に貢献する商品・サービスの創出に向け、引き続き研究開発に注力する方針。
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